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記者会見
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発表項目:故青木龍山氏の遺作等70点を寄贈いただきました

 次に、今年初めての発表事項に移らせていただきます。
 昨年亡くなられました青木龍山先生の遺作をはじめとする作品70点をご遺族、ご長男の青木清高(きよたか)さんから一括して県にご寄贈をいただきました。そのことについてでございます。
 青木龍山先生は、大正15年に有田でお生まれになりまして、作品歴についてはご存じのとおりでございまして、日展を中心に活躍をされ、芸術院会員、文化功労者、そして文化勲章を受けられたということでございました。平成20年の4月に享年83歳で惜しまれつつ亡くなられております。
 ご長男の青木清高さんから故青木龍山の作品を、より多くの人に鑑賞していただきたいということで、今回、全部で70点寄贈していただくことになりました。本日付で寄贈を受けることになっております。そのほとんどが龍山先生の作品でございます。しかも、昭和30年代の初期の作品から平成19年の最新の作品までとなっておりまして、まさにこの青木龍山先生の個人的なヒストリーといいましょうか、そういったものを一望できるようなものになっておりますし、内容としても日展に出品された作品が13点、日本現代工芸美術展に出されたものが18点、こうしたものをはじめとして、非常にどれもが貴重なものでございます。
 また、龍山先生と親交のありましたほかの陶芸作家の作品も9点含まれております。
 これが主な作品でございますが、この染錦の「赤群(せきぐん)」というのは、1959年、昭和34年の作品でございます。このころは染錦、そしてそのちょっと後に出てくる染付に見られるように、当時はこのようなものを多くつくっておられました。そして、その後に天目のほうに移られまして、1980年代から90年代は黒を基調にする天目の作品が圧倒的に多くを占めます。2000年、21世紀に入りまして、また再び原点への回帰みたいなものが見られておりまして、青木先生はもともと非常に絵がすばらしい作家でいらっしゃったわけでありますけれども、そういう何かを描きたいという形で、絵に回帰されているような様子も晩年にはございました。そうしたことを含む全体の作品群を今回、一括して寄贈を受けることになったものでございます。
 今、記者の方々にはその作品群をご紹介した写真をお手元に配付しておりますけれども、それを見ていただいただけでも、いかにバラエティーに富んだ作品が多いかということを見てとっていただけると思います。
 ほかの陶芸作家の作品が9点ございまして、吉賀大眉(よしかたいび)先生はじめ、親交のあった日展関係の方々の作品でございます。これもそれぞれ1点ずつ見てみますと、非常に趣のある、味わいのあるものでございます。
 今回、この故青木龍山先生から寄贈を受けことを記念いたしまして、まずあすから有田にあります九州陶磁文化館で特別展示をスタートさせます。あす1月6日(火曜日)〜2月1日(日曜日)まで、佐賀県立九州陶磁文化館展示ホールで、いただいた青木龍山先生の61点の中から、初期から晩年に至るまでの10点を展示いたします。
 また、これはちょっと先になりますが、寄贈を記念いたしまして、「青木龍山展」(仮称)でございますけれども、この青木龍山先生の本格的な展覧会を行いたいと思っております。今年の6月から7月ぐらい、約1カ月間、場所は同じ九州陶磁文化館で寄贈作品61展とご遺族が所蔵されている作品10数点など、合わせまして約80点を展示する本格的な青木龍山展を開催したいと考えているところでございます。
 また、こうした寄贈をしていただいた青木清高さんに対しまして、あす1月6日(火曜日)午前11時から県庁の来賓室において、私から青木清高様に対しまして感謝状を贈呈することにしているところでございます。
 新年早々、大変うれしいニュースでございまして、多くの方にこの青木龍山先生の作品を楽しんでいただければと思っているところでございます。
 私からは以上でございます。

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