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記者会見
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質疑応答:武雄市長選挙(その1)
○毎日新聞
 昨年末行われた武雄市の出直し市長選挙ですけれども、結果を見てどういうふうに知事として受けとめていらっしゃるのか。県立病院の独立行政法人化を含めて、どういうふうな認識でごらんになったのかというのをお聞かせください。
○知事
 結果について申し上げれば、それは武雄市民の選択の結果だったというふうに思います。結果的にはこの市民病院の民営化を主張された樋渡前市長が当選をされたということで、その公約に沿った形で今後市政を進められるだろうというふうに思っております。
 このことが、県立病院の独立行政法人化に与える影響ということもお尋ねになったんだと思いますけれども、基本的には今回の結果は、その独立行政法人化についてもさまざまな議論はあろうかというふうに思いますけれども、私どもとしては病院をお使いになられる方々からすれば、これまで以上により使い勝手のいい病院にすることができるのが独立行政法人化だと思っていますし、民営化と手法は違いますけれども、基本的にはずっと経営が続けられる、そして安心してかかることのできる病院をつくるという点においては、私どもが思っていることに反するところではなかったかなというふうに思っております。
 独立行政法人化することによって、これまでは公務員ですので、採用についてもさまざまな条件があり、また時期も決まっておりましたけれども、独立行政法人化すれば、それはその経営者の判断で、その時々において必要な医師やスタッフを必要な条件で確保していくことができます。こうしたことを考えても、私は現在の、今の一部地方公営企業法適用という姿よりは、独立行政法人にしたほうが医師の確保もできるようになるし、また、住民の方々から見ても使い勝手がよくなるというふうに思っておりまして、そのことと基本的な方向としては同じような方向になるのではないかというふうな意味では、今回の武雄市長選挙の結果が県立病院の独立行政法人化に何か問題を残すことになるというふうには考えておりません。
○毎日新聞
 地元の医師会と市の間での亀裂というか、意見が割れたというふうに指摘されていますけど、今後、ほかの県内の自治体病院の経営形態のあり方について、どういうふうなやり方で進めていくべきかというか、その辺についてはどうお考えですか。
○知事
 それについては、もう一石も二石も投じたと言えると思います。やはり、私どもこの場でも何度かコメントをさせていただきましたが、一つの病院で地域の医療を確保していくのは無理です。やはりかかりつけのお医者さんがおられて、また、いろんな医療にまつわる仕事をしていただく方がおられて、そうしたものと一緒になって、地域の大きな病院が病院としての仕事をしていくということをしていかなければ、とても安心できる環境にはならないだろうと思っております。
 その意味では、今回はその医師会の多くの方々とは樋渡候補者は意見が違っていたわけでありますけれども、ぜひとも、今回選挙は終わったわけでありますから、気持ちを新たにして、医師会をはじめとする地域医療関係者とぜひ話し合う場をつくっていただいて、要するによりよい医療環境をつくっていくという点においては一致をしているんだといったことをきちんと明確にしていただきたいと思いますし、やはり、こういう地域医療の関係者としっかり意見交換をし、十分な情報共有をした上で、公立病院のあり方についても進めていかなければならないということを多く問いかけたのが今回の選挙ではなかっただろうかという気がしています。

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