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発表項目:子どもの医療費助成事業の充実に向け、県としての案がまとまりました

 次に、子供の医療費助成事業の充実に向け、県としての案がまとまったことのお知らせでございます。
 子供医療費の支援の充実については、前々から議会でも、また県民の皆様からも声が寄せられておりました。私の前回のマニフェスト以来、これについても取り組んでいくということも明らかにしていたところでございました。
 その子供の医療費の支援の充実については、子供の医療費の支援事業というものが市町の事業でございますので、県だけで物事を決めるというわけにはいかず、市町とも協議を重ねてまいりました。そういう中で、これから関係機関との協議にいよいよ入ってまいります。その県としての案がまとまったということのお知らせでございます。
 まず、大きな変更として、これまでは3歳を超えるお子さんの医療費の助成については、いっぺん窓口で全額負担金をお支払いいただいた後に手続をして、その後にお金が一部返ってくるという償還払いと言われる方式が採用されていました。ところが、その償還払いというものを受けるためには、市町の窓口に行っていただく必要がございます。仕事を休んでまで行くことができないとか、小さな子供も抱えていて窓口に行くのが大変だとか、検査や入院の場合は窓口支払いの負担が一時的とはいえ、いっぺん払うことになりますので、その負担が大きい。これまで3歳未満児の場合には、一部負担金だけ払えばいいというシステムでございましたけれども、3歳以上についてはそういうことではなかったので、ぜひ3歳以上の子供についても3歳未満児と同じ支払い方法の制度にしてほしいという意見が寄せられておりました。
 そこで、佐賀県では市町と協議をして、就学前まで、すなわち小学校に上がる前までの子供を3歳未満の今の佐賀県乳幼児医療費助成制度と同じ制度にすることにいたしました。すなわち、こういう就学前のお子さんについては、一部負担金だけを払っていただければいいという方式に変更をするというものでございます。実施主体は市町でございますので、県は市町の事業に対して補助をしていくということになります。
 この事業を行うことによりまして、繰り返しになりますけれども、医療機関の窓口で一部負担金だけを払っていただければよいという形になります。そして、そのことによって、今までは保護者が還付の手続をとっていただかなければなりませんでしたけれども、「軽減されます」と書いてありますけれども、これは軽減じゃなくて、保護者の還付の手続がなくなります。そこが実際に利用される方にとって非常に大きなメリットだと考えています。
 この支払い方法の改善を実現するために、県から市町に対して次のような提案を行っております。
 1つが、3歳以上、小学校に入る前までの入院だけでなく、通院というものに対しても県の補助対象を拡大しますというものでございます。今までは3歳未満の入院と通院、3歳以上、小学校に入る前の子供については入院だけを県の補助の対象にしておりましたけれども、まず補助対象を拡大していくということでございます。乳児から就学前の子供の入院と通院、両方に対して補助をしてまいります。さらには、繰り返しになりますけれども、一部負担金だけを払えばいいという方式に変えていきます。
 一方で、この制度を将来にわたって安定的に継続させるために、一部負担金の額の見直しを行ってまいります。現在は、ひと月1医療機関について、3歳未満の入院、通院については上限300円となっております。また、3歳以上就学前の入院については自己負担額の2分の1ということで自己負担をお願いしておりましたけれども、それをひと月1医療機関について、通院については上限500円、どんなに実際の医療費が高くついても、1回については500円まで、そして、何回病院に通われてもひと月に2回までということで上限を決めよう、つまり、通院については500円掛ける2で1,000円までを負担の上限とするということでございます。
 また、入院についても上限を1,000円とすることになりましたので、入院についても通院についても、いずれもひと月1医療機関について1,000円というものが上限額になるということでございます。
 この保護者の負担額を検討するに当たりまして、参考とした事項というものが3つぐらいございまして、乳児から小学校に入る前までの子供の入院、通院、そして調剤費、これはお薬代でございますけれども、薬代というか調剤にかかる費用ですね、については大体ひと月1医療機関当たりの自己負担額の平均額は3,400円でございますので、それを県と市町と保護者でいわば3分の1ずつ負担をすると考えれば1,100円になりますねということで、こうした考え方が一つ。
 また、ひと月1医療機関当たりの入・通院の平均日数は1.9日、つまり2日ぐらいでございますので、ひと月平均2回行っていただいているということになります。ということを考えて、500円掛ける2とか、入院額1,000円という数字がこの辺から出てまいります。  参考までに九州他県の状況を見てみますけれども、県によって力を入れるところがさまざまでございますので、ばらばらでございます。例えば、福岡県は3歳未満は無料になっておりまして、3歳以上は通院が1医療機関当たり600円でございますけれども、入院については、これは1日当たり500円でございまして、上限が月7日でございますので、上限いっぱいだと3,500円ということになります。ほかの県でも3,000円とか3,500円というところもいろいろございますけれども、私どもとしては、それをとにかく1,000円ということで決めたということでございます。
 これは県としては、市町に対して事務的に協議を重ねてまいりまして、市町の方からはこの方向でということでおおむね理解が得られたと考えておりまして、いよいよこれから医師会をはじめとする関係団体に協議を進めてまいります。そして、協議が調えば、これから議会への議案提出、予算の提出に向けて進めていくということになります。
 皆様方のご理解とご協力をお願いする次第でございます。
 私からは以上でございます。

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