TCY ̑傫b ̑傫b ̑傫b
アイコン 記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:玄海原発
○朝日新聞
 玄海原発のプルサーマルについて伺いたいんですが、12月2日で運転1年を迎えます。我々にはトラブル等が公表されていませんが、県にも報告がなかったのかという確認と、それを含めた1年間の評価、いわゆるプルサーマルを含めた核燃料サイクルがいろいろ後退していると思うんですけれども、一部市民団体には2006年3月段階の事前了解段階での核燃料サイクルと随分形が変わってきていると。取り消すべきじゃないかというような意見もあるんですが、その辺についてどう思われるか。それと知事、マニフェストで広報を充実させて理解促進を図りますというようなお話もされていますけれども、そのあたりの県民理解が進んだかどうか、その辺をちょっと教えてください。
○知事
 まず1点目、プルサーマルの運転については、1年たったということで、その評価についてのお尋ねでございますけれども、私どものところにもこのプルサーマルの運転についてのトラブルは報告されておりません。いろんな運転が難しくなるのではないかというふうなこともありましたけれども、そういったこともなく、非常にスムーズに運転がされていると私は認識をしております。
 次に、核燃料サイクルについて、いろんな事情が変化してきているのではないかというお尋ねでございますけれども、私は核燃料サイクルそのものについては、政府の政策として核燃料サイクルというものをとるという中で、今回プルサーマルも実施されているわけでありますけれども、大きくそういったことを実施していくときに、いろんなものを何かに間に合わせるためにやっていくという、非常に急ぐということはやる必要がないのではないかと思っております。これは前々から申し上げていることでございますけれども、予定では何年にやることになっているから、何が何でもそれに間に合わせてやるんだということではなく、いろんな意味で安全を確認しながらやっていってほしいと思っておりまして、その意味では、この核燃料サイクルの一翼を担うプロジェクトや事業について予定よりもおくれているということについては、私は無理して予定どおりやることなく、じっくりといろんな意味での検証をした上で進めていただきたいと思っているところでございます。
 国の原子力政策の基本としての核燃料サイクルをやっていくという方針は変わっておりませんので、私どもが事前了解した後に、そういった事前了解したということを変えなくてはいけない事情というものは出てきていないと思っております。むしろ、こうしてプルサーマルの運転が安全裏に行われているということが、ほかの地域におけるプルサーマルの実施というものにもつながってきているのではないかと思っております。
 私は、これもいつも申し上げていることでございますけれども、いろんな広報をやっていくよりも、原子力発電所において安全に運転がなされているということが一番の広報だと思っております。これからも安全第一を旨として、運転を行っていただきたいと考えております。
 また、マニフェストに書いてある県民理解が進んだかということについては、いろんなイベントを行うたびに、アンケートを行ったりして理解が進んだかどうかということについてのチェックをしております。そのチェックだけの数字を見ますと、極めていい数字になってきております。ただ、それはこうした原子力関係のイベントに来ていただける方々というものがどういう方々なのかということを考えると、その数字そのものをもって極めて理解が進んだというふうにするのは、やや行き過ぎではないかとも思っております。
 この何%理解が進んだのかということを定数的に把握するのは難しいかと思いますが、ただ、世の中の大きな流れとして、地球環境の問題もあり、また、低炭素化社会の対応もあり、原子力発電そのものについては数年前よりは理解が進んできているのではないか、これは私のざくっとした感覚ですけれども、そのように思っているところでございます。

「記者会見」トップに戻る 同日記事トップに戻る トップページに戻る

Copyright 2006-2024 Saga Prefecture. All rights reserved.
このサイト内の文章や画像を無断掲載することを禁じます。