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質疑応答:政府予算案の内示
○読売新聞
 先日、ペーパーでは出していただいたんですが、改めまして政府予算案の内示について、諫干絡みと新幹線、城原川ダム、それぞれ思いがあったらというのと、今後、国に要望していきたい事項というのをそれぞれお願いします。
○知事
 紙にも出してありましたけれども、大変難しい予算を政府は組まれたなと思います。1つはマニフェストというものがある。1つは財政の健全化というものがある。そして、さらには経済成長や景気をよくしていかなくちゃいけないという、いわば相反するような3つの事柄を一遍に解決しなければいけないという大変に重い課題を背負った、そういう状況に対する答えが今回の政府予算案であったと思います。
 3つの方向から見れば、いずれも不十分という言い方もできると思いますし、見方を変えれば逆に一歩ずつ進んでいっているということも言えるのではないかなと思っているところでございます。
 地方財政全体から見ると、地方が自由に使えるお金、地方一般財源が1,000億円のプラスになりました。去年、相当、当時の原口総務大臣が努力をされて、プラス1兆円という交付税の増額を確保しておられましたから、逆に今年は大変厳しい状況になると一定の覚悟をしておりましたけれども、最終的に地方として使える財源が、その前の年よりもわずかではありますけれども、プラスになったということ自体は少しほっとしているというのが正直なところでございます。ただ、具体的には、佐賀県に対する交付税の配分などはこれからということになりますので、あくまでも現時点においてということでございます。
 あと、個別の状況に目を転じますと、1つは開門に向けての調査費がしっかりと計上されたということは、この政府の決定を後押しするものとして評価をしたいと思います。この開門の決定は、有明海再生の一里塚だと思っています。ただ、大きな一里塚、マイルストーンであったことは間違いありませんが、これからが大切になっていきますので、丁寧なプロセスを踏んでいただきたいということを改めて思います。
 また、私は今回の予算の中で、最も個別事項でほっとしたのが北山ダムでございました。かなり老朽化をしていて、私も何回か現場に行きましたけれども、昭和20年代、30年代のものがそのまま使われている要素もあって、これは新しくリフレッシュをしていかなければ、いつどうなるかわからないという大変厳しい状況であったわけでございますけれども、残念なことに平成22年度予算では採択されませんでした。その数年越しの思いが今回結実をしたということで、これは大変明るいグッドニュースだと思っているところでございます。
 また、フリーゲージを含むところの新幹線については、事業費そのもの、本体事業費といいますか、諫早と武雄温泉の間の事業費が確保されたことは、まずよかったと思っておりますし、あわせてフリーゲージの開発費、研究開発費も今年度と同額だったと思いますけれども、確保されたこともまあよかったと思います。
 ただ、この西九州ルートは、武雄温泉と肥前山口の間の単線区間の取り扱いをどうするかという問題の解決なしには現実には開業できないと考えておりまして、これについては現時点でまだきちんとした方向が得られていないということは残念でございます。
 この新幹線については12月末の予算のときだけでなく、さまざまな場面があるだろうと思っておりますので、引き続きこの複線化の必要性などについては、しっかりと訴えていきたいと思っているところでございます。
 あと、城原川の関係でございますけれども、この城原川のダム事業については、事業費ベースで9,600万円が計上されておりまして、これは必要最低限度の予算ということのようでございます。城原川の治水をどうしていくかということについては、つい先日、関係地方公共団体から成る検討の場の準備会が設けられました。行く行くは私も出ていって意見を言うことになっていくだろうと思っております。そもそもどういう想定の災害に対して、どのような強度というか、強さを持った治水事業をやっていくのか。この城原川の治水については、国が主体の事業でございますので、国がどういう考え方でこれまでやってきて、そして、今どういう考え方に立っているのかということをきちんと明確に述べていただきたいと思っております。
 いよいよ来年にはそういった場が設けられることになると思いますので、国としての考え方が変わったのであれば変わったということを、そして、変わったのであれば、じゃあそれに対して今までやってきた説明は何だったのかということについても、しっかりと聞いておかなければ、私どもが県民に対して説明をしてきたものとの整合性がとれないだろうと思っているところでございます。
 いずれにしても、この城原川の問題については、もう40年近く関係の住民の方々を待たせてしまっておりますので、議論は議論としてしていかなければなりませんが、できるだけ早く結論を出していくということをしていただきたいと強く思っております。
 予算については以上でございます。
○読売新聞
 今の城原川の中で、知事のお考えとしては最大流量の変更というのは認められないというスタンスなんでしょうか。
○知事
 いや、認められないとは思っておりません。最大流量の変更をされるのかされないのかを明確にしていただきたいということです。それは、690トンではなく、例えば540トンというのであれば、今までおっしゃっていた690トンが何だったのか。なぜその690トンを540トンと変えられるのか、それは計算が間違っていた、前提が間違っていたから、間違っていた数字でしたということであれば、それはそれで今までの政府のやり方が違っていたということでありますので、どこがどう変わっていったのかについて、きちんとした説明をお願いしたいと思います。ただ、この690トンは一方で残しておいて、とりあえす540トン分の事業をやりましょうということになると、じゃあ残りはどうするんですかということを、当然お尋ねしなければなりません。
 そういった点について、先日の準備会のときにも牟田本部長が随分厳しく指摘をしていたと思っておりますけれども、私自身も出ていく場があれば、そういったことについてきちんとお尋ねをして、きちんとした回答を得ていきたいと思っております。
○読売新聞
 それを受けて判断するということですか。
○知事
 そうですね、はい。

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