記者会見
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質疑応答:国有地の暴力団占有(その3)
○朝日新聞
住民の方からぜひ聞いてほしいと言われているので、何度も聞くんですけれども、知事も河川法の趣旨に照らして、公益性が全然ないというのをお認めなのに、なぜこの場ですぐに取り消すというふうにおっしゃらないんですか。
○知事
この場で取り消すというんじゃなくて……
○朝日新聞
でも、30日(水曜日)に報告が上がっているわけですよね。
○知事
30日(水曜日)には、このようなことで今県としては対応していますという報告が、第一報が来たんです。そして、それを受けて、私どもは今すぐに私のところで議論をするようなことになっていません。まずは本部の中で議論をし、また副知事とも議論をして、そういう中でどういうふうにしていくのかということについて議論をしていたわけです。
○朝日新聞
でも、議論を1年間以上されていて、その間、行き詰まっていて、そのときの長さが批判を受けてもやむを得ないというふうに今認められたじゃないですか。
○知事
知事が物事を聞いて、すぐに1日でこうしようと思って、それが通るというふうな仕組みに私どもはなっておりませんし、むしろそういう仕組みは怖いと思います。それは暴力団であるとはいえ、一定の私人の権利を剥奪するという行為について、それに本当に可能なのかどうかということについては、きちんとそこは判断をしなくてはいけないと思っています。
○朝日新聞
でも、暴力団……
○知事
いや、暴力団とはいえです。とはいえ、きちんとした手続なり考え方でもって話をしないと、それはいけないと私は思います。これまでの1年間は本部のほうはそういう気持ちを持っていたものの、法律を所管する官庁からはそれはいかがなものかということをずっと言われ続けていたわけですね。そういう前提のもとにどうやっていったらいいのかということを言われているわけでありまして、今回、今こうして私のところに話が来て、それだけに、その国交省の解釈を所与の前提として物事をやっていくのではなく、これはやはり取り消しというものについても考えていくべきだというのが私の現時点での判断なんですね。ただ、それについては、今、本当にそれが可能なのかどうかということについて、この記者会見のタイミングに合わせる形での判断はしていないということです。
○朝日新聞
武雄の事件でも、昨年11月に一般市民が射殺されるという事件がありましたよね。今、形としては、県が暴力団活動を助長していることになっているんですよ。それを先延ばしするんですか。
○知事
先延ばしをするつもりはありませんけれども、必要な手続をとるには一定の議論の整理が必要だということは御理解いただきたい。
○朝日新聞
1年間以上しているわけでしょう。
○知事
ですから、それは今まではやってきたけれども、結局だめだと言われて、その分であきらめてきているわけですよ。その間には数カ月間、空白の期間があったことも事実です。だから、事実がわかったからといって、直ちに取り消せるとか、そういうものではないんです。
○朝日新聞
でも、知事は先ほど河川法に照らして公益性を認められないとおっしゃったじゃないですか。
○知事
それは私の主張です。
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