○西日本新聞
　経済情勢でＧＤＰ（国内総生産）が戦後２番目の２けたに落ちたということ、これは世界的な話なんですが、あらためて今後の県内経済の見通しとか、もしくは今つくられたばかりの予算に関しての、ちょっと難しいかもしれませんが、追加の対策をまた打ち出す考えがあるかとか、その辺をちょっと伺ってよろしいですか。
○知事
　10月〜12月、そして1月から3月期にかけて相当落ち込むということを私どもとしてはある程度予期しておりましたので、今回のＧＤＰの落ち込みというのは織り込み済みだというふうに考えております。
　この場でも何度か申し上げたと思いますけれども、10月〜12月期における我が県経済の落ち込みというのは、まだまだプレリュード（前奏曲）というか、序章であったというふうに思っております。そして、これからが厳しくなるということを私どもも予期しておりましたので、相当多くの額に及ぶ、広範に及ぶ経済対策を実行することにしました。
　今回の２月議会におきましても、こうした2月補正の緊急総合対策分については先に取り上げて、冒頭で御審議をいただくということを議会でもそういったお取り計らいをしていただいておりますし、まずはこの2月補正予算と新年度予算を通していただくことによって、当面の危機を乗り切っていきたいというふうに考えております。その上で4月以降、またいろんな環境変化が出てきたときには、常に、相手は経済でございますので、スムーズに対応しなければいけないだろうというふうに思っております。
　常に考えておりますのは、経済は生き物という言葉が、去年から今年にかけてほど身にしみているときはないと思っております。世の中で、そして地域で何が起きているのかということをきちんと把握をした上で、必要な政策をやっていくということが、遅滞なくそれをやらなくてはいけないということが求められていると強く感じております。これからも県内の経済情勢、雇用情勢に敏感であり続けたいと思っております。