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発表項目:広域農道「多良岳地区」が全線開通します

 それでは、定例の会見を始めます。
 まず、広域農道の多良岳地区が全線開通をいたします。
 多良岳の広域農道は、ここが嬉野市、鹿島市で、佐賀県の一番南の太良町を、鹿島市と太良町を貫く広域農道でありまして、佐賀方面からきますと、鹿島に入るときに、現在、国道の207号バイパスというのができておりますけれども、そこから山沿いの道をずうっと走っていって、長崎県の諫早に通じていくという広域農道でございます。
 ちなみに、長崎県側も既に開通をしておりますので、これで、この山側を走る広域農道がずっと諫早方面までつながるということになります。
 開通日は、今年の3月5日(土)です。
 そして愛称は、募集をした結果、若干の修正はございましたけれども、「多良岳オレンジ海道」という名前に決まりました。
 これは、先ほどの──ちょっと1ページ前に戻していただけますか。こういうイメージになります。ちょっとこれ、文字があって見にくいんですが、ここに橋がかかっていまして、ここにミカンがとれて、向こう側がすぐ海ということで、山側を走ってはいるんですけれども、まさに海のすぐ近くのところを通る、そういう意味を込めまして、「多良岳オレンジ海道」という名前になったところでございます。
 次のページをお願いします。
 この概要についてでありますけれども、この広域農道をつくることによって受益を受ける農地は2,820ヘクタール、計画の延長は17.4キロで、幅員は8メートルという大変立派な道路でございます。総事業費は約380億円、工期は約20年かかりました。ちょっと時間がかかったようにも見えますけれども、いろんな状況の変化の中で行われた整備としては、計画どおりいったと言えるのではないかなと思います。
 1期、2期、3期、4期というふうに、ずっと区切ってやっておりましたけれども、特に私が印象的だったのは、この広域農道が一部開通していたときに、その開通した地区の人とそうでない地区の人が両方来られました。
 そのときにある女性の方が、今、要するに広域農道を──ちょっと地図のところに戻してもらえますかね──こういう縦の道がないために、例えば、自分の家がここにあって、そして農地がここにあるときに、一遍おりて、こう行かないといけないと。コの字型に行かないと、自分たちのミカン園ならミカン園まで行けない。朝行って、お昼ご飯をつくりに帰ってきて、そしてまたお昼ご飯を持っていって、夕方帰ってくるみたいな往復の時間が非常にかかるんだと。こうしたものが、広域農道が整備されることによって非常に時間短縮が図られるという話をされました。
 ぜひそういう話は、国のほうに行っても、そういうリアルな話をされたほうがいいですよということを申し上げたところ、そのまま当時の農水省の担当局に行かれて、局長さんがそれをすぐ聞かれて、非常になるほどということで、割と早目に事業が進んだというふうなお話も当時伺いました。
 いずれにしても、これによって農業に携わる方のいろんな意味での環境がよくなるということを期待したいと思います。
 こうした広域的な農道ができたことによって、今申し上げたようなよりよい営農環境をつくることができるということとあわせて、この207号線が時としては、海況が厳しいときには波がこの辺にかぶってきたりとか、仮にこの辺で大きな事故があると、通り道がないというふうな話もありましたけれども、いわばこの広域農道がバイパス的な機能を発揮することによって、リダンダンシーといいますか、何か事故があったときにもかわりの道があるということで安全性を確保することができるようになると思います。
 そういったことを通じて、広域交通ネットワークが実現することになると考えております。

 

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