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古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:諫早湾干拓事業 その2
○西日本新聞
 先ほどの幹事社の質問と重複しますが、例の諫干で、一部報道で恐縮ですけれども、検討委員会の郡司座長が座長案をまとめているようです。それで、開門の方向ということなんですが、コメントしにくいかもしれませんが、今、開門に向かっていることについて何かおっしゃられることがあればお願いします。
○知事
 何か郡司副大臣が報告書案をまとめられたということについては、確認したところ、そうではないとおっしゃっているんですから、なかなかコメントはしにくいんですが、ただ、今の検討委員会の方向性として、それは私も感じているのは、とにかく開門に向けてどうやったら、開門に反対しておられる方々、また開門に不安を持っていらっしゃる方々も含めて、ご理解、ご納得がいただけるのかということについて、一生懸命検討委員会で考えていただいているんだろうと思っています。
 一定の時間をかけてアセスをやっていって、その先で開門するかどうかを決めていこうという従来の方向そのままであれば、何もわざわざ検討委員会をつくる必要がなかったんだろうと私は思っています。こういう仕掛けをしている、しかも、それを4月末とか5月までにはみたいな話をされているということ自体が今までの流れとは違う結論を出そうという方向で議論をされているということは間違いないと思っているんですね。
 だから、その意味で、ぜひ郡司副大臣におかれても、また、最終的に判断をされる赤松大臣におかれても、私どもも、ただ単に開けろということを申し上げているわけではなく、しっかりとした事前の調査もしていただき、また、それによって農業だとか、防災などに影響が及びかねない方々に対しては一定の策を講じていただいた上で開門をするという私どもの考え方に沿った形での報告がぜひ出るようにと期待をしております。
○日本経済新聞
 今のに関連でちょっとお伺いしたいんですけれども、この前、大臣が視察されたときの話では、要するに長崎のほうも4県みんな環境アセスをするということでは一致しているというふうにおっしゃったんですけれども、今、古川知事がおっしゃっているのは、事前調査をした上でというようなおっしゃり方なんですが、いわゆる環境アセスに対する、環境アセスと皆さんはおっしゃるんですけど、それはいわゆる環境アセス法にのっとった、要するに準じた環境アセスのことを言っているのか、事前調査というふうに言葉を変えておっしゃっているのは、いわゆるその環境アセスではなくて、例えば、短期開門調査をしながら何か影響を実際に調べつつという、何か被害対策をやるための調査をやれと言っているのか、そこら辺のところが大臣が話されていた内容も、皆さんが意見交換の場でおっしゃった環境アセスという言葉の使い方も、皆さん何かちょっととらえ方が違うような感じがするんですけれども、そこのところは、古川知事としてはどういうふうにとらえられていらっしゃるかというのをちょっと明確にお伺いしたいんですけれども。
○知事
 なるほど、わかりました。
 事前調査と、私がたった今ここで申し上げた言葉は、アセスのこととほぼ同じ意味だというふうにご理解をしていただければと思います。アセスメントという言葉がわかりにくい、ちょっと自分自身にとってわかりにくかったので、こういう言葉を使っていますが、ただ、法に準じた形のアセスメントとなると、何日間意見を求めるとか、何日間こうするとかという、この手続的にかなり時間がかかってしまうところがありますので、そこは何十日間待つとか、そういう日にちをある程度置いてやるということにはこだわらなくてもいいんではないかなと思っているんですね。ただ、目的ないし手段としては、法に基づくアセスに準じた形のものが必要だと思っておりまして、今やろうとしている環境アセスの内容であっていいと思っています。それとは別のものの何かを私がイメージしているわけではありません。
○日本経済新聞
 先ほど今までと仮にどういう結論になるかわかりませんけど、今までと違うものを検討委員会をつくってやっているわけだから期待されているとおっしゃいましたけど、そこから導き出される答えというのは、何か今までと余り変わらないような気もするんです。例えば、開門調査を前提とした環境アセスを実施して、それで開門調査をやるというようなことだとしても、何かそれは余り、今までと何が違うんだろうという感じがするんですけれども。
○知事
 前の若林農水大臣のときの大臣談話は、「開門調査のためのアセス」と書いてあったんですね。それをした上で、関係者の同意を得つつ、開門の是非を判断するとなっていたわけですね。ここは「開門調査のための」と、「ための」が一つのキーワードだったんです、我々からしたら。それが入ったというのはいいことであったんですけれども、「関係者の同意を得つつ」というフレーズが入っているところは、我々から見たら難しいなという感じの部分ではあったわけですね、本当に長崎が同意するんだろうかと。さらに、その上に、開門調査をするか、しないかは、その先だよと書いてあったわけです。
 ということから見ると、一体開門するのかしないのか、これだけ見たらはっきりしなかったんですね。今回私どもが期待しているのは、それは最終的に若林農水大臣の談話を、いわばアップデートするというか、上書きする形で赤松大臣が新しい大臣談話を出していただけるのではないかという期待なんです。そして、それは開門をするんだというメッセージなんですね、我々が期待したいのは。ただし、いきなり開門ではなくて、アセスもやるよと。そして、必要な防災対策だとか、いろんな対策もやっていくよと。その上で、だけどやるよということをメッセージしていただくということを私は期待しているということでございます。

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