○西日本新聞
　有明海のことで2点伺いたいのですが、今日、佐賀ノリの最終入札会がありまして、5期連続の日本一がほぼ確実と言われていまして、今期、佐賀海苔有明海一番という新たな取り組みもあった中で、5期連続日本一と。販売額、枚数ともに過去でもかなりいい部類に入ると思うんですけど、それについての感想をまずお願いします。
○知事
　今回の結果を見て、非常にほっとしています。1つは有明海一番という、これまでなかった新しいブランドのものを売り出した年でありましたので、全体の様子が気になったということもありましたし、それだけではなくて、この全体の量としても佐賀県が日本一を引き続き確保できたということで、量でも質でも日本一だと言うことができたということを大変うれしく思っています。
　特に、秋口はなかなか雨が降らなかったということもありましたし、海水の温度もそんなに下がらなかったということがあって、本当にいいノリがとれるかどうか心配だったんですけれども、そういう中ではかなりここ数年、特に技術的に非常にレベルが上がったといいましょうか、ほかの産地よりも佐賀県の漁民の方たちが非常に努力を重ねて、いいノリをつくる技術が自分たちのものにできているということではないだろうかというふうに思っています。
　一方で、有明海を舞台にしたものとしては、ノリではない漁船漁業の部分や二枚貝の部分というのもありまして、残念なことにこちらのほうがまだ資源の回復を見ておりませんので、ノリはノリとして非常に喜びながらも、有明海全体の回復とか再生という意味からいけば、私はまだ半ばだと思っていまして、次にはぜひその貝類の再生といったものをしなくちゃいけないということをあらためて強く感じます。