○時事通信
　宮崎の東国原知事が不出馬を表明されました。そのことに関して1点、受けとめと、あともう1つ会見の中で、知事としての限界を感じたというのがあって、数年前も高知の当時の橋本知事も同じようなことをおっしゃったと思うんですけれども、古川知事が、知事として限界を感じることがあるかないか。あるとすれば、どういうときに感じるか。
　また同時に、責務とか、可能性、限界と反対のことですけれども、そういうのを感じることがあるかについてお願いします。
○知事
　難しい質問ですね。
　まず1点目の東国原知事の不出馬については、もう正直残念ですね。東国原さんは、なられたときがすぐ鳥インフルエンザで、そしてこの半年はもう口蹄疫で大変だったので、本当に東国原さんが腰を据えて取り組もうとされたいろんな県政改革の部分というのは、入札改革はありますけれども、もっともっとやられたほうがいいんじゃないか、または、おやりになれるんじゃないかと思うことは、横から見ていてたくさんありました。2期目をおやりになれば、その中でいろんなことがきっとできるだろうなと思って注目をしていただけに、次はもう出ないということをされたのは、正直いって残念は残念です。ということが率直な感想ですね。
　知事としての限界を感じるかという意味で聞かれれると、知事というものが持っている立場とか権限が余りにも弱いものだから、これ以上のことができなくてくやしいと思うことがあるかという意味でいけば、そこは余り思わないんですよね。なんか、いろいろ個別に今の補助金の制度だとかおかしいと思うことはいろいろありますけれども、知事としての権限の限界があるからこれ以上できないというふうに思うことは、自分は正直いってないです。というか、私自身は、この知事という仕事として与えられた職責だとか権限だとかをきちんと十分に使いこなせているのかということを考えると、全くというかそんなにはできていないように思いますし、むしろ、そうやって与えられたものが、自分自身がふさわしいのかとか、そういったことを考えることはありますけれども、自分がやっている仕事に、この知事という役職が不足だから、別のステージでないとだめだと思うことは正直いってないです。