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質疑応答:全国知事会
○時事通信
 全国知事会の件です。先日もありましたけれども、こども手当などの議論がありました。神奈川の知事などは、知事会の現状を不満というか、問題点を指摘されていると思うんですけれども、知事自身は、今の知事会がどういう現状のとらえ方と、今後、会長も代わられますけれども、今後はどういうふうになっていかなければならないかと、この2点を教えてください。
○知事
 今の全国知事会について言えば、私はかつて国の役人をやっていましたけれども、政策の企画立案をする過程で、国の各省庁がいろんな協議をして政策形成していくわけでありますけれども、私がいた当時には、全国知事会や全国市長会と政策形成についてすり合わせをして、例えば、当時の自治省が何か意見をつくっていたということはなかったと思います。
 今、この自治省が総務省になって、あるいは役割が変わっていっているからなのかもしれませんけれども、地方の声をきちんと政策形成をやっている国の各省庁にぶつけ、そして、必要な修正なら修正を行っていくという、その企画立案作業を実は地方六団体が担っているというのが実際の姿だろうと思います。
 こども手当もそうですけれども、例えば、新たな高齢者医療制度などについては、愛知県の神田知事が非常にご苦労されながら知事会の意見をまとめ、そして、改革会議の中でそれを公表しみたいな感じでやっておられます。かつては連絡調整機関だったものが、政策の企画立案の存在に大きく変わりつつあるというのが今の地方六団体であろうと思っております。そうしていったときに、それが理想的な姿になっているかといえば、こうした知事会の活動に比較的ご熱心な知事さんもいらっしゃいますけれども、一方で、余り関心を持っていただけていない方もいらっしゃるというのも事実だろうと思います。いろんなPTに特定の知事さんが、大変お忙しい中2つも3つもかけ持ちでやっていていただいたりというふうなところもございまして、私は望ましくは、この多くの知事さんが積極的に、主体的に全国知事会の活動にかかわっていただくということが望ましい姿だろうと思っています。
 その中で、こども手当についてでありますけれども、憲法違反だとか、いろんなご主張を神奈川県はされているようでありますけれども、私自身は、その理想的な姿、持っていくべき姿というものはあると思いますけれども、だからといって、直ちに予算計上を拒否するとか、そういった手段はとるべきではないと考えております。主張は主張としてしていいと思いますけれども、自分たちの主張が通らなかったときに、それを国において予算が通り、また法律が通った場合に、その義務に反する形で予算計上しないというのは私は許されないだろうと思っています。主張はいろんな主張があっていいと思いますけれども、自分たちの主張が法律を破る形になってしまうということについては私は違うのではないかと思っておりますし、今回のこども手当についても言いたいことはいろいろあります。1年限りと言っておいた分が、そうならなかったことについてもいろいろ言いたいところもありますけれども、そこは決まった以上は粛々とやっていかざるを得ないのではないかなと思っているところでございます。
 このこども手当が、こうやって広く子供をお持ちの一定の方々に給付されるようになって私は1つよかったなと思うのは、こういうやり方が本当に必要なのか、求められているのかということについてかなり議論が出てきたということだろうと思います。かつては、何か広く、いわば現金をばらまくみたいな話というのは、多くの有権者が喜んでいただけるという前提があったと思いますが、今やその有権者の方から見ても、そうした財源の裏打ちなくこども手当を給付されたとしても、どうも夢見が悪いというか、何かしっくりこないとお感じになる方も一定数いらっしゃるということがわかってきたと。そういった意味では、このこども手当というものが巻き起こした議論の意味は大きいのではないかなと思っております。
 私は、財源が見つからないのであれば、衆議院選挙のマニフェストのときに約束したものは、次の参議院選挙のときに実質変えることもできるわけでありますし、今度は次は衆議院選挙になるとは思いますけれども、やはりどうしても見つけようと思っていた財源が見つからなかったということで、このこども手当について満額、しかも全額国庫でとマニフェストには書いてあったわけでありますけれども、そうしたことについては実現できないというふうに表明していただくというのも、私は真摯にマニフェストに取り組むという形の1つではないかなと思っているところでございます。

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