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古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:口蹄疫  その2
○西日本新聞
 口蹄疫でちょっと関連ですけど、きのう東国原知事が記者会見して、ちょっとけんかみたいになっていましたけれども、今現在のいわば諸対策をとっていますが、佐賀牛のブランド牛を育てる佐賀県として、危機意識はどんなところにあるんですか。もう一度伺いたいんですけど、どんな受けとめをしていますか。
○知事
 危機意識は、大きく3つあると思います。1つは、まず口蹄疫そのものが、これは今回のやつは原因がわからないだけに、いつ佐賀県に来てもおかしくないわけですね。つまり、否定する根拠がありませんから。だから、いつ来るのかという危機感が1つ。2つ目が、子牛を一定程度宮崎からいれていっていましたし、それが入らなくなってきているということについて、畜産農家がその意味で困るというのが1つ。さらに、その関連で言えば、競りが行われていませんので、今度はせっかく育てた牛を競りで売ることができない状況になっていて、それがいつまで続くのかわからないという、先が見えない状況になっているという、畜産農家からとってみたときの不安というものが2つ目だと思います。そして3つ目が、こうしたことを背景にして、牛肉に対する消費や、人々が移動することに対してやや消極的になるということによって、社会不安が起きてくることに対する不安があります。この3つを我々は佐賀県としても感じています。
○西日本新聞
 JAはあれですよね、金曜日、この会議と同じ、5月21日ですか、いわゆる市場で今自主的に規制していますけれども、いわゆる繁殖農家が子牛しかできないので、相対取引をできないかという検討、これは一義的には国の法律が2つありますけど、県はこれはできると今アドバイスしていますよね。そこはいかがですか。
○知事
 21日の午前中にその会議をJAがやるというふうに聞いていますので、その会議の結果の伝達も含めて、21日の午後に関係者を集めた会議をやりたいと思っています。
 こういう状況になるということを現行の法律が予定しているのかということもありますので、私はそれは現行法の中でもできるだろうと思っております。
○日経新聞
 この口蹄疫に関してなんですけど、今、牛舎とか豚舎への立ち入りというんですか、それはどういうふうな規制をかけられておりますか。
○知事
 現時点ではかけていません。
○日経新聞
 要するに、中国とか韓国で発生していろんな、例えば、小動物とかいろんな部分が原因として言われていますけど、当然その中に人も入ってくるわけですよね。その人を介する接触というのは、消毒って地べたの部分については大丈夫なんでしょうけれども、例えば、空気感染の可能性もあるわけだから、そういう立ち入りというのは事前にやらなくていいんですかね。
○知事
 それはやったほうがいいのか、やらないほうがいいのか。しかもそれは口蹄疫を防ぐためにという観点で言えば、それはやらないよりはやったほうがいいんだろうと思います。ただ、そうやってやることについては、いろんな意味での負担を伴うことになりますし、いろんな制限を伴うことになっていきます。これを今の法律に基づかない形でやろうとしていくときには、それはやっぱり一定の、一つの根拠が何かしら必要になってくると思うんですね。
 今、宮崎県が行われているものは、10年前に起きた口蹄疫のときの対策ということでつくられた対策の要領みたいなやつがあって、そこに沿ってきちんとやられているわけですね。だから、私は宮崎県の現時点における対応が不足だとか、足らないとかというふうには思っていませんけれども、もっとやればいいではないかということは確かにそれはあるだろうと思うんですよね。ただ、そうなったときに、じゃあ佐賀県は発生していないけれども、やるんだということになると、佐賀県だけやるのか、それともほかの県にとってもやるべきなのかということはわからなくて、その辺は非常に悩ましいところです。
 私どもも一切やりませんということを申し上げているつもりはなくて、なるべく用がない人はそこに出入りしないでくださいとか、これから石灰をまくわけですから、まくということはその可能性があるということですから、できる限り用がない人は近寄らないでほしいというふうなことは呼びかけていきますけれども、そうやって近づかないでほしいというところからさらに一歩進むと、そこで飼われている牛の移動制限をどうするかとか、そんな話にまでだんだんつながっていくので、それは私たちもまたあした、あさってを初めとして、さまざまなところで意見を聞きながら、どの程度の制限をかけていくのかということについて、これから検討を続けていきたいと思っています。決しておかしいとかいうことじゃなくて、そういったこともこれからは必要になってくるかもしれないということだろうと思っています。
○日経新聞
 あと、繁殖農家と肥育農家に対する経済的な支援の問題について、一応JAさんのほうでも支援されるということなんですが、県のほうとしてどのように考えられているか。特に肥育農家の場合は、影響が出るのが多分20カ月過ぎた後に影響が出てくると思われるので、これからどこまで続くか、競りの中止がどこまで続くかということにもよると思いますけど、その辺は、例えば、連絡会議とかその辺で検討されるということですか。
○知事
 まずは、その連絡会議でいろんな声を聞いてみたいと思います。私自身も、例えば、子牛の繁殖農家の人から、今子牛というのは9カ月なら9カ月までが子牛で、それ以上になるともう大人の牛になるから、例えば、子牛だけに適応される価格の助成みたいなやつというのは受けられないという仕組みになっていっているんですね。こうしたものについて、だって何カ月も出せないんだから、その部分は子牛の定義を変えてもいいではないかみたいな意見も出てきているわけですよね。だから、そういった意見をとにかくまずはお聞きしたいと思っています。そして、県の単独でやるべきこと、やれることもあれば、これは国の制度を変えていかなくちゃいけないこともあるだろうと思っていますので、まずは、あした、あさってとかけて、そういういろんな現場の声を集めていく、そういう場にしたいと思っていますし、必要があれば、補正にのせることもあるし、国に対して言っていくことももちろん出てくるだろうと思っています。
○STS
 関連ですけれども、今のところ、佐賀牛に対する風評被害がちょっと怖いんですけれども、佐賀牛に対する影響とか、以前牛肉の偽装事件のときに、小売り関係にアンケートかなんかされたと思うんですけれども、そのあたりを実施されているかどうか、あるいは計画としてあるのかどうか、いかがでしょうか。
○知事
 どうかというふうに言われると、一つはまず競りをやっていないということがあるので、そこの数字が現時点でつかめるかというと、なかなかつかめないところもあるんですが、一つは、この口蹄疫が発生した直後の値動きを見ていると、影響があったということではなかったと理解をしています。ただ、怖いのはこれからでして、宮崎で、ごく一部の地域で、こく一部の牛がそうだったということだけだと、10年前にも起きていますし、そのときは数百頭レベルで物事が解決しましたので、あまり社会不安はなかったと思うんですけれども、これがかなり拡大をしていっている、または、ほかの県にも広がっていっているということになると、牛肉のマーケットそのものに対する非常な弱気感みたいなやつが出てくることにもつながりかねないと思っていまして、仮に今の時点ではそんなに出ていなかったとしても、今後出てくるおそれも十分にあるだろうと思っています。
 私自身も、まずは来週の早いころに、まずは県内のですけれども、市場の関係者の畜産公社に出かけていって、その辺の状況の把握をしてみたいと思っていますし、また、状況が許せば、大田市場とか大阪とか、そういったところの人たちにも直接話を聞いてみたいと思っています。ただ、余り牛に近いところに行くとかえってよくないという指摘もあって、そこは私が動くことが感染拡大になってはもちろんいけませんので、そこは注意しながらやっていきたいと思っています。

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