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記者会見
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質疑応答:自由民主党総裁選挙立候補者に対する公開質問状の回答について
○佐賀新聞
 先ほど知事が言われたように、それぞれ分権には取り組む姿勢はそれぞれ示されていると思うんですけれども、全体として見たときに、知事会の主張に近いなというような印象を持たれた候補者がいらっしゃれば教えていただきたいんですけれども。
○知事
 去年の福田、麻生両候補のときには、比較的主張の違いがはっきりしていまして、そのときも私、この場で、どちらかといえば、全国知事会の主張に近いのは総務大臣の経験者である麻生候補ではないかというふうなことをちょっとお話をさせていただいたと思っております。麻生候補は今回も、そのスタンスそのものは変えておられませんので、全国知事会に近いと言えば近いところがあります。ただ、今回は、前回と違って、あと4人出てきておられまして、例えば、石原候補などについても、国と地方の協議の場をきちんと常設的につくるべきだとか、そういったお話は、これまでのほかの候補者にはなかったことを言っていただいていまして、その意味では、麻生候補だけが知事会に近いということではなくなってきている。全体として見たときに、去年の総裁選に比べると全国知事会の主張を入れていただいている候補者が非常に多いというふうなのが率直な印象でございます。
○佐賀新聞
 回答の中で、特に注目された回答とかがございましたでしょうか。
○知事
 1つは、まず道路特定財源についてのことについては、地方に必要なものについてはきちんと地方の必要な財源を確保するんだというふうなことをどなたも書いておられまして、このことは2つ意味があるかなと。1つは、この道路特定財源の一般財源化を自分が総理になってもやっていくんだということを示していただいている。2つ目は、その場合にも地方に対してきちんと必要な財源がいくようにするんだということを示していただいている、こうした意味があるなというふうに感じています。
 それと、もう一つ思いましたのは、国と地方の協議の場をつくるということについて、前回の福田候補はかなり引いたトーンの答えだったと思うんですけれども、こうしたことについては、麻生候補、石原候補、そしてまた、石破候補はそれぞれ比較的前向きのお答えをいただいたりしているというふうなこともありまして、この大変な財政状況や、いろんな意味でこの地方自治体が厳しい状況にあるということについてご理解をいただいている候補者が増えているなという感じがしています。
○FM佐賀
 あえて注文をつけるなり、要望、今回の回答を受けて何かありましたらお願いします。
○知事
 もう私どもの要望としては、今回も公開質問状という形で、質問も答えも世の中に対して公にしていますので、どなたか1人総裁になられた方は、ぜひ次の総選挙の自由民主党の政権公約の中で、このことをきちんと書き込んでほしいということです。この場で終わるのではなくて、それをきちんとマニフェストの中に書き込んでいただいて、そして、それを次の実行される場があれば、そこできちんと実行をしていただくということが、私どもが一番願っていることでございます。
○読売新聞
 あらためまして、知事が新総裁に求める政策と政治姿勢、これの基本的なところをもう一度教えていただきたいんですが。
○知事
 全国知事会としての姿勢でございますので、現在、政府として進めている第2次地方分権改革を着実に、しかも、できればスピードを上げて、内容を濃くしてやっていただく、それを新しい自由民主党の総裁に求めたいというふうに思っています。
 今、地方分権推進委員会も、第2次勧告に向けての最終の取りまとめに入ってきていますし、そういう機関の取りまとめたものを、ぜひ霞が関の圧力に負けることなく、きっちりと国民、住民目線で実行をしていただきたいということを望みます。
○朝日新聞
 この地方分権に関して、この公開質問状をもとに、期待度と考え方の近さで、あえて順番をつけるとしたら、どういうふうな1から5になるんでしょうか。
○知事
 非常にいいご質問だと思いますけれども、これは順位をつけようと思って私どもでやっているものではなく、こういう主張だということで、ぜひそれは、例えば、皆さん方なり、多くの方々によって、そうしたものについて、これはこうではないかというふうなことを評価していただきたいと思っています。
 個人的にどうかという思いは、それはいろいろございますけれども、きょうは個人的な場ではなく、全国知事会の立場での会見をさせていただいておりますので、個人的なものも含めて、この5人の方に評価をつけるというのはちょっとご遠慮させていただたいと思っております。申しわけございません。
 それと、先ほどちょっとお話しするのを忘れておりましたが、これをこうして出しました。それぞれをまたこうした回答を見ながら、それぞれの候補者についてはいろんな意味で政策を磨き上げていただきたいと思うんですが、総裁選が終わった後、新総裁が決まります。そうした時点で、まず新しい総裁下の執行部といいますか、それに対して、全国知事会ではこうした内容をぜひ実現してほしいというふうなことを言いに行く場というのをまたつくっていきます。だれが行くか、どなたのところに行くかというのはまだ未定でありますけれども、そういったことをやっていくということが1つ。
 それと、まだ日にちがはっきりしているわけではございませんが、総選挙の告示前には、前回も21世紀臨調が、前回は安倍、小沢という形だったんですけれども、自民党と民主党のそれぞれの総裁代表を一堂に会して、そこで討論会をやるというふうなことを実行されました。そこに全国知事会からも呼ばれて、そのマニフェストについての評価といったものを公にするというふうな場がございました。今回もぜひそうした場をつくっていただくように、全国知事会も21世紀臨調のメンバーとして働きかけをしていきたいと思っています。
○朝日新聞
 この公開質問状を見ると、回答を見ると、おおむね地方分権には皆さん理解を示しているのかなと思うんです。一方で、民主党というのもかなり理解を示していると思うんですが、そこの違いについてご見解をお願いします。
○知事
 もう率直な印象から言うと、両党の主張が非常に近寄ってきたという印象を持っています。これまでの民主党のご主張そのものは、分権社会という言葉はあったんですが、具体的な道筋が余り明らかになっていないという点を全国知事会としては指摘をさせていただいていました。最近発表されている民主党の政策、特に分権に関するものを見ていますと、そういうプロセスにしても、内容にしても、かなり具体的なものが見えてきていますし、そこで見えてくるのは、分権社会をしっかりと実現するんだというふうな強いメッセージがそこに込められていると思っておりまして、民主党も、そして、現在の時点での自由民主党のそれぞれの総裁候補も、私は分権社会の実現がぜひとも必要ということについては似てきているというふうに思っています。

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