○日経新聞
　それから、もう1点。武雄の選挙の結果は別として、反対派が言っていたことで県全体の広域医療を考える上で、要するに福岡の民間の病院が入ると非常に協力関係が構築できなくなるというようなことを言っていたわけですけれども、その辺については、県としてはどういうふうにお考えになりますかね。その全体のシステムを構築する上での障害となるのかどうかというところをちょっとお聞かせいただきたいと思います。
○知事
　それは、そういうご主張をされていた方のご意見をまずよく聞かないといけないと思います。私どもが認識していないようなことが何かあるのかもしれません。
　一方で思っていますのは、例えば、特に佐賀県の東部にお住まいの方は、何かあると福岡の久留米大学病院だとか、聖マリア病院だとか、ああいう福岡県内の大きな病院にかかっておられるというのも事実としてあるわけであります。既にそんなふうにして一部県境を越えている部分があるのも事実でございます。ただ、今回の件がそういったことと全く別次元で何か課題があるんだとしたら、それは私どももよく話をお伺いしないといけないと思いますが、その県境を越えた瞬間に協力ができなくなるのかどうかということについては、それは今、いろんな形で県境を越えた協力というのはできるようになってきておりますし、例えば、唐津の消防は、福岡大学病院に患者さんを搬送するのに当直の人の携帯番号を聞いて直接連絡するようなシステムを構築したりとかもしておりますし、県境を越えた瞬間にだめになるということではないのではないかとは思っております。
　ただ、その県境を越える、または県外に拠点を持つ医療法人が入ってくるということで、それまでにない工夫を求められるということはあるかもしれません。それはそれでやっていかなければいけないと思っております。