○西日本新聞
　知事が今年を振り返っての気持ちを漢字１文字で、例年のあれですけど、表すのと、来年に臨む気持ちも一言で表すとというのを、理由も含めて教えてください。
○知事
　音で言えば「しん」ということだったろうと思います。もちろん、地震の「震」でもありますし、新しくいろんなことをやった「新」もあるし、あとつらかったという「辛」もありますし、つらかった時代が長かったからこそ、うれしかったサガン鳥栖みたいな話もあると思うんですけれども、それをさらに選りすぐって、一文字で言えと言われれば、やはり震えるの地震の「震」ということではなかったかと思います。もちろん、地震もありましたけれども、1月には新燃岳の噴火で佐賀県もその影響が来て揺れたというふうなこともございました。大きな揺れというのは、物理的な地震だけじゃなくて、日本社会全体が揺れたという年でもあったと思いますし、私も震えるようなことがあったという意味で、この「震」ということかなと思っています。
　来年を何か表せということであれば、今年とは打って変わって「昇」という字をイメージしました。来年は辰年でございますので、竜のように昇る、昇竜という気持ちもございます。サガン鳥栖のＪ１昇格という「昇」の字もつけたつもりですけれども、この来年の1年は佐賀県にとって上昇気流の1年であってほしい、私は今回の総合計画の柱の一つとして、「今日より明日を必ずよくする」ということを掲げています。それはすなわち昇っていくということだろうと思っています。ぜひ今日より明日がよくなるような、そういう1年であればという願いを込めて「昇」という字を申し上げたいと思います。