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アイコン 記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:九州電力のメール問題
○毎日新聞
 原発関連で4点お尋ねしたいと思います。
 まず最初に、九電から国に出た最終報告書ですが、出た当日もちょっと対応はいただいたんですけれども、あのときはまだそれほど読んでいらっしゃらないというお話でしたので、改めてその評価をどういうふうにされるのかということ、それと、これについては、枝野大臣がいろいろご発言をされていらっしゃいますけれども、枝野大臣の発言に対してどう受けとめるか、そしてもう1つですが、それを受ける形で今度は古川さんの関与についても触れる形で再提出というふうな報道もあっていますけれども、これをどう受けとめられるか、以上お願いします。
○知事
 まず、最終報告書に対する評価と、枝野大臣のご発言と、再提出と、3つですね。
○毎日新聞
 そうですね。
○知事
 はい、わかりました。
 まず、1点目の最終報告書に対する評価でございますけれども、私も最終報告書を見させていただきましたが、基本的には、今回のようなことが起きないようにするために、九州電力としてどう取り組みをしていくのかという観点で、国に対して九州電力がまとめた報告書だということを感じました。もともとそのために第三者委員会が作られたということもございますので、それはそういう考え方でまとめられたんだなということを思ったところでございます。
 それと、この最終報告書に対する枝野大臣のご発言についてでございますけれども、ご出張先での大臣のご発言が一部報道されておりまして、その時点では大臣がどういう趣旨でご発言をされているのかわからない部分もございましたが、月曜日に枝野大臣が会見をしておられまして、その会見の中で、経済産業省が出し直しを求めるのではなく、九州電力がみずから判断をすべきだということを改めて詳しくお話をされておりまして、それは、みずからの判断と責任で公益事業として、いかにすれば信頼を得られるかということをまずは自分たちで考えるのが筋だというふうにおっしゃっておられまして、私もそのことについては理解をしたところでございます。大臣としての何らかの権限に基づいてということではなく、そのために、まずは自分たちで考えてほしいということを大臣としておっしゃったということについては私も理解できるところでございます。そして、それを受ける形で九州電力が再提出するようになったというふうに伺っておりますけれども、伺っているというのは報道で承知をしておりますけれども、それについては九州電力として、まさにみずからの判断でそのようにされることになったんであろうと考えております。
 私は、これまでも第三者委員会の報告書、あるいは九州電力の国に対する報告書が出たときにも、それはそれぞれのお立場とそれぞれのお考えで出されることであって、私として特にそれに対していろいろコメントすべきものではないということを申し上げてまいりました。この九州電力が再提出するということについても、九州電力としてのご判断でされることであると考えております。
○毎日新聞
 2点目ですけれども、これはちょっと確認になりますが、おとといのぶら下がりのときに郷原さんとのやりとり、7月26日の件ですけれども、その後、郷原さんから辞任進言について「あれは取り消す」というふうに言われたということをおっしゃったんですが、これはちょっと具体的にどういう経緯だったのか補足してください。
○知事
 7月26日に、就任前の郷原さんと会っていろんな話があった中で、郷原さんもおっしゃっていたように、むしろ現時点で職を辞した方がかえってよいのではないかという内容のお話もあったことは事実でございました。
 また、当時、事務所が関与したのではないかという話もあるということもおっしゃっておられました。これを受けて私は、いろんなお話はありましたけれども、とにかく事実関係を確認させてほしいということで、その翌日返事をしたいということを申し上げました。そして、結果的にはその翌日、第三者委員会の委員長に就任された郷原さんと夜お目にかかりまして、そのときに私は辞任をするという意思はないというお話を申し上げました。その際に、郷原さんからは辞任をしろということは言わないということをその日言われました。ただ、その27日の段階では私の辞任という話ではなく、いつ、どういう形でこれを公表していくかという話が中心になっていきました。その前日、事務所が関与しているのではないかというご指摘もあったものですから、私は27日に所長に確認をし、スタッフを含めてそういった関与した事実はないということを確認した上で、そういう関与をしたという事実もないし、やめるつもりはないというお話をしたわけでございますけれども、郷原さんの方でも、もうやめろとは言わないということをおっしゃったというものでございました。
○毎日新聞
 佐賀市内ででよかったですね。
○知事
 佐賀市内で、第三者委員会の委員長としてお目にかかった際のお話でございます。
○毎日新聞
 3点目です。これは郷原さんがちょっと示唆されたんですけれども、翌27日ですけれども、第1回の委員会が開かれる前に、県と九電が何か打ち合わせなりなんなりしたんじゃないかということをちらっとおっしゃったんですが、一応これは接触したのかどうか、電話での連絡も含めて、この辺を教えてください。
○知事
 電話はございました。電話があって、何回かやりとりをいたしました。
○毎日新聞
 具体的には、だれとどういう内容の。
○知事
 眞部社長とやりとりをいたしました。内容については、恐らく郷原委員長が、社長にその前の日の夜のやりとりを話されたのではないかと思いますけれども、そうしたことを受けて、眞部社長としては、まさにこれから委員会が立ち上がって事実関係の解明もしていこうとする中で、そういう進退も含めた判断を今の時点でされるというのはどういうものだろうかということのお話をされました。
○毎日新聞
 時間帯とその長さはどれぐらいだったですか。
○知事
 詳しくは覚えていませんが、お昼ごろだったと思います。お昼前ぐらいだったと思います。 それと、1回ではなく、その事実関係について私も事務所に確認をしなければいけないということも申し上げて、それについては九電としてもきちんと事実関係を確認するからということもおっしゃいました。ということで、何度かやりとりがございました。ですので、トータルでの電話の時間というのは覚えておりませんけれども、2、3回で、すみません、ちょっと時間は、余りいい加減なことを言ってはいけませんので、そういう感じのやりとりでございました。
○毎日新聞
 4点目です。特別委員会が終わった後に、石丸委員長さんが、混乱した責任はどこかの時点で明らかにしなければならないとおさまらないというようなことをおっしゃったんですけれども、そういう発言を含めて、改めて古川さんの責任について今どんなふうに考えていらっしゃるか、改めて教えてください。
○知事
 もう今回、今回といいますか、今日まで本当にいろんな形で皆様方にご迷惑をおかけしているということについては申し訳なく思っております。皆様方にもそうでございますし、議会にも多大な、いろんな意味でご迷惑や影響が及んでいるということについては本当に申し訳なく思っているところでございます。
 このやらせメールそのものについての私の問題意識は、かねてから申し上げているところでございますけれども、議会の特別委員会の委員長からそういうご指摘をいただいていること自体、私として改めてでございますけれども、大変申し訳なく思っているところでございます。
 このメール問題についての責任そのものについては、これまでお話をさせていただいたとおりでございますけれども、改めて昨今のことなども含めて大変申し訳ないと思っているところでございます。
○NHK
 27日の電話の件なんですけれども、社長とのやりとりの中で、今後の対応というんですかね、落としどころというか、すり合わせというか、郷原さんが指摘されたような内容のやりとりはなかった、あったのか、なかったのか聞きます。
○知事
 何かすり合わせをしようとか、意識合わせをしようという認識で会話を行ってはおりません。繰り返しになりますが、調査はこれからだということなので、その調査が始まってもいない段階で何らかの態度表明をするというのはやはり早過ぎるというお話を、それは社長のご認識としてお話があったことは事実でございます。
 また、事務所の関与があったかどうかについて、私も調べなければならないということを申し上げて、それについては社長としても自分でも調べるということで社長も調べられたと思います。そのやりとりをしていく中で、しばらく時間がたってからでございましたけれども、社内でいろいろ聞いてみたけれども、その事務所というのが私の個人事務所、そこから、あるいは県サイドから何かそういう話があったということではないようだということについてのお話もございました。

