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質疑応答:諫早湾干拓 その1
○NHK
 諫早湾干拓の検討委員会が今月半ばに現地調査をするとほぼ決まりました。赤松農林水産大臣も視察をされるという方向で調整しているということで、その場でどのように開門に向けた取り組みというか訴えをしていこうと思われているかというのをお願いします。
○知事
 直接佐賀県内に入られるのは、赤松大臣の意向になります。前にもう赤松大臣には大臣室で有明海の再生に向けた中長期開門調査の実施について訴えたことはありますけれども、現場でというのは今回初めてになりますので、私どももこれまで以上に工夫をして臨みたいと考えています。
 大臣に見ていただきたい現場、また聞いていただきたい声、そして私どもがどういう形でプレゼンテーションをしていくのか、それぞれについてこれまで私どもがやってきたことに対するいろんな反応や、最近は学者の人も含めて有明海の環境の変化について一定のレポートなども出てきていますので、そうしたことを踏まえたものにしていきたいと考えています。
 具体的には、直前ぐらいに固めていきたいと思っていますけど、そんなに何度もあるものではないと思いますので、実のあるものにしていきたいと思っています。
 検討委員会は、残念なことに、私どもが聞いている話では、諫早に入られて諫早のほうから見られるということで、長崎県側から見られることになると思いますが、見られるのは長崎県側から見られることになるとしても、この事業や中長期開門調査に対する見方は長崎県側からだけにならないように、そこはいろんな形でアプローチをしていきたいと思っています。
○朝日新聞
 関連でよろしいでしょうか。
 農水省が先日、アセスの方法書を正式なものを公表しましたが、これに関しては県もいろいろ意見を出されてきたと思います。まず、アセスの方法書の評価といいますか、ということと、あと検討委員会で政治レベルでいろいろ物事を決めようとしている中で、このアセスというものの意味というものを知事としてどんなふうにとらえていらっしゃるのかということをちょっと教えていただけますか。
○知事
 わかりました。まず、私どもは、アセス、またはアセスに準じた形で、どういう開門のやり方をすることによって、漁業者や農業に影響を与えない形でできるのかということについては、やっぱり丁寧にやっていかなければいけないだろうと考えておりますので、その意味ではアセスに協力をしていくという立場でございます。
 私どもは意見を求められた際にも、できるだけ早く意見を返して、それによって少しでもアセスに要する時間が短くなるようにという対応をとってまいりました。その意味で、今回のこのアセスの方法書が出てきたということ自体は、私どもとしては、開門に向けて一歩進んだというふうに言えるだろうと思っております。
 長崎県の中村知事も、今までは、前の金子知事はとにかく開門は反対とおっしゃっていたのが、何か、最近の雰囲気では、アセスなしの開門反対とかですね。何か、いきなり開けるようなことはやめてくださいとかですね、だんだん雰囲気も変わってきているような、ちょっとひいき目に見過ぎるのかもしれませんけど、ちょっとその辺雰囲気変わってきているなと思っています。その意味でも、アセスというのは非常に重要な位置づけになってきているんではないかなと思っています。
 私どもも、ただ単に開けるだけのことを求めているわけではなく、農業者や近くで漁業を営んでおられる漁業者に対して、なるべく影響がないような形でやるにはどうしたらいいのかということは、そこは冷静に、丁寧にやっていかなければいけないと思っておりますので、このアセスについては、ある意味、評価もし、期待をしているところでございます。
 政治主導でやっている中で、こういう事務的にやっているアセスに意味があるのかどうかということでございますが、政治的に最終判断をしていくときにも、ただ、よし、じゃあ、3日後に開けようとか、そういう話になる可能性ももちろんあるでありましょうけれども、そして、一番後ろ向きとしては、今のままでいくんだということもあると思いますけれども、そこの間の中には、このアセス、またはアセス的なものを活用していきながら、丁寧に準備をして開けていくという結論も十分あるのではないかと思っておりまして、どういう開け方をするかということについては、大きな政治判断はあると思いますけれども、具体的な開け方の内容については、事務的に積み上げたものが活かされるという局面も十分あると考えています。

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