○佐賀新聞
　女性副知事の件で2点ちょっとお伺いしたいんですけれども、さきの議会で、今後1年間は見送るというお話をされましたけれども、来年の4月には起用するという方向で今年度ずっと人選まで作業を進められるかどうかということが1点と、同時に、知事が言われた今の現体制での弊害として危機管理の問題とか、坂井副知事に負担がかかり過ぎているということを言われていましたけれども、それを補うような運用面で何か考えられていることがあるかどうかということをお伺いします。
○知事
　まず、考え方についてでありますけれども、私は、できるならば起用したいという、この思いそのものは変わりありません。ただ、1つは、この緊プロが始まって、みんなにお互いに我慢をシェアしているというか、そういう状況ですので、それは私どももやっぱり苦労と工夫をしてなくちゃいけないだろうと思っているがゆえでございます。
　ですので、基本的には1年後、情勢が許せば起用をしたいという考え方には変わりはなく思っておりまして、この1年間、いろんな人選をしていく中で、大体やり方や、人材がどういったところにいるのかというようなこともわかってまいりましたので、1年後に起用をするということをイメージしながらやっていきたいというふうに思っております。
　それが1点でございます。それと、そうは言うものの、これまで出納長を含めて3人でやっていた体制が2人になっておりますので、特に対外的な行事に関する対応の部分が二役になって十分ではなくなっている部分がございます。そこのところは一定割り切るしかないと思っていまして、これまでは、今年もやっていますけれども、三役が出ていたようなものでも本部長のほうで対応をしていただくということで、そうしたものがここ1年間は続くかなというふうに思っているところでございます。
○西日本新聞
　関連して、民間の方を起用するというふうに、知事、最初おっしゃっていたと思うんですけど、そのお考えというのは今も変わりないですか。なかなかコストの面で厳しいところがあると伺っています。
○知事
　そうなんです。できれば民間の方がいいという気持ちはあります。ただ、民間の方がいいと言っておいて、そうじゃない人が来たときには、私は2番手ですかというふうになると、それはそれでまた誤解になるんですけれども、私自身が役所の出身ですので、私とは違う環境で来られた方のほうがいいのかなというふうな気持ちは持っております。
　ただ、条件の合う方がなかなかおられないというふうなことも、現実、感じておりますので、一方で、そういう霞が関にも、また霞が関以外の世界の中でも、行政をやっておられた方でもいい方がいらっしゃるということであれば、それも最初から排除するというつもりはございません。ことし1年間の、この経験というものを踏まえて、この1年間はあんまり、この人はお役人だからとか、この人は民間だからということなく、選考に当たっては考えていきたいというふうには思っております。