○朝日新聞
　中国産ギョーザでの農薬の成分の検出ということで、全国的にも回収、県なんかでも小売店を回って検証の活動をしておりますけれど、輸入の加工食品の安全というものについて、かなり今回もいろんな状況が明らかになってきたかと思うんですけど、知事は今、加工食品の安全性ということ、県内においてどんなふうにお感じになられているでしょうか。
○知事
　まずは、今回の冷凍ギョーザの問題については、一日も早く原因が解明されることを強く望みたいと思います。県では、この問題が発生した日に県民に対して注意喚起をして、一定の調査、立ち入りを行ったということをはじめ、県として考えられる体制はとってきたつもりでありますけれども、何せ許認可を受けたようなものと違いまして、事実として物が流通しているということでありますので、その全体像を把握するのもなかなか難しいものがあるなと思っておりますが、いずれにしても、一日も早く原因究明がなされることを期待しています。
　ただ、現実の問題として考えたときに、全く冷凍食品を使わない今の生活というものは考えにくいということもあるのではないだろうかというふうに思っています。冷凍食品を使う場合にも、私どもとしてはできるだけ身近なところでとれたものだとか、県内産のものだとか、そういったことをベースにしたものを使っていただければという気持ちはありますけれども、現実の問題として、中国を含むほかの国からの輸入食品を使わなければ今の生活が成り立っていかないということも事実だろうと思っておりまして、こうした問題が起きていかないように、どのようにすればこうした問題の再発が防げるのかということについて、その原因をしっかり見た上で、県としても意見を考えたいと思いますし、また、国の方でも適切に対処されることを望みたいと思っています。
　私自身、ギョーザが非常に好きなもんですから、非常にショックだったところでありまして、とにかく店頭で売られているものが本当に大丈夫かという不安を持ち始めると、買う側としてみると切りがないんだと思うんですね。だから、やはり店頭に並ぶというものが一定の安心と安全性を担保されたものであるという状態にしなければいけないということは強く思います。