○西日本新聞
　2点目がその漁船漁業なんですけれども、大浦の漁業者の方が5月上旬にも長崎地裁のほうにまた提訴されるということで、いろいろお話を伺っていると、県や国への不満というのも聞こえてくるんですけれども、有明海再生に向けて何か新たなそういう取り組みというのはどうでしょう、お考えになっていないですか。
○知事
　これまでも、この有明海再生に向けてはさまざまな取り組みをしてきたつもりです。研究レベルから始まって、例えば貝類にしても、今タイラギがとれないというのであれば、じゃあその海の場を使ってカキをやっていこうということで、カキについても相当いろんなお手伝いをさせていただいていると思っていますが、昔のようにとれたものがきちんと回復できるという状況になっていないがゆえに、漁民の方たちが非常にいらだちを感じておられるというのは、私も何度も大浦の漁協に行って、漁民の方や組合長さんとお話をさせていただいて、それは私もよくわかります。
　先般も、太良の町長さんとお話をしている中で、町として何かこういったことがやりたいんだということを教えてくれと、そしたら県も一緒になって応援していくからということをあらためて申し上げました。本来は、とにかく海況、海の状況がきちんと解析できて、そしてもとの有明海に戻るということが一番いいわけでありますけれども、それはそれで目指していきながら、当面何かやらなくてはいけないことというのがあれば、県としてはこれまで以上に力を注いでいくつもりではおります。また、地元の町とも一緒になって、何ができるのかということについては考えていきたいというふうに思っています。