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記者会見
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質疑応答:粒子線がん治療施設
○時事通信
 粒子線がん治療施設の件でお伺いします。
  今月の1日付で医療統括監が配置されて、あとその流れとしては、2月ぐらいですかね、陽子線で鳥栖地区にというのがあったと思うんですけれども、現段階でどういう状況か。今後、県の提案するものに対して法人や企業にどういうアプローチがあるか、具体的なスケジュールを教えてください。
○知事
 わかりました。まず、場所については、鳥栖の新幹線が2つクロスをする新鳥栖駅のすぐ近くにというところは変わっておりません。この場所については、先般、地権者の方たちにも地元の鳥栖市のほうから話をしていただいて、大体いい線でのご了承はいただいているというふうに聞いております。
 今整理をしているのは、線種についてであります。もともと最初に陽子線をやって、陽子線をやってできた内部留保で、次に炭素線を実施するということで専門家会議には了承をいただいておりましたが、その後、実際にどれだけのことをやっていけばペイをする(採算がとれる)のかとか、どれぐらいの患者数が見込めるのかというふうな試算をしていく中で、今度、鹿児島の指宿に新しく陽子線の施設ができる、できないについては、いろんな見通しはあったんですけれども、結果的にできるということがはっきりしてきました。そういう段階で、九州に2つ目の陽子線だけの施設をつくるのか、それとも、そうではないものをやっていくのかということについて、再び議論が出てまいりまして、そのときには陽子と炭素と両方一遍にできる、そういった施設の整備を目指していこうということの方針が出てまいりました。
 実際に、そういう施設を作ることのできる幾つかのメーカーと当たりましたが、結果的には、かつて兵庫県タイプということで作った機械はもうこれからは作らないということが出てまいりまして、今実際に炭素を出せる装置というのは、千葉県の放射線医学総合研究所にある施設と、あと群馬大学医学部に今作っている施設というのがあるわけでありますけれども、そこの群馬大学の医学部で作っているやつがコンパクト化して値段が少し安くなったタイプなんでありますけれども、これに陽子線をいわばくっつける形で出すということしかないだろうという結論になっております。
 ただ、それをしますと、炭素と陽子と両方出すということになりますと、陽子のほうは炭素に比べると力が弱いので、照射をする回数がどうしても増えていってしまうということで、対応できる患者の数が、炭素だけでやるよりも数が減ってしまうということがマイナス点としてあります。じゃ、本当にそれでも採算がとれるのか、とれないのかとか、本当に患者さんがどの辺から来るんだろうか、そういった点についての今シミュレーションをやっているところでございまして、今月中、できればお盆前あたりにはそういったシミュレーションの計算を終えて、8月中には大体の方針を決め、9月議会のときには最終的にこういう方針でやりますと。そして、資金は大体幾らぐらいかかり、そのうち公的な資金は幾らぐらいで、民間資金は幾らぐらいというふうなある程度のイメージができるような、そういったスケジューリングで動いております。
○時事通信
 じゃ、確認ですけれども、いったんは陽子線という方向性があったと思うんですけれども、それは一回白紙というか、炭素線を中心に切り替わっているということなんですか。
○知事
 はい。最終的な結論は出ておりませんけれども、可能性として、炭素だけ、または炭素と陽子を両方出すと、この2つが今軸になっております。

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