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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:国有地の暴力団占用事案(その1)
○朝日新聞
 昨日、多布施川の河川敷を占用している暴力団のほうから退去勧告に対して従う意思を表明する旨の文書が届きました。基本的には県もこれを歓迎しているとは思うんですが、ただ、出ていく期日などについて明確にされていない部分があったりとか、あとは移転先の確保についての配慮を求めるような条項も付いていると。その辺、どのように受けとめられているでしょうか。要は、県としては無条件でその期日までに出ていくということを求めている中で、条件はこういった形で付いているということについてですね。
○知事
 まず、期日までにご返答をいただいて、内容的には100%とは言わないまでも、基本的に県の要請に応えていただく内容になったということ自体についてはほっとしています。  ただ、今お話があったように、配慮をとか期限についてのお話とかいうふうなこともあるようですので、今後は先方の代理人の方と私どもの事務当局のほうで、いわば詰めをしていって、どういうことについて何かお考えやお気持ちがあるのかというふうなことを確認をしていきたいというふうに思っております。
 ただ、いずれにしても今回、こういう私どもがお示しをした期限までに撤去をすると、また、事務所としての利用については、それはしないようにするというふうなことをきちんとご返答いただいた、明言いただいたということは、一歩も二歩も前進だったというふうに言えるのではないかと思っております。
 これからは、このお約束していただいた内容がしっかりと実施されるように粛々とやっていかなくてはいけないとあらためて思っているところです。
○朝日新聞
 どうしても、これから退去を進めていくに当たって、1つはこの物件をどこに譲渡されることになっていくのかということと、あと当該暴力団がこれからどこに移っていくか。いわば玉突きで移ってきたら問題解決にならないんじゃないかというような声がその行った先から出てくるとも限らないと。その辺についてどのように進めていくおつもりでしょうか。
○知事
 これは、まずは撤去の手続を相手方とお話をしていく中でどういうことになるのかということについては、またそのときの対応ということになろうかというふうに思います。
 少なくとも、組事務所という形で不特定多数の構成員が出入りするような場所として使われるということについては認めることができないということはしっかり基本に置かなくてはいけないというふうに思っておりますし、また、警察当局とも連絡をとっていきながら、どういう形で解決をしていくべきなのか、これは今後の手続を進めていく中での課題とさせていただきたいと思っています。
○朝日新聞
 あと、回答文で占用の解消及びその後の経過のこれまでの事情について、または移転先の確保の問題などについて十分ご配慮をいただきたいということで、これまでの経緯を踏まえてほしいということで、これは県としても占用を認めたじゃないかと、そこの部分も勘案してくれというようなこと、県も認めたじゃないかというところが、これから交渉していく上で弱みになりかねないという懸念も抱かれるんですが、そこはどのようにお考えでしょうか。
○知事
 これまで先方から見たときには手続的に瑕疵はなく占用の許可を得たではないかというふうなご指摘だと思います。それがあればこそ、私どももいきなり法律的な手続によらずに、まずは自主的な退去の勧告という非強制的なやり方でお願いをしてきているということがあるわけですね。
  私どもとしては、こうしたやり方そのものが、これまでの経緯に配慮をしたやり方だというふうに思っております。それ以外に、何かこの経緯にかんがみて配慮してほしい事柄があるのかどうかということについてはわかりませんけれども、それはまた先方の言い分を聞いていく中で、何かこちらとしてもしんしゃくすべきことがあればということも場合によってはあるかもしれませんが、私としては、こうしたやり方そのものがこれまでの経緯に配慮したものだということを先方にきちんとお伝えをしたいと思います。
○朝日新聞
 本部長も今回の件に関して、まず10月7日と切った期限については、大きく延ばすことも今後基本的にあり得ないというお考えですし、あと、物件の買い上げなどについても県としては考えないということをおっしゃっていらっしゃると。
 ただ、そういったような基本線は県としてはお持ちなんでしょうけれど、要は、そこについてしんしゃくしてくれというふうに先方も言ってくるおそれもあるかと思うんですよね。そこについてどのようにお考えでしょうか。
○知事
 それは、言ってこられる可能性は可能性としてはあるかなと思っております。ただ、県が買い取るということになると、県としてはその場所を何かに使うということではないことになるもんですから、果たして県民の理解や、また、県として取得の必要性というものについて整理ができるのかどうかというふうなところもあろうかと思いますし、まずは、その当事者である先方において、平穏な形で新しい買う人が見つかるということをまず期待をしたいし、あらためてそこは向こうのほうに申し述べていきたいというふうに思っています。現時点で県が買うことであるとか、何か特別な手だてをすることということについては、考えるべきではないだろうと思っております。
○読売新聞
 別に言葉尻とらえるつもりはないんですけど、今知事は現時点でとおっしゃったんですけど、状況によっては県が買い取りとかする場合も出てくる可能性は残っているんでしょうか。
○知事
 将来的にどうなるかということについてはわかりませんが、私どもとしては、とにかくまず退去をしていただくということが、現時点ではまず何より一番大事だろうというふうに思っていただいています。そうした上で、じゃあ残った財産をどうするかというのは、その次の話だろうというふうに思っております。
 現時点でと申し上げたのは、先々、いろんな環境の変化といったものがあるかもしれませんけれども、ここで県が買い取りをする可能性があるとか、買い取りをするということを表明するというのは、逆にこの問題の解決をこじらせてしまう可能性もあるというふうに思いますし、いずれにしても、まずは現段階では、先方から昨日回答があった内容をきちんと履行していただくということを、まず県としてはしっかり求めていくということだということでございまして、将来的に買うかもしれませんということを言ったというふうな意味ではなかったんですけれども。
○読売新聞
 その確認でした。
○知事
 はい。

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