○西日本新聞
 月曜日のぶら下がりの時点で、知事が郷原さんに対して、状況が厳しくなれば辞任、そういうこともあるんでしょうかというようなことは言ったように思うというふうにおっしゃったんですけれども、知事のおっしゃる厳しい状況というのはどういうことなのか、現在はそういう厳しい状況ではないというご認識なのか、教えてください。
○知事
 そのときにも申し上げたんですけど、いきなり電話がかかってきて、それで全文を読み上げられて、それを耳で聞いてのやりとりですので、私としてもこの会見で発言するように一言一言、言葉を選んで、物事の後先を考えて発言をしたということではございません。
 郷原さんからは、一度あの話はなくなったと言われていたものの、もともと早期にやめた方がいいのではないかというお話を過去にはいただいていたということもございましたし、この全文というものが出ていくことになる、何か私の記憶では、もう近々これが明らかになるのではないかというふうな見通しを述べられたような気もします。そういったことになれば、まさに非常に厳しいご批判、ご指摘、そういったものを受けるようになるのではないか、そうなっていけば一番厳しい場合、現在の職にとどまるということもできなくなるのではないか、そういう話が出たということでございまして、その言葉を言ったときに、何をもって厳しい状況と言うのかとか、そういったことを一つ一つ言葉を選んでお話をしたわけではございません。

