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質疑応答:有明海再生
○時事通信
 先ほどもありましたけれども、有明海再生の件なんですけれども、ちょっと重複してしまうかもしれませんが、1つは、先ほどもありましたように、この前、大臣とお会いされたと思うんですけれども、そのときのやりとりと手ごたえというのが1点。
 あと、もう1点はこれからのことなんですけれども、その中で予算の話もあったかもしれないんですけれども、国の予算の関係と、あとアセスの結果を待ってというような見方もあって、そうなると5月までは方向性が出ない可能性になるんですけれども、その予算と時期についてどういうふうに考えているか。それに向けて、どういう取り組みをしていきたいかというのを教えてください。
○知事
 大臣にお目にかかったときの私の感触としては、この開門調査を実現していくには一定の費用がかかるが、そのファイナンスをどうしていったらいいのかということについて、非常に頭を痛めているという印象だったというふうに理解をしています。すなわち、開けるか開けないかとか、するかしないかという話ではなく、開けるとした場合の悩みについていろいろお話をしておられまして、私が受けた印象としては、農水省の検討委員会から前農水大臣に対してではありますけれども、提出された、開門調査が必要だという、それを実現するという方向で努力をしていただいているという印象を受けています。
 ただ、ただでさえ農水省の土地改良予算、有明海の再生は土地改良予算の枠の中で行われることになるようですが、これの枠自体が小さくなっていく中で、どうやって巨額の費用を確保するのかということの難しさなどを吐露しておられました。
 私が受けた印象としては、それで、できるだけ早い時期に佐賀、長崎、熊本などには伺わなくてはいけないということをおっしゃっておられましたが、その時期的な感覚としては、8月中ではなく9月になってからなんだろうなというふうに思いました。9月もまた代表選があり、それが終わって一定の時期になったら今度は臨時国会が開かれる可能性等もありますので、そんなに幅広い形での期間の選定はできないのかもしれませんけれども、代表選が終わった後、臨時国会が開かれるまでの間ぐらいには来ていただけないかなというふうな気持ちで聞いておりました。
 というのが、いろんなやりとりをしていた様子でございます。で、何も来年度の予算要求のときに何百億円もの予算が必要になるということはございませんので、この予算要求についてはいろんな工夫の仕方があるのではないかと思っております。私はこの有明海再生に向けての一つのポイントは、概算要求の中に何かそういう突っ込んだ調査をしていくとか、一歩でも二歩でも踏み込んだ形の予算要求が盛り込まれるかどうかというのが一つのポイントかなと思っているところでございます。
 また、アセスが終わってから判断をするという話も、巷間伝えられてはおりましたけれども、それについてははっきりとおっしゃいませんでした。アセスが終わってからにしようと思っているということはおっしゃらなくて、ただ、何となくの感じですけど、こちらはできるだけ早く開門の決定と実行をお願いしたいということで、漁民の側からも話がありましたけれども、アセスが終わってとかという声もあるしみたいな感じで、そこは何かむにゃっとおっしゃっていたような感じだったと思うんですが、そこはあんまり何か確定的なことをおっしゃっていたというよりは、早く実施してくれという声もあるけれども、時間をかけてという声もあるからみたいなご発言だったというふうに受けとめています。
 いずれにしても、私の受けとめとしては、大臣は実現するには何をしなければいけないのかということを考えておられたという気がしておりまして、前大臣以来の開門に向けての方向性そのものというのは変わっていなかったのではないかと思っています。
 それとさらに、有明海の再生を実現するための国会議員の会──ちょっと名前は間違っているかもしれませんが、そのような会がありまして、そこの人たちが、今農水省につくられた郡司副大臣がトップの有明海の再生に向けての検討会議、これは中間報告を出しただけで今とまっているもんですから、あれをもう一度動かすことにしようではないかということで動きをされているというふうに伺っております。
 こうした国のほうでも、ちょっとこのままじゃいかんのじゃないか、もうちょっとしっかり動かさなくてはいけないのではないかという動きが出てきているということも頼もしく思っていまして、ぜひとももう一度検討会議が開かれるようになっていけば、またそれは開門調査の実施に向けても弾みがつくかなと思っています。

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