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発表項目:諫早湾干拓事業に係る福岡高裁控訴審判決への国の上告断念

 それでは、ただいまから臨時の会見を始めます。
 たった今、総理が諫早湾干拓訴訟について、上告を断念すると表明されたという連絡が入りました。長い間のこの有明海再生をめぐる大きな一歩が今日記されたということだと思います。長い間の諍いの歴史に終止符を打つべく、リーダーシップを持って決断された菅総理に対し、そして、この決断をさまざまな形で後押ししていただいた皆さんに対し、まずは心から敬意と感謝の念を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。
 今回の決断の背景には、それだけ多くの、そして、長きにわたる有明海の環境異変という意味での被害があります。その被害のことを考えたときには、私たちは手放しでこのことを喜ぶことはできないと思いますが、まずは今回の決断が有明海の再生に向けて具体的に踏み出す大きな一歩になることは間違いないと思っています。
 これまで本当に一緒にこの決定に向けての運動を進めていただいていた県議会、そして、地元の市や町、何より有明海で暮らしておられる方々、そうした方とともに、まずこの決定の重みをかみしめたいと思います。
 これからは、我々が常々申し上げてきたように、開門するということはゴールではなく新たなスタートに過ぎないということでありますから、干拓地で農業をされている皆様方が農業を続けられるような形で、そしてまた、諫早で暮らす方々が、高潮のときも含めて心配せずに暮らし続けることができるように、そしてまた、もちろん有明海で漁業を営んで暮らしておられる方々がそれによって生計を立てることが引き続きできるように、この農業、防災、そして水産・漁業、この三者が並立できる形での開門調査の実現を強く望んでいきたいと思います。
 今、総理の決断の報を受けて、私自身、非常に身の引き締まる思いがしていっています。まさにこれからが試されるステージではないかと思っていますが、一日も早く有明海の環境異変の原因の本当の原因は何なのかということが突きとめられて、昔の宝の海に戻ることを心から念願しています。
 私からは以上でございます。

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