○時事通信
 郷原さんがこの間、偽計業務妨害にもあたるような話であると。2005年のことがもし県の関与がないのであれば、著しい妨害行為であるから偽計業務妨害にも当たると。損害賠償請求を含めて検討するべきだというようなお話をされていましたけれども、これまで県側は遺憾の意、つまり残念だという意の表明しかされてきていないと思うんですけれども、具体的に法的手段なり、強い厳重な抗議というような形での何らかの行動を九州電力に起こす考えというのは現時点ではあるんでしょうか。
○知事
 それも含めて、2005年の事実関係については、今、牟田副知事のもとで調査を行っております。この調査結果を見た上で、そうしたことも含めて対応を判断するということになるだろうと思っています。
○西日本新聞
 先ほどの郷原さんの証言の関連で、かなり辞任という言葉がクローズアップされておって、いわゆる一般の市民の方とか、佐賀知事は本当に辞任するのかどうなのかとものすごく関心を持ってあると思うんですけれども、現時点、それと責任については見解を述べられておるんですけど、辞任について、知事としてする考えはあるのかどうかというのをきちんとちょっと。
○知事
 改めてということにこれもなるのかもしれませんけれども、私は今回の問題で現在の職を辞任すべきである、あるいは辞任するという考えは持っておりません。確かに郷原さんの議会における回答で、お話で、ここ一両日、そういう文字が出てきているのは事実でございますけれども、これらは事実としてはすべて7月26、27日や8月4日段階でのことでございまして、その後、私が全体のメモが明らかになった後に公式の場で発言をしたのはその直後の8月9日の原子力特別委員会の場だったと思いますけれども、それにおいて、私の考え方については述べさせていただいているとおりでございます。私はこの問題で職を辞すという考えは持っておりません。
○NHK
 先ほどの7月27日の社長との電話の部分でちょっともう一回確認です。知事の方から何らかの要請という形で、例えば、火の粉が降りかからないようにしてほしいですとか、そういったものを九州電力側に要請したとかいうことはないですか。
○知事
 それはございません。
○佐賀新聞
 7月27日に社長と電話でやりとり、それ以後にこの問題で社長と電話なり、実際に会って話したということはあったでしょうか。
○知事
 電話で話をしたことはその後も何回かあったと思います。いずれも非常に重大なといいますか、この問題の事柄の方向性を左右するような大きな話ではなかったと思っております。何か話を合わせようとか、打ち合わせだとか、そういったことで電話をし、電話があったということではございません。
○毎日新聞
 すみません、確認ですが、27日の電話は社長からあったということでよかったですか。
○知事
 ええ、そうですね。九電側からありました。

○西日本新聞
 今回の件で辞任のお考えがないということなんですけれども、先ほど九州電力の国に対する報告書に関しても、それは九電さんが九電さんの判断でやられることだと言われました。で、再提出なりをされるとしても、それも九電さんの考え方であって、それが知事の進退の考えに影響することもないということで受け取ってよろしいんでしょうか。
○知事
 基本的には、九州電力が国に対してなされる報告書の内容によって、私の進退が左右されるということはないと考えています。
 これも繰り返しになりますが、第三者委員会は第三者委員会なりの調査が行われ、九州電力はその第三者委員会の報告書も参考にしながら九州電力としての考えをまとめられ、そして、何より第三者委員会においても九州電力においても、こうしたことを二度と起こさないようにするための再発防止、組織のあり方、こうしたものについてどうするかというのが、この報告書の基本的なメインのところであろうと思っておりますので、それによって進退が左右されることはないと私は考えております。
○佐賀新聞
 すみません、それに絡んでなんですけれども、2005年のプルサーマルのときの問題は今内部調査結果を待ちたいということなんですが、進退の話においても、この結果によって変わることというのはあり得ますでしょうか。
○知事
 そこは今調査中ですので、繰り返しになりますが、私もやがては調査を受けることになる身でもございますので、中間的にどう進んでいるのか、だれがどういうことを言っているのかということについては、私に対しては報告がなされないということになっております。ですので、そのことがどういう内容であるかということがわからない中で、この2005年のことについて何らかの見通しを現時点で述べることは適切ではないと思っております。

○読売新聞
 7月27日に郷原さんが知事の辞任に対して撤回、取り消しをされたということだったんですが、それは、5月17日のユーストリームの件についても撤回というか、ゼロにしてくれということが含まれていたとお考えですか。それとも、それはまた別だとお考えですか。
○知事
 私の認識では、それを含めて何かあれはちょっと間違いだったというか、そんな言葉だったかどうかわかりませんけれども、あれについてはちょっと違っていたようなので、辞任をしなさいということは取り消しますという感じの言い方だったと思います。

○読売新聞
 それでしたら、中間報告、最終報告について、5月17日の件というのが盛り込まれていますが、そのことについてちょっと違和感といいますか、そういったことをお感じにはなられますか。
○知事
 もちろん、それは違和感は非常に感じました。感じましたけれども、そこはその後調査をしていく中で、社内のメールが発見されたりとか、そういったことがあって、郷原委員長は郷原委員長としてのご判断があって書かれたんだろうと思います。ただ、それについても断定はしておられないんですよね。ですから、社内のいろんな取り違えというものの中で、そういう社内メールがあったということは、これは事実ですから、否定しがたいということで、結局のところ、そこについての事実関係は、担当の弁護士さんが調査されていたわけで、その担当の弁護士さんとしての自分なりの考えだったのではないかと思います。そこはちょっと私にはわかりませんが。

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