TCY ̑傫b ̑傫b ̑傫b
記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:薬害肝炎問題
○NHK
 C型肝炎の関係ですけれども、県立病院好生館でこれまでないとされていた古いカルテが、探した結果見つかったということがありました。これまでも問い合わせに対しては、いろんな問い合わせがあったと思うんですけど、ないというふうな形での回答だったのが、今後は探せるようになったというふうなことなんですが、これについて知事としてどういうふうに、今この時点で見つかったということについてはどういうふうにとらえられているのか、見解を伺います。
○知事
 まず、最初にこの問題がスタートした時点では、きちんと管理されているカルテが、昭和57年で以前のものと以後のものに分かれるという話でございますので、そこはそうかなと思っておりました。ただ、非常にカルテが、いわば管理されていないような状態のものが中にあるという話は聞いておりましたので、また、こういう記者会見の場などでも、この問い合わせに対する対応のことですとか、もっときちんと探すべきではないのかというご指摘もございましたし、私もそう思っておりましたので、その点の指摘をして、好生館では、県の職員のほうもたしか手伝いに行っていたと思いますけれども、そういう水につかったようなものから持ってくるだとか、整理をし直すというふうな作業をやってくれました。そのこと自体については、非常に私としては対応そのものは評価できるのではないかと思っています。
 こうしたことを受けて、今、好生館では、多くの方々からの問い合わせに答えられるような体制を、全部あいうえお順になりましたので、お名前を言っていただければ、少なくともカルテがあるかないかというふうなことや、そのカルテの中に何が記載されているかということを割とスピーディーにお答えすることができるようになりました。このことは評価されているのではないかなと思っています。ただ、せっかくこのようなことを知っておきながら、それをもっと多くの方々にわかるような形でできるだけ早くお知らせしたほうがよかったのではないかというふうなことは思います。
 遅ればせながらではありますけれども、好生館だけということではなくて、4月から新しい肝炎の対策も始まっていますので、こうしたことを機会に、とにかく平成6年以前に、出産のときに大きな出血があったとか、または大量の輸血を病院で受けたとか、そういった方々は、ぜひともその受けられた病院に問い合わせをしていただくという広報の取り組みを私どもとしてはあらためてしていきたいと思っております。
○NHK
 関連してなんですけれども、その点について、確かに問い合わせがあれば、すぐ回答できる体制はできたと思うんですけど、全国的にもなかなか医療機関が自らカルテの中にそういうフィブリノゲンの使用例がないかというようなことを検索していくというような手続というのは、なかなかとられていないところでもあるんですけれども、そういったことを県として独自に取り組まれるとか、一歩進んだ形でのカルテの活用というか、個人情報もあるのかもしれないですけど、そういった部分について検討されるということはないでしょうか。
○知事
 もし、それが本当にコストや手間ということを考えて、可能であれば、それはそうしたほうがいいんだろうなというふうには思っています。ただ、基本的にはそれが実際にできるかどうかということになると、現場を預かっている館長がどういう判断をされるかということになろうかと思うんですが、好生館には毎年9,000人から1万人ぐらいの新しい患者さんが来ておられまして、その患者さんの1件1件というものを調べるということになると、ざっとの計算で平成6年までと考えると、大体10万件ぐらいのカルテというものがあるわけで、それをドクターでなければ見ることができないと一般的に言われているというのがそうだとすると、それをじゃどうやって好生館のお医者さんが手分けをしてやっていくんだろうというようなことを素人なりにできるのかなと思うところがあります。
 佐賀大学病院でそれができたのは、あれは診療科別になっていて、大体このフィブリノゲンを使う科はこの科とこの科だということでかなり絞り込みをかけてできたというふうに聞いているわけですけれども、県病院は前からずっと50音順で整理をしておりますので、科目の整理ができていないということもあるかなと思っております。
 ただ、確かにそういった全部残らず調査できるほうが望ましいのかなとは思っておりますけれども、私どももほかの県にもいろいろ聞いてみましたけれども、ほかの県でもなかなかそういった大量のものを処理するというのが難しいということで、問い合わせに対応するということになっているということで、私どもとしてはまずはきょうもいろんなニュースや報道を通じてわかる可能性があるんだよといったことを知らせていただいておりますし、私どもは私どもなりに、県民の方々に、とにかくおやっと思ったら連絡をとってみてくれということを訴えるほかないのではないかと思っています。




「記者会見」トップに戻る 同日記事トップに戻る トップページに戻る

Copyright 2006-2024 Saga Prefecture. All rights reserved.
このサイト内の文章や画像を無断掲載することを禁じます。