○読売新聞
　商工共済問題なんですが、井本前知事のほうに、5月2日期限ということで正式文書を送られたんですが、事前文書のときには回答がなかったと。今後の対応と、その5月2日までに回答が来る可能性というのは、ちょっとこれまでの状況を見ていると低いのかなと思うんですが、5月2日以降の手続きとして、仮に相手のほうから応諾がなかった場合、どうしていかれるのかという方針を、あらためてお聞かせいただきたいんですが。
○知事
　このことは、繰り返しになりますが、この破綻の原因とされた時点における監督責任があった県の当時の責任者であった井本前知事に、個人で賠償を負ってもらうほどの大きな過失、また故意があったのかということについて、私どもは、我が国を代表するような行政学者お二人にご意見をお伺いしました。
　その結果、1人の方は責任なし、もう1人の方は1審判決を見る限り、可能性があるのではないかというご指摘をいただいたわけでございます。その可能性があるとされている以上、その可能性をゼロにするわけにはいかないということで、私どもは、あらかじめ求償の告知をし、そして求償しという手続きに入ってきているところでございます。
　現時点までにご回答がないという状況ではありますが、私どもはこの求償の可能性があるというふうな考え方に基づいて、引き続き事務的に事を進めていくほかなかろうというふうに思っているところでございます。
　今後、どう対応されるかということについてはわかりません。ご本人そのものとしては、前々から法律的な責任は別にしても、何らかの形で県に対しての金銭的な負担をしたいという意思表示をしていただいておりますので、そうしたご意思はおありなんだろうというふうに思っておりますけれども、こうした法律的な手続きを進めていく中で、どのように対応をされるかということについては、今私のほうではちょっとわからない状況ではあるんですけれども、いずれにしても、このことについては、とにかく淡々と進めていくということに尽きるのかなと思っております。