○朝日新聞
　ちょっと話変わるんですけれども、年末の会見でマニフェストを休みの期間中、考えてみたいということでございましたが、細かい部分はまだなんでしょうけれども、何か大きな枠組みといいますか、固まった部分があれば、ちょっとご披露いただければと思うんですが。
○知事
　結構考えて、一応これぐらい、数枚ぐらいにわたるものは、ネタ出し的なものは結構いろいろできてきたと思います。また、ここで発表するほどの練り上がりにはなっていないので、ただ、やっぱりいろんな人、今日もまたこれから一定経済界の人ともお話ししていきますけれども、いろんな細かな政策のことはあるんですけれども、それよりも日本大丈夫かとか、佐賀県どうなるんだみたいな話のほうがはるかに多いというのが正直言ってずっといろんな人と話したり、回っていて感じることであります。自分の会社何とかしてほしいとか、私の家の暮らしをどうにかしてほしいという話ももちろんありますけれども、それ以上に、本当にこの国大丈夫かねというところのほうが強いというのが正直に思います。そういったことの質問が出てくる背景にあるのは、経済、つまり、暮らしを支えていくべき経済がこの先どうなっていくのかが見えないという状況にあるというのが、その不安の一番大きな原因になっているのではないかということを自分としては改めて感じました。経済と雇用の問題をしっかり取り組んでいくことこそが、今求められていると。これは私のほかにどんな方が出られるかわかりませんけれども、どなたがこの仕事をされるに当たっても、まず第一に、最初に取り組むべきことがこれだと思います。
　改めて県民満足度調査、くらしの実感調査を分析してみましたけれども、そこを見ても、やはりここに対する不満が前に比べて、量的に言えば少しなんですけれども、やっぱり増えていっているし、圧倒的に不満のレベルというのは高いんですよね。これは私がなる前からもなってからもあんまり変わらずに、やっぱり経済とか雇用に対する不満というのはずっとあるんですけれども、それでもしばらく企業誘致も進み、経済もそこそこ安定していたときには、その数値が下がっていましたけれども、今はそこが上がってきているなというふうに改めて思っています。ですから、経済と雇用というものを柱にしていかなければいけないということを非常に強く感じているところですし、それは今、もちろん足元で何をしていくのかという具体的な政策も要求されますが、将来どうなっていくのかというところについて、ある程度のものを示してほしいという、そういったものもあるのではないかという気が私としてはしております。
　今日の段階では、これぐらいにさせていただければと思います。