○時事通信
　九州電力が再発防止策について、また新たに追加で報告したと思うんですけれども、いまだに情報提供のあり方だとか、県が、知事が抗議されているように、不十分であるというか、若干まだ県民目線だとかということに対しての理解が進んでいない、停滞しているように見えるんですけれども、知事は九州電力の姿勢について今現在どのようにごらんになっていて、それが再稼働とどのようにかかわってくるかというのをお話しいただけますでしょうか。
○知事
　九州電力では、先般の私どもの申し入れを受けて情報提供のあり方についても検討をしていただいていると認識をしています。国のほうからも指摘があったことだと思いますし、九州電力も自己総括をしていたと思いますけれども、こうしたコンプライアンスでありますとか、社内の体制というものについては、いきなり急に変わっていくというものではなくて、普段のチェックと普段の努力によって少しずつよくなっていくということだろうと思っております。
　今お話を続けておりますそういう情報提供のあり方については、またしかるべき時期に先方からお話があることであろうと思っておりますし、そのことに限らずとも、本来はあってはならないんですけれども、例えば、次に何らかの事象や情報提供すべき事項があったときにどういう姿勢で臨まれるのかといったことを通じて、この九州電力の姿勢というものを改めて確認をしたいと思っています。
　また、再稼働との関係についてでございますけれども、これについて、九州電力の体質と再稼働のことが全く関係ないということにはもちろんならないだろうと思っているところでございます。ですが、その前にまずはその安全性がどうかというところの確認で、一定の時間を要することになると思っているところでございます。九州電力におかれては、その一定の時間のうちにぜひ信頼を回復する行為、取り組み姿勢、そういったものをぜひお客様に対して、また地元に対しても見せていただくことを希望したいと思います。
○時事通信
　そうなると、信頼回復がなされたと判断した後に再稼働ということでよろしいんでしょうか。国が動かしていいとお墨付きを与えてからということじゃなくて、それに加えて条件としては九州電力が信頼を回復したというような姿勢だとか行為で、県がそれを前提に判断するという理解でよろしいんでしょうか。
○知事
　順番として難しいところがあると思うのは、そういう再稼働についての判断をしていく中で、こうした九州電力の取り組みについても評価をしていくということになるのではないかと思いますし、それよりも前に、国が再稼働していいという判断をする際には、経産大臣もお話になっておられるように、こうした九州電力のガバナンスやコンプライアンスというものについても、考慮に加えた上で判断をされることであると考えているところでございます。そうしたことを総体として判断していくことになると思います。