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記者会見
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質疑応答:佐賀牛の中東進出
○読売新聞
 よろしくお願いします。
 この輸出に当たっての最大の課題のハラールなんですけれども、6月にこの話が出た時点で取材させていただいた段階では、定期的かつ大量に輸出するための施設、もしくはやってくれる人というのはまだ探している途中だということだったんですけれども、その後、進捗状況はどうなっているんでしょうか。
○知事
 幾つかの可能性と候補地というのは出てきております。ただ、現段階そのものでは、UAEというのは非常にハラールのハードルの高い国でございまして、そこの条件を満たす段階には至っておりません。相手のあることなので、余り具体的には申し上げられないんですけれども、そのときに比べれば、そういう候補が幾つかあるといったところは前進でございますけれども、それを何とかしてUAEの認証基準に合うような形にしていかなくてはいけないというのがポイントでございます。
○読売新聞
 こういうハラールをやられるところって本当に限りがあると思うんですけれども、出ていけそうだというめどがつきそうな時期は想定されておられますでしょうか。
○知事
 理論的にこうなってこうなるから、いつという、そういう感じではないんですが、先ほどもちょっと申し上げましたが、できるだけ年内にはめどをつけたいと思っております。ハラール処理の難しさというのは、イスラム教は、豚という動物について非常に禁忌的なというか、ちょっと忌むべきという扱いをしておりまして、我が国で多くの肉を扱う施設では豚と牛と両方一遍に扱っているケースが大変多いんですね。そうすると、宗教上の禁忌というものに触れるのではないかというふうなところが一つのネックとなっておりまして、仮に継続的にハラール処理をしていくについては、どのような扱い方をすれば宗教的な制約を取り除くことができるのかといったところがポイントとなっておりまして、そこは我が国における認証をする組織というのがございますし、そこともずっと話し合いを続けておりますし、また本国とも話をしなくてはいけないと思っております。
 こうしたことを通じて、今まできちんとやったことがないもんですから、向こうも扱いがわからない部分がございまして、ぜひとも我が国の実情に合った形で、しかも宗教上の制約をクリアできるようなことを目指していきたいと思っております。
○読売新聞
 食品偽装とか日本では問題になっていますけれども、こういう基準みたいなのというのは、法律的にあちらはあるんでしょうか。
○知事
 それぞれの国によって、イスラム教の制約の程度というものが違うというふうに聞いておりまして、例えば、同じイスラム教国でもクエートの場合には比較的認証の基準というものが厳しくないということがありまして、そういったことがあるので、クエートには物が運べたんですね。だから、そういったことがあります。ですから、例えば、非常に世俗主義に近い国家もありますし、非常にイスラム教の教義が厳しい国もありまして、国々によって事情が違うということのようでございます。
○読売新聞
 国によって担保できるすべはあるという考えでよろしいんですかね。
○知事
 そこのところは、世界的に統一された基準があるというわけではなくて、それぞれの国で決めているということのようですし、UAEに対して日本から輸出をする場合には、日本国内であればこの組織と話をしてくださいという組織までわかってきているんですね。ですから、今からそこの組織との話を詰めていくという段階です。




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