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記者会見
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配布資料:平成20年度佐賀県遺産を認定しました

記者発表資料 平成21年2月17日
まちづくり推進課 景観担当
担当:大野、竹花(内線:2843)
直通:0952-25-7326
E-mail:machidukuri@pref.saga.lg.jp

 県では、地域の宝となっている“美しい景観の地区”や“地域を象徴する建造物”を、22世紀までも残していくべきものとして「佐賀県遺産」に認定して、その保存、活用を支援するため、「22世紀に残す佐賀県遺産」支援事業を平成17年度から行っています。
 これまで“建造物”を対象に取り組んできましたが、今年度からは“美しい景観の地区”までに対象を拡げ、3市から地区2件、建造物1件の計3件の申請を受けました。
 2月16日に開催した佐賀県美しい景観づくり審議会から答申を受け、平成20年度の佐賀県遺産を下記のとおり認定しました。



申請者
地区・建造物の区別
名称
住所
伊万里市
地区
秘窯の里 大川内山
伊万里市大川内町大川内山
小城市
地区
江里山の棚田
小城市小城町岩蔵
佐賀市
建造物
旧久富家住宅
佐賀市柳町


 
申請者
佐賀県遺産名
(地区)
所在地
主となる地区
概要
1 伊万里市
秘窯の里
大川内山
(ひようさとおおかわちやま)
伊万里市
大川内町
大川内山
大川内山
地区
 大川内山には1670年代頃に鍋島藩の御用窯が築かれた。そこで作られた「鍋島」は日本の色絵磁器の中でも最も格調高く優れたものであった。将軍家等への献上品とするためのものであったため、地区内には役所や番所が設けられ、陶工たちを厳しく監理していた。鍋島藩窯が解散した明治以後も、その伝統や技法が守り受け継がれてきており、現在31の窯元が軒を連ねている。
 狭い谷間に窯元が集積しており、その後背には青螺山がそびえ、奇岩と窯場からの煙が立ちのぼる様は、さながら山水画のような雰囲気を醸し出している。また、地区内には、陶工無縁塔や社など、歴史を偲ばせる史跡が点在している。
 地区住民からなる大川内山を守る会が中心となり、常に地区内の植樹や清掃などに気を配り、このことが景観資源、観光資源の魅力を保つ大きな要素となっている。
大川内山の景観 (1).jpg
2 小城市
江里山の棚田
(えりやまたなだ)
小城市
小城町岩蔵
江里山
地区
  江里山地区は天山山系南側の中腹標高250mに位置し、水と緑に囲まれた山間の静かな地区である。地区内の棚田は約600枚を数え、石積みの棚田、法面や畦畔に咲きほこる彼岸花と集落とが一体となった景観は、「全国農村景観百選」、「日本の棚田百選」にも選ばれ、日本農村風景の代表的なひとつとなっている。
 四季折々に変わりゆく棚田の景色は、年間を通じていろいろな魅力と表情を見せ、特に秋に赤い彼岸花がいっせいに咲く景観は見事で、県内外からの多くの写真家や見物客などを魅了している。
 集落では、彼岸花をより一層きれいに咲かせるための一斉草刈りを実施し、一丸となって地区の一大イベントの「彼岸花まつり」を開催している。
 
申請者
佐賀県遺産名
(建造物)
所在地
所有者
概要
3 佐賀市
旧久富家住宅
(きゅうひさどみけじゅうたく)
佐賀市
柳町
個人
  旧久富家住宅は、長崎街道沿いの柳町地区内に存する大正期の貴重な大型町屋である。白山町で履物商を営んでいた久富亀一が、大正10年にこの柳町に移転し、「履物問屋 久富商店」として建てた。県内中を手広く営み、県下でも有数の大きな履物問屋であった。土間奥には「履物問屋」と右から左に横書きされた木製の看板が今も掲げられ、当時の面影を残している。 
 主屋間口は5間余り、建物の西側部分は土蔵造りであり、1階の主屋との間は南へ通り抜ける通路となっている。主屋1階は21畳の表の間が圧巻である。外観は大棟の妻壁を大きく見せ、力感あふれる表構えを造っている。
 佐賀城下ひなまつりの時期には、女性活動団体が雛人形の展示をするなどして賑わいの一端を担い、また、建物の趣きを活かした各種イベントが不定期ながら開かれ活用されている。

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