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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:全国知事会
○時事通信
 全国知事会についてなんですけれども、秋田の知事さんが知事会の存在意義について疑問を呈されて、それについて福岡、京都の知事さんが反論というか、頑張っていこうやというようなことをおっしゃっていますが、「闘う知事会」のころと比べて、現在の知事会のあり方についての認識と、これから知事会はどういうふうにあっていくべきとお考えなのか、そのあたりのことをお願いします。
○知事
 「闘う知事会」というのは、平成15年の夏の岐阜県高山市で行われた全国知事会議のときに、会場の近くに掲げられたのぼりに書いてあった言葉なんですね。私は知事になったばっかりで、初めての地方開催の全国知事会議でした。その旗を見たのを鮮明に覚えています。それが実は知事会議そのもののキャッチフレーズではなかったんですけれども、その後、知事会を象徴する言葉となりました。
 今の知事会を見ていると、そのときの「闘う知事会」というキャッチフレーズのもと、三位一体の改革で国と闘った、その結果が、自分たちが思うような形での税源移譲や権限の分配、また補助金の廃止ではなく、その三位一体の改革の一つの柱であったはずの交付税の削減だけがきちっと行われてしまったということについての非常に大きなショックと落胆というものがいまだ尾を引いているような気がしています。闘うのは闘ったけれども、闘った結果がどうだったのかということについて、知事会の内部でもいろんな意見や批判があることも事実だろうと思います。
 ただ、私はそうした経験を踏まえて、今回はそれと同じ闘いにならないようにしていかなければならないということで、麻生会長はいつも「実をとる知事会」ということをしきりにおっしゃっておられます。闘うのは闘いでいいんだけれども、闘った結果、とれるものもとれない、分権にとって進んでいくプラスになるものがなければ、それは闘いに勝ったとは言えないのではないかということで、闘うことを標榜するのではなく、とにかく地方にとって実がとれることを目指す知事会であるべきだということを訴えて知事会長にもなられて、その後、進められていると思っています。
 私は全国知事会議のメンバーにぜひお願いしたいなと思うのは、知事会議で初めて知事会に出る文書を見る知事さんが多いんですよ。知事会議に出る文書というのは、大体事前に事務方でかなりずっと調整をしている文書で、佐賀県の場合にはそういう文書が全部事前に私のところに来て、私自身は見ています。そして、場合によってはそれに対して意見を出して、佐賀県の意見が取り入れられることもあれば、取り入れられないこともあります。ところが、ほかの県の知事さんの意見を見ていると、初めて見たという感じで、事務方と全く違う意見をおっしゃるというケースがままあるんですね。この知事会議という場は、ただ単に知事会議のときに勇ましい議論をするという場ではなくて、日ごろ自分が行っていることや今後自分がやっていくことを披露する場であって、そのときだけ何か物を言うという場ではないはずだと思うんですね。
 だから、その意味で、私は分権をやっていかなくてはいけないというその1点においては、47人は全く同じような気持ちでいると思っておりますので、ぜひそれを知事会議の場だけじゃなくて、ちゃんと地元に帰ってもその立場を貫くということが私はメンバーに求められていると思っています。
 秋田の知事さんは、全国知事会議の中ではそんなにしゃべられないというほうでもないですけれども、よくお話しになるというほうでもないんですよね。だから、何か見ていて、秋田の知事さんの発言が非常に反響を呼んでいるのが私としては非常に不思議で、なぜなんだろうと思っているんですけれども、私はとにかく全国知事会議が変わったとよく言われますけれども、それは感じます。そして、例えば、今の権限移譲なんかについても、金がついてこないんだったら要らないというふうな論調が結構あるんですよね。私はまことに残念だなと思っていまして、金がつかないんだったら要らないじゃなくて、やっぱりきちんとお金も、そして必要な人材も確保できるような権限移譲のあり方もやっていかなくてはいけないということではないかと私は思っておりまして、そういった主張をこれからもやっていきたいと思っています。




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