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質疑応答:地域防災計画
○朝日新聞
 地域防災計画ですね、長崎県、県内だけでなくて福岡県の糸島市ですとか、福岡県知事、長崎県の自治体からも、玄海を中心にした円を見直してほしいという声が上がっていますけれども、福岡県知事ですとか長崎県知事と、その辺について話をするようなご予定、お考えございますでしょうか。
○知事
 この地域防災計画そのもの、そして、その中でもEPZをどうしていくかということについては、まだ今の段階で具体的にどこまでやっていこうということを話をするという段階には至っていないだろうと思っています。
 今、地域防災計画を見直すに当たっては、現場にも彼らは、スタッフは足を運んで被災地の状況も確認をしておりますし、また、今実際に何が起きているのか、何が課題なのかということについては、さまざまなチャネルで情報を収集し、整理をしています。佐賀県そのものとしての地域防災計画、原子力防災計画をどう見直すのかということを、一つ彼らには命じてやってもらっています。
 そういう中で、一つの論点としてあるのが、今は同心円でかいていっているわけですけれども、その同心円で避難をしていただいているということが果たしてどうなのかというところがあります。一方で、放射線の放出量の予測などに応じて避難をお願いしているという要素もあって、今回起きている避難の状況というものの評価というものをいつかしていかないと、今回こうやったから、それをそのままやりましょうということでいいのかという問いかけが必ずいつかなされなければならないだろうと思います。今回のもので足りたのかと。不十分だったのではないかという部分もあると思います。
 一方で、ここはやり過ぎたのではないか。むしろ、ここは地元の人には残っていただいて、通常の生活をしてもらったほうがいいという部分もあったのではないかとか、そういう過不足についてしっかりと見きわめをしていって、それを計画に反映させていくということが求められるのではないかと思っております。
 いずれにしても、この問題についてはもう少し時間がかかると思いますけれども、どこからどこまでの範囲をするかということについては、私どもなりに研究を続けなければいけないと思っています。
○朝日新聞
 同心円でいいのかとおっしゃったのは、例えば玄海の場合、偏西風ですとか、あと人口密度ですとか、そういうのをやっぱり考慮すべきだという、そういうことをしてもいいのではないかと、そういうお考えですか。
○知事
 まあ、そうですね。ぐるっと、丸っと円をかいて、そこにいる人全員に同じような避難なら避難をお願いしていくということではなくて、例えば、その「スピーディ」を使った予測で放射線がこうなっていくというのであれば、風の下流にいる人たちには避難をお願いするけれども、そうじゃないところの人は「そのままいてください」とか、あるいは仮に避難をお願いするにしても、避難をお願いしたらどれくらいでまた「こういう状況になったらまた戻ってきてください」とか、そういったことも含めて言わないと、とにかく急に「さあ、行け」「いつまでですか」「わかりません」みたいな感じでは、生活も仕事も立てようがないということがあると思うんですね。だから、避難による災害というか、そういったものを生み出さないためにどうしていくのかということも含めて、考えていかなければならない問題だと思っています。

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