ああ、そうですね。ですから、新幹線スキームになるということは三者ともに、三方よしみたいな話になりますので、そういったこともあって、これまでも、もちろんJRも賛成ですし、佐賀県、長崎県ともに国に対してはそういったことを訴えてきたわけでありますけれども、まずは着工が先というふうな状況もございましたので、これからはこうしたことができないのか、関係の当局に働きかけをしていきたいと思っています。
○朝日新聞
今、未着工区間の財源について、政府・与党で話し合いを、年度末が無理だったので、7月めどということで進めていますけれども、そこに複線化を新幹線スキームでということを乗せていくというような考えはありますでしょうか。
○知事
ちょっとそこまで話が熟しているかどうかということがありまして、未着工区間の問題の整理はずっと何年もかけて、いろんなところで議論をされてきているテーマでありますので、そこがまず先に来るんだろうなという感じがしています。そこに、いわば私どもとしては、この複線化の部分をぜひ新幹線スキームでということは訴えてはきておりますけれども、まだ国のプロジェクトチームや、そういう新幹線の枠組みを決めるところできちんと議題になったことがないということが現状ではないかなと思っておりまして、なかなか7月までというのは難しいかもしれません。
ただ、だからといってあきらめるということではなく、何らかの方法がないのか、そこは知恵を探っていくべきだと思っています。
○朝日新聞
10年後の開通に間に合わせなきゃならないという事情もありますよね。そういう意味では、時間はあるようでないようなところもあるかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○知事
確かにゆっくりしている暇はないわけでありますけれども、ただ、基本的には必要な調査なりなんなりというのは、新幹線そのものについては機構がやっていきますし、複線化の部分についても、基礎的な調査なりなんなりということは進めていって、最終的には費用負担をどういう割合でしていくのかということだと思いますので、それが全く決着しない限りは、全くその部分に手をつけられないということではないとは思っております。
ただ、遅く決まったほうがいいということは全くございませんので、少しでも早目な決着になるようにしていかなくてはいけないとは思っております。