TCY ̑傫b ̑傫b ̑傫b
アイコン 記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:口蹄疫  その2
○朝日新聞
 済みません、ちょっと口蹄疫に話が戻るのですが、県独自の対策をお考えということなんですけれども、先ほど家畜の場合、移動制限のお話で、大字に広げて、徐々に絞っていくという話なんですが、移動制限10キロの範囲自体を広げて協力を呼びかける。10年前はどうも50キロぐらいばっと広げたということですので、その辺で法律の壁があるのでしょうが、県で何かお考えのことというのはあるのでしょうか。
○知事
 まずは、10キロ、20キロという範囲については、そのままにして、これはマニュアルに10キロ、20キロと書いてあるからそうするということなんですが、ただ、10キロ、20キロと移動制限しても、例えば、消毒ポイントを何カ所つくるかによって、徹底度が全然違ってくるんですね。これはもし間違っていれば、おわびもしまして、訂正もさせていただきますが、当初宮崎県で発生したときには、その消毒ポイントの数も割と少なかったのではないかなと思うんですよ、数カ所ぐらいとかですね。私どもは、もう既に今の段階で、畜産関係車両、非常に大型なものが多いわけですけれども、そこがとまる場所をこの辺にしていこうとか、そういったことも既に市町村と話し合いを始めています。
 そして、大体エリアをつくったときに、十数カ所ぐらいは消毒ポイントをつくっていくようにしようということを考えています。エリアを広げるということも考え方としてはあり得るのですけれども、私どもは今、このエリアを広げなければならないというところまでの判断には至っていなくて、むしろ、10キロ、20キロと、今法律に書いてあるところに従って、きちんと消毒の徹底を今よりも強くやっていくことで拡散を防ぐことができるという判断を現在ではしています。
○NHK
 今回、条例の検討にしても、そういった消毒ポイントの検討にしても、当然宮崎であれだけ口蹄疫が広がっているという背景がおありなんだと思うんですが、なぜこのタイミングでそこまでの対策を必要だと思われたかということを改めて。
○知事
 この口蹄疫については、関係者の必死の努力にもかかわらず、明らかにこれが終息に向かっているという道筋が見えていないということであります。そして、道筋が見えていないということと合わせて、原因がわからないということは、いつどこで発生してもおかしくない状況がずうっと続いているということになるだろうと考えています。
 そうしたことを考えたときには、一定のスピード感を持って対策をつくっておかなければいけないということがあります。私どももほかの県も一緒ですけれども、6月に入りますと、議会が始まります。そうすると、その議会の対応というものも求められるわけでありまして、あらかじめ今のうちにきちんとしたものをつくっておかなければ、議会は始まった、その対応もある。そういう中で口蹄疫が発生して、その対応を初めて考えるというのでは、到底間に合わないということがあります。
 私どもがここまで今準備を進めているというのは、これはまた繰り返しになりますが、口蹄疫は、発生してからどれだけ短い期間に徹底して消毒と封じ込めと殺処分をやるかということに私は尽きるだろうと思っています。ですから、それをやっていくには、起こってから考えるようではなく、起こる前に考えておいて、準備をしておいて、いざとっなたら決められた手順をそのままやるということにしておかなければ、そこで判断に迷っているようではおくれてしまうと考えているからであります。
 私どもは、そういった必要なところの消毒ポイントの設置や、例えば、消毒マットがどれぐらい手に入るのか、また、道路に敷くマットというのは、そもそもそういうマットというのは世の中に売られていないわけでありますけれども、そういったものが、何時間ぐらいかかったら、また、何日かかって、幾らぐらいの値段で、どれくらい入るのかということについてもあらかじめ調べをしてあります。これをあらかじめ買っておいてもいいんですけれども、数少ないものをあらかじめ発生していない佐賀県が買ってしまうと、いざ、発生したほかの県にも迷惑をかけることになるかもしれないので、現時点において、どのようにしたら入手できるのかということを確認をしているという状況ですけれども、そうしておいて、とにかくスピード感が勝負だということをやっぱり非常に感じているからなんですね。だから、発生してから考えるではなく、発生する前に対策を決めておく、そこが何よりも必要と考え、こうした考え方に立っているということでございます。
○日本経済新聞
 人の移動制限とかいろいろ対策についておっしゃっていますけれども、民間向けのこの冊子じゃなくて、発生した後の、例えば、行動マニュアルという形で全体をまとめられるというふうに理解してよいのか、それともばらばらに、これはこう、あれはああというふうになるわけですか。
○知事
 発生した後に、例えば、県民の方々に呼びかけることや、これは畜産農家の方々に対して発生した直後もこうですよということで、要するに発生したごく初期のマニュアルをお渡ししているつもりなんですね。
 じゃあ、県民の方々はどうしたらいいのかということについては、まだ私どもは一般的な広報しかしていないわけですね。現在発生していない段階での要するにみだりに畜舎には近寄らないようにしましょうとか、あと逆に犬や猫とか馬にはかかりませんからご安心をとか、そういった一般的な広報をしている段階なわけですね。
 これについては、これからいろんな段階に応じての畜産農家に対するリーフレットや、いろんなマニュアルもつくっていきたいと思いますし、一方で、県民の方々に対して何を訴えていくのかということについても、それは別途考えていかなければいけないと思っています。それをマニュアルの形でつくるかどうかということについては、例えば、渡し方をどうするかとかいうこともありまして、例えば、印刷してそれを渡す手間みたいなことを考えると、私どもが思っているルートというのは、例えば、県民だよりを使うルートみたいなもので、そうなると月に一遍しかやっていませんので、そういったことで間に合うのかというふうなことにもなる。そうすると、例えば、発生したら発生したというタイミングをとらえて、ピンポイントで、県民の方たちに対して訴えていくには、こういう広告だとか、記事みたいなものだとか、いろんなやっぱり瞬時に伝わるような手段を活用していくほうが、より伝わるのではないかというふうなことを考えています。ただ、もう少し時間があるようであれば、何か書き物にしてまとめていろんなルートで配るということも考えたいと思っていますけれども、いずれにしても、畜産農家向けのものと県民向けのものは別ルートでつくり、考えていかなくてはいけないと思っています。

「記者会見」トップに戻る 同日記事トップに戻る トップページに戻る

Copyright 2006-2024 Saga Prefecture. All rights reserved.
このサイト内の文章や画像を無断掲載することを禁じます。