○NHK
　それからもう1点ですね。今、有明海でタイラギの被害なんですけれども、先週、知事も農水省に行って要請活動等されていましたけれども、これについて現在の認識と、今後の県としての対応を教えてください。
○知事
　もう本当に残念です。去年のシーズンは、13年ぶりにとれる程度のタイラギが確保できて、漁民の方たちが本当に喜んでおられる顔を見ることができました。本当にうれしく思ったんですが、残念なことに少なくとも佐賀県内ではタイラギがほぼ100%に近い形で全滅をしているということが今確認をされています。原因の分析はこれからですけれども、もう100%近い状態で、もう死んでいるというのは間違いない話なので、そこはもう非常に衝撃を受けていますし、残念に思います。一部、大牟田の沖についてはとれる要素があるようで、ここは入り会いでとっているところですので、全くゼロになるということはないにせよ、これでいろんな覆砂だとか有明海再生の取り組みが功を奏して短期的にタイラギが少しとれるようになったのかということを期待をしたんですけれども、どうやらそういうことではないようだということで、本当に残念です。やっぱりこうしたことを見ていても、本当になぜこういうことが起きるのかということについて、やっぱりしっかりとした原因調査をしていくことが必要だということを改めて感じましたし、このこととまたあわせてシャトネラ赤潮による被害の状況、この2つについては先般、農水大臣にお目にかかったときに、特に私のほうからも申し上げました。
○NHK
　ここの何か対応策とかっていうのは、お考えになっていることはありますか。
○知事
　シャトネラ赤潮については、有明海だけでなく八代海でも大きな問題になっているということで、農水省としても問題意識を持っていると。原因と対応策については、今後考えていきたいというお話でございました。
　タイラギについては、特に何をしていくということの具体的なお話は大臣からはなかったと伺っていますけれども、いずれにしても、有明海の再生の問題については自分としてもいろいろ考えてやっていくという一般的なお話だったと記憶しています。