○STS
　一部、きょう報道された分をちょっとお聞きしたいんですけれども、全日空が不採算路線を整理したいということで、その中に伊丹−佐賀間が入っているわけなんですけれども、この事実関係を把握されたのかどうかということと、どういうふうに受けとめていらっしゃるかというところを伺いたいと思います。
○知事
　全日空から話が来ているのは事実です。伊丹-佐賀便について廃止をしたいという申し出があって、それは事務的にこれまで何度か全日空の事務当局というか、そういったところとやりとりをしてきています。現時点では、11月末または12月末をめどに廃止ということを向こうから申し出をしてきているようでありますけれども、これはまだ交渉中ということで、また少しいろんな変化があるのかもしれません。状況としては、そういう状況です。
　今回、こうした全日空からの申し出があったことについての所感というか、感想ですが、残念は残念だなと思っております。ただ、確かに数字がロードファクター、搭乗率が50%を切っているというのも事実でありまして、そこの部分はこちらとしてもなかなか強く出れない部分もあるわけなんですが、一方で、全日空に対しても申し上げているのは、非常に使いづらいダイヤになっているということも事実でありまして、以前は佐賀から関西に行って、日帰りで往復するということが可能だったんですけれども、そういう午前の便がなくなって、似たような時間帯に1日2本になってしまっているということで、非常に使い勝手が悪いということについては再三申し上げておりました。今回のいろんな交渉の中でも、こうした時間帯を見直すということもやっていただけないかと。そういう中で、この搭乗率がどう変化するのかということもしっかり見据えていただいた上での判断をお願いしたいということを今事務的に申し上げているところでございます。
○STS
　話が来ているのは、いつごろ来たんですか。
○知事
　一番最初に話が来たのは3月の末ぐらいだったと思います。そこから来て、何度かやりとりがあって、現時点に至っているという状況だと思います。
○STS
　今後の県としての行動なんですけれども、もちろん存続したいと、お願いしたいというお気持ちはあると思うんですけれども、そのあたりはどうですか。
○知事
　1つは、まず全日空にお願いをしたいことと私どもでやっていかなければいけないことがそれぞれあるなと思っています。全日空にお願いをしたいことは、何せ使いづらいダイヤになっていることは事実なので、これを試験的にでもいいので、午前便の使いやすい時間帯に1便変えていただけないかと。そうすることによって、どれぐらい搭乗の人員が上がるのかというふうなところを見ていただきたい。
　あわせて、私どものほうでやらなければいけないこととしては、エアポート宣言だとか、いろんな努力をしていますけれども、これをこの短期間とはいえ、積み重ねていくことによって、どれぐらいお客様の乗り方に変化が出てくるのかということで、いわば全日空側に努力を求めることとこっち側も努力をすることによって、しばらくの間の数字の変化というものを見てほしいということを全日空に対して申し入れていくことだろうと思っております。
　しばらくは、まず事務方でのやりとりをしていきたいと思っておりますけれども、ある程度話ができてくればというか、議論が詰まってくれば、その段階では私のほうから全日空に対して行動を起こしていくということもあり得ると考えています。
○STS
　今すぐ行動は特に起こさないということですね。
○知事
　そうですね。今ずっとやりとりしている最中ですので、タイミングを見て行動を起こしたいと思っています。
○朝日新聞
　関連で、県がやることとして、利用促進PRということだと思うんですけれども、自治体によっては搭乗率保証ですとか、そういう対策をやっていらっしゃるところもあるんですが、新しい対策的ということは、今のところお考えではないということですね。
○知事
　はい。直接、搭乗率を保証することは現時点では考えておりません。やはりお客様に乗っていただくということが何より大事だろうと思っているもんですから、足りない部分を直接お金を打つということではなくて、それだけ仮にお金があるとするならば、乗っていただけるような商品開発だとか、広報とかに使うほうがいいのではないかと思っています。