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記者会見
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配布資料:多布施川占用事案に対する県の対応等についてお知らせします

記者発表資料 平成20年8月5日
河川砂防課
担当:原、石井(内線:2680、2681)
直通:0952-25-7161
E-mail:kasensabou@pref.saga.lg.jp

 多布施川の河川敷を暴力団が占用している事案について、その対応を早急に進めます。

1 概要
  平成19年6月4日、佐賀県ホームページ管理者メールアドレスあて、匿名のメールが送信された。
  その内容は、以下のとおり。
  多布施川(佐賀市)の河川敷に、暴力団事務所がある。
当該暴力団は、現在抗争中であり、たいへん不安である。
当該河川敷は県が管理しているとのことだが、国有地を暴力団に使用させていいのか。
早急な対応を求める。
  佐賀土木事務所及び警察に確認したところ、上記内容に間違いないことが判明。
  その後、国、警察等と対応策を検討、協議してきた。

2 暴力団が占用するに至った経緯
  S56.7 建物の当初の所有者A氏に対し占用許可
  S63.10 A氏に対し改築許可
(払い下げを前提としたものと推測される)
  H13.3 競売により建物売却 A氏⇒B氏
  H13.6 占用許可の権利譲渡承認 A氏⇒B氏
  H14.1 建物売買 B氏⇒C氏
  H14.2 建物売買 C氏⇒D氏(現許可受者)
占用許可の権利譲渡承認 B氏⇒C氏
                 C氏⇒D氏
  H15.4 継続許可
  H18.5 継続許可

3 これまでの県の対応(主なもの)
  H19.6 ○河川砂防課から、県の顧問弁護士に法律相談。
  H19.6〜8 ○河川砂防課から国土交通省及び九州地方整備局へ河川法の解釈の照会(約5回)
  H19.8 ○河川砂防課から顧問弁護士に法律相談。
(河川法での対応困難との国の見解を受け、本部内の検討行き詰る)
  H20.2 ○占用している暴力団が指定暴力団に指定される。
  H20.5 ○河川砂防課及び佐賀土木事務所管理課が地元自治会長を訪問し、現状の聞き取りを行う。
  H20.6 ○関係機関打ち合わせ(河川砂防課、佐賀土木事務所、佐賀市、自治会長)
○国土交通省水政課との打ち合わせ(対面相談)
  H20.7 ○国土交通省水政課から回答
・許可を継続するのは不適切である。

4 現状に対する認識
県民から通報を得てから、県土づくり本部では、警察への事実確認、河川法を所管している国土交通省との協議、弁護士への法律相談、住民代表の意見聴取などを行いながら対応策を模索してきたが、事務的に法解釈を重視してきたあまり、結果的に、今日まで現場での具体的な対応を講じることができないまま推移してきた。
県民の安心を確保する上で、これ以上現状を継続させることはできないと考える。
県庁内の情報の共有と、危機管理意識が不十分であったことは、大いに反省すべき点と考えている。

5 今後の対応
本件については、法的な問題は考えられるものの、これ以上結論を先延ばしにすることはできないと考えるので、法律の専門家等とも相談し、許可の取り消しを行う方向で、今週中にも対応方針を決定したい。
同様の案件が他にあるかどうか確認するために、今後、河川敷、道路敷や県有財産における占用許可の状況の調査を実施する。
また、県管理財産の占用から暴力団を排除するための包括的な対策についても検討していきたい。

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