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質疑応答:諫干環境アセスメント その2
○共同通信
 アセスに戻るんですが、知事のコメントで、「極めて限定的な開門方法が追加されていますが、その意図がよく分かりません」というのがあるんですけど、これは、どういったお気持ちがあるんでしょうか。
○知事
 つまり、これを入れた意図がよくわかりませんという……。何か、本格的に開門をやろうとすると、いいんだけどすごくお金もかかるし、関係の地域との合意形成も難しいと。これぐらいだったらできるし、しかも前にもやったことあるんですけれどもねという感じに見えますよね、私の誤解かもしれませんけど。とすると、何か、役人的に見ると、それをやりたいのかなと思っているように見えてしまうわけですね。でも、本当に、何か真剣にちゃんとケース1、ケース2を議論していただいたのか、あるいはこのケース3のきわめて限定的なものでやったときに、最も本来目指すべき有明海の再生に向けて必要な環境変化の原因の究明のための資料だとか、そういったものがとれるのかというと、私はとれないんじゃないかなと、現時点では思っています。もう少し中身を見てみますけど、短期開門調査をやったときと同じような形でやるだけでは、あまりよく分からなかったということが続くだけではなかろうかと思っています。それよりは、防災や農業に対して、しっかりとした措置を講じた上で、必要な開門調査を堂々と行っていくということのほうが、私は求められていると思っています。そういう観点から、ちょっと何か意図がよく分かりませんと書いてみました。
 一応やりたいんでしょうとはさすがに言えないので、こんなふうに書いていますが、繰り返しになりますけれども、私どもの意見は意見として、やがてまとめて申し上げますが、これはもともと訴訟で決着した話で、訴えておられる方々から見たときに、このケース1からケース3までがどのように映っているのかということも非常に私は関心がありますね。
 それと、中身をざっと見てみると、佐賀県がこれまで主張していた事柄のうち、例えば、排水ポンプをつけるという話はちゃんと入っていましたのでいいと思います。ただ、排水ポンプをつけるのにも何百億円かかるという話になっていましたけれども、あの排水ポンプをつけるという事業は、今この瞬間というか、去年の雨の時期もあの辺浸かっているんですよ。ですから、開門と関係なく大雨が降ったり、高潮が起きたりすると、高潮のときにはあの辺一帯が、農地が水に浸かるという現象が起きているわけですね。ということは、もともと本来、現時点でも排水ポンプをつけなくちゃいけないのではないかというのが私どもの指摘です。それを、今回の開門調査に合わせて、その経費をのせているというのは、それは開門調査、プロパーの経費ではないんではないかというのが私どもの意見なんです。ですから、そういったものは開門調査、プロパーに必要な経費からは除くべきではないですかということを感想として持ちました。
 また、深井戸を掘って水を調達するということも書いてありました。これも一つのやり方だろうとは思っていますけれども、私どもは、佐賀平野で、白石平野なんかでやっているようなため池ではだめですかということも提案をしていましたが、その点については私の見た限りではなかったように思います。ですから、佐賀県としても農業と防災と水産業とが鼎立、三者並び立つ形での開門調査ということをずっと訴えてきていますので、よく中身をつぶさに見た上で、必要な意見をこれから申し上げたいと思っています。
○朝日新聞
 すみません、関連で。先ほど金額の話で1,077億円で、ちょっと違い過ぎるというおっしゃり方したんですけど、その排水ポンプの部分ですとか、以前630億円という常時開門、全開門の試算ありましたけど、そういう意味で言うと、やっぱり金額そのものがもっと抑えられるだろうというご認識でよろしいんですか。
○知事
 それもあります。それで、これはちょっと私どもに資料がないので、簡単に批判するとかいうことはできないんですけれども、洗掘防止のためにずっと、この堤防そのものを守っていく事業をやっていかなくちゃいけないんですね。ここの部分の積算がどういう根拠で、どれだけの金額があれだけになっているのかということがわからないんですよ。多分あれが一番大きいんだろうと思うので、あそこがどういうやり方でないとだめで、それにいくらぐらいかかるのかということがもうちょっと見えてくれば、私どもとしても佐賀県としての、もっと安いやり方でできないのか、そういうやり方ではだめなのかということについて意見が言えるかなと思っています。

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