○時事通信
　コメの生産枠売買のことで、まず制度の簡単な説明と、あと県の事情、戦略等もあったと思うんですけれども、それとあと、交付金が佐賀県に8億円ぐらい来ます。その使い道等あれば、この3点お願いします。
○知事
　実は、まことに恥ずかしい話ながら、私も知らされて初めて知ったという状況でございまして、もちろん、佐賀県そのものについては、今回、割り当て数量が増えていたという、ほかの県に比べると非常に恵まれた環境にあったわけであります。
　そういう中で、コメとしてつくり続けるよりは、それをほかに使っていった方が佐賀県農業としてプラスになるという判断があったがゆえのことであるというふうに思っておりますし、それは県というよりは生産者団体が中心になってされた調整の結果であろうと思っているところでございます。
　佐賀県農業として見たときには、米麦も大事な基本ではありますけれども、その転作枠を使って、大豆をはじめとして、ほかのいろんな作物をつくっていくというのも一つの大きな戦略としてあるわけでありまして、とにかくコメでしっかり売っていこうする新潟県と、コメでないものをつくってそれでまた存在感を示していこう、農業を発展させていこうという佐賀県との取組がうまくマッチしたんではないかなというふうに現時点では思っています。
　私は、これからこうした形で農業のそういう面積についてもそうでありますし、排出権取引に見られるように、「緑なら緑」というもの自体も取引の対象になっていくような時代でありますので、そうしたものを佐賀県として、いわば売れるものが何があるかということを見出していかなくちゃいけないということを、あらためて考えるきっかけになりました。
　交付金の使い道そのものについては、これからまた生産者団体とよく協議をして決めていくことになると考えています。