○西日本新聞
　１年を振り返っていただいたんですけど、まず、来年は具体的にどのような年にされたいと思っていますでしょうか。具体的な取り組みも交えて、一言よろしくお願いします。
○知事
　来年、まず最初に出てくるだろうと思われるのが諫早湾干拓の開門調査についての対応ではないかと思っております。
　今回、48億円の予算がついておりますけれども、私どもが求める制限開門を実行するには、もちろん十分な額ではございません。こうした現在の状況について、大臣の来県も含めたところで、どういう対応をしていくのかということを協議会の場を使って佐賀県民の意思というものを確認した上で関係各方面に届けていき、多くの人が望む開門の実現に向けて取り組みをしていく、このことがまず出てくるであろうと思っております。
　また、先ほどは申し上げませんでしたが、今年は国際戦略がスタートをした年でもございました。瀋陽、香港、そして上海デスク、さらには今年は１月に韓国の全羅南道と、そして10月には中国の遼寧省とそれぞれ友好交流の協定も締結しております。今年、こうしていわば形をつくりましたので、来年はそれを１つでも２つでもいいから形にするということが求められると思います。
　１月18日には春秋航空の上海便も就航いたします。これについても、中国のお客さんを佐賀県内に引っ張ってくる、あるいは搭乗率をきちんと確保することでさらなる増便につなげていく、こうした取り組みが求められる年になると思います。すなわち国際交流や国際観光、そういったものについて答えを出していく、一つのいい事例を生み出していく、そういう年でなければならないだろうと思っているところでございます。