○佐賀新聞
　今回の新幹線もそうですし、例えば、国全体で見たら八ツ場ダムですね、そういう意味で民主党政権が大型事業に対して見直すというスタンスだったら、民主党政権がやや変質しているのかなという気もするんですけれども、そういうところは、知事ご自身、どのように評価されておられますか。
○知事
　そこは、野党でごらんになっておられたときと実際に与党に入られたときとでは、例えば、数字的な裏づけであるとか、背景であるとか、そういったことを含めてよくわからなかった時代と、入ってみてそのことが明らかになった後というので考え方が違ってくるということはあるのかなと思っております。それは民主党がいけないとかということではなくて、それはやはり、外にいるとなかなかわからないことがあるというのも事実でございますし、それは与党として初めてわかったことがあるということは否めない事実だろうと思います。
　ただ、例えば、新幹線にせよでございますけれども、B/Cは自民党、公明党政権のときに比べると下がりました。それは厳しい精査をした上で、それでも1.1というものを確保していまして、私は今のこういう公共事業だとか大型事業に対して、厳しい考え方を持っている政権のもとでも、なおやはりこの事業については必要だという判断をされたということの意味は大きいと思っております。すべてについてみんな同じようにやっていくということではないと思いますので、その意味では、今の政権下において、この新幹線についても認められたということの意味は大きいものがあると思っています。