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発表項目:第5回佐賀県ユニバーサルデザイン(UD)大賞を募集します/さがユニバーサルデザイン実践講座2010を開催します

 次は、ユニバーサルデザイン(UD)について2件お知らせです。
 まず、1点目がユニバーサルデザイン(UD)大賞、第5回になりますけれども、このUD大賞の募集であります。
 募集期間は、きょうから10月まで、結構長い期間になりますけれども、このUDに関することであれば個人、団体の取り組み、企業、何でも結構ですので、ぜひ自分たちの地域や企業ではこんなことをやっているんだということを応募していただければと思いますし、過去に応募された取り組みでも、発展させてもう一遍チャレンジしてもらうことも自由であります。例えば、ここに書いてあるのは車いすの使い手、車いすユーザーや子供たによるワークショップで、だれもが利用しやすい公園にしていくという、例えばこれは地域の取り組みですけれども、こうしたことでも、もちろん結構ですよというものでございます。
 選考委員会で審査をして、12月に開かれます第5回ユニバーサルデザイン全国大会に合わせて表彰します。ちょうど、この佐賀県のUD大賞も第5回でぴったり合う第5回なんですけれども、その第5回というか全国大会の開催を記念して、これまでに応募した方も含めて個人の取り組みを表彰する特別賞を設けることにいたしました。そして、この特別賞は、嬉野温泉旅館UDルームのペア1組の無料宿泊券、優秀賞には、嬉野特産品セットが贈呈されることになっています。
 御承知のように、この嬉野温泉は、UDルームの数が20室ありまして、この20室という数は、我が国の温泉の中では一番多い数になっています。UDについて、一番理解の進んでいる温泉地だと言ってもいいと思います。その実際のUDルームに、試しに泊まっていただくというものでございます。
 取り組む分野は、まちづくり、ものづくり、ソフトづくり、いろいろあります。例えば、色弱の人にも見やすく、わかりやすい案内板をつくるというのも意外に目立ちませんけれども、こういう方にとってみると非常にわかりやすいですし、色弱の人じゃなくても、一般の人にとってみてもわかりやすい案内板になってまいります。
 また、宅配サービスを始めましたよとか、あと学校の授業で高齢者との交流などをしましたよと。いろんなことで結構なので、とにかく、だれもが暮らしやすい地域づくりをしていくために、自分は、または自分の会社では、学校ではこんな取り組みをしたよということを、たくさんの人から応募をしていただければと考えています。
 過去の表彰事例、20年は、有田焼卸団地協同組合の「匠の蔵Ⅳ・極上のカレー皿」が選ばれました。これは、「誰にでも、すくいやすく、持ちやすい」ようにということで、UDを取り入れたカレー皿にしたということで、普通、この平な形のカレー皿ですと、なかなか途中で残ったやつがすくいづらいということがありますけれども、このカレー皿を使いますと、いわば最後の一粒までおいしく食べることができるというところもありますし、ここの縁、リムというんですけど、ここの部分が広いので、割と持ちやすいんですね。そうしたことが非常に工夫されているということが評価されました。シンプルで、だれにでも受け入れられるデザインだということです。
 あと、昨年はNPO法人のシニアネット佐賀が、シニア向けのインターネット初心者講習会と相談事業の実施で大賞を受けています。これは、シニアがシニアにゆっくり教えるというところがポイントです。今、あちこちにパソコンの教室というのはありますけれども、シニアになられると、どうしても1回じゃなかなか覚えられない。それと、早口で言われてもなかなか頭に入ってこないという部分があります。そういう苦労をわかったシニアの人がシニアの層に、いわばペアカウンセリングみたいな感じで、ゆっくり丁寧に教えてくれるということで、若い人に教えてもらうよりも、シニアの人に教えてもらったほうがわかりやすいという評価を得ています。こうしていくことによって、これまでなかなかネット環境と縁がなかった方々にも、このネット環境が非常に広がってきているということで、昨年、このシニアネット佐賀が大賞に選ばれました。
 次、2番目です。
 このUD関係での2番目のお知らせは、「さがユニバーサルデザイン実践講座2010の開催」です。
 8月24日(火)の1時から3時まで、嬉野市和多屋別荘のコットンクラブで行われます。定員100名で、事前申し込みは要らないんですが、お金をかけなくてもできる宿泊施設のユニバーサルデザインをテーマに、山崎泰広さんが講演を行われます。山崎さんという方は、私どものユニバーサルデザインのアドバイザーであり、あとパーキングパーミット制度の提唱者でもあられる方で、この方自身が車いすのユーザーでもいらっしゃいます。この方は、これまでも例えば長野のパラリンピックでありますとか、静岡でかつて開かれたユニバーサルデザインの国際大会にも関与をしておられて、そういうときにたくさんの車いすユーザーを初めとする、いわば社会的弱者の方が来られたときに、どのようにしてホテルや旅館側が対応したらいいかということを実践的にやってこられた方なんですね。山崎さんがおっしゃるのは、もうたくさんお金をかけたり、手間をかけてやらなくちゃいけないとなると実際上は進まない。進まないから、もう手軽にお金をかけなくてもできるんですよということを、ぜひホテルや旅館の関係者にお伝えをしたいというふうに強くおっしゃっております。
 今回、そういったことをイメージして、平日の昼間の時間帯ですけれども、経営者の方にも来ていただけるような時間帯ということで、このようなことにしています。1人でも多くの経営者の方や、こうしたことに関心を持っておられる方に来ていただければと思っておりまして、そして、そのことによってお金をかけなくてもできるし、また逆にこうしたUDルームとかUD対応ができるようになることによって、最近はシニア層のお客様も増えてきていますし、そういったお客様に対応できる宿泊施設にしたほうが稼働率も上がるよとか、いわば儲かるよというふうなことを伝えていくことがこのUDの関心とか実践につながっていくだろうと考えているところでございます。
 これは参考ですけれども、改めてになりますが、第5回のユニバーサルデザイン全国大会、今年の12月21日(火)〜22日(水)の2日間、嬉野市で行われることになります。この嬉野から全国に向けてUDの実践地としての発信を行っていきたいと思っています。
 私からは以上でございます。

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