○佐賀新聞
　佐賀市の呉服町名店街の協同組合の駐車場で、県の融資分が返済できなくなっているという問題なんですが、そのことについての知事の感想というか、考え方をお願いします。
○知事
　とても残念に思っています。中心商店街を元気にしていくために、どうしても駐車場が要るだろうということで、地域の方々が集まってつくった駐車場だっただけに、そして、エスプラッツが、今、市長さんをはじめ、皆さんの努力のおかげであんなふうに再生をしていった中での今回の破綻ですので、非常に残念に思います。
　ただ、私どももこの駐車場の状況については把握をしておりましたし、その資金の返済や事業のあり方について、折に触れて意見は申し上げてきていたわけでございますけれども、いかんせん、当時つくったときと比べて、あの通りをお通りになる方の数が5分の1とか6分の1とかまで減っていってしまっているという状況のもとでは、今回の破綻については仕方なかったのかなという気はいたしますものの、何とかまちを元気にしたいという市や、そしてまた、私たち佐賀県の思いからすると、非常に残念に思っています。
○佐賀新聞
　まちなか再生という意味では、今後県がどう対応していくのかというところが非常にかぎになってくると思うんですが、まだ先の話とは思うんですけれども、中心街のまちづくりと絡めてどうしていこうと、漠然とした形でもいいんですけど、お考えですか。
○知事
　中心街に非常に使いやすい駐車場があるということは、まちなか再生にとっても非常にいいことだと思うんですね。それがお客さまになかなかうまく使っていただけなかったとすれば、その原因は何だったのかというふうなところを考えなくちゃいけないわけであります。
　いずれにしても、実際に物はあるわけですし、今回の破綻は破綻で処理をしていった上で、今あるものをどう活用していかなくてはいけないのか、またはどういう可能性があるかについては、市ともよく相談をしていきたいと思っています。
　今、ようやくコンパクトシティでありますとか、まちなかの価値というものが、あらためて認められてきているような時代になってきていると思いますので、ぜひ今回のことはこととして、いろいろな教訓はありますけれども、何とかいい方向にあれを使っていけるようなことも考えなくちゃいけないなと思っているところです。