TCY ̑傫b ̑傫b ̑傫b
アイコン 記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:【原子力発電 その2】
○時事通信
 総理の真意を伺いたいということだったと思うんですけれども、幾つも知事はこれまでに総理に対して聞きたいことを挙げていらっしゃったと思うんですけれども、今この時点で、どれぐらい、幾つぐらいで、それを整理してお話ししていただいてもよろしいでしょうか。
○知事
 総理に1個だけ聞けと言われたら、もう再稼働するなというお気持ちがあるのであれば、そう言っていただけないかという気持ちが正直なところです。
 例えば、先ほどお話があっているように、この夏はほかの電源を使って、あるいはさまざまな省エネ、省電をすることによって何とか乗り切れそうだと。自分としては、例えば、ストレステストが終わるまでの間は、この原子力発電の再稼働なしにこの夏を過ごすべきだと考えていると。だから、みんなも協力してくれと。そして、しばらくの間は再稼働はないけれども、それはそれでこの夏をみんなで過ごそうではないかといった、例えば、そういうメッセージを出してもらったほうが私はかえってすっきりするなと思います。
 企業に対しても、それはこの夏はこうやって企業にも我慢をしてもらうけれども、それがずっとそういうわけではない。一定のチェックをし、見解を示した後には再起動することもあるかもしれない。だから、早まって、もう国外に出てしまうとか、そういったことを考えないでいただきたい。例えば、こうしたメッセージを国民に対して堂々と発せられれば、それはそれで一つの総理としての政策判断というふうにとらえられるのではないかなと私は思っております。
 総理がいろいろ言葉の端々におっしゃることは、できる限り、余り原子力発電所は動かしたくないというお気持ちが、ひょっとしたらあるのかなという気持ちがします。でも、そのことをおっしゃらないもんですから、非常に我々としては判断が難しくなっているというところがございます。
 先々の話、これからの話、長いスパンで脱原発、あるいは卒原発ということについては、私もよく理解できます。その方向に反対しているものではありませんが、我々が今判断を求めているのは、この夏、この秋、この冬をどうしていくのかという話なのでございます。これに正面から答えていただきたいと私は思っています。
○時事通信
 あと、統一見解が出されたと思うんですけれども、29日の大臣の訪問時点で、海江田大臣は逼迫しているという状況は切実であることを訴えていらしたと思うんですけれども、きのうの話だと足りると。枝野官房長官も足りると。これはいまだに閣内不一致なんじゃないかというところもあるんですけれども、それについてはどう思われますでしょうか。
○知事
 やっぱりきちんと、どの閣僚も同じことをおっしゃっていただきたいと思いますね。ひょっとしたら数字は同じようなものがあるのかもしれません。例えばですけれども、今、九州電力管内で、じゃあ、電気は足りているかというと、それは足りているんだと思います。というのは、停電が起きていないということからしてですね。ただ、もしこれ以上温度が上がったときに大丈夫なのか。あるいは今稼働しているどこかの発電所でトラブルがあったときに大丈夫なのかと言われると、そこは厳しいのかもしれないと思います。ということは、すなわち綱渡りでやっているということだろうと思います。ちょっとでも温度が上がると、すぐだめになるような状態というものを電気が足りていると言うのか、あるいは足りないと言うのか、そういったところの評価の話が絡んでいるのかもしれないと思っています。
 いずれにしても、閣僚の間で、この夏の、そして、この秋、冬の電気が足りるのか足りないのかについても意見が違うというのは、私どもとしても非常に困るところであります。再起動の判断に困るというよりは、私どももこれから節電なりなんなりを、まず県庁としてもこれまで以上のことをやっていかなくてはいけないと思いますし、また、県民に呼びかけなくちゃいけないということを考えたときに、一体どういう事実を前提にして呼びかけをするのかということが必要になるわけでございまして、そのためにも、政府としてきちんとした見解を示していただきたいと思っています。
○時事通信
 その見解というのは、総理から話をしていただきたいということなのか、担当の所管の大臣である海江田さんからもう一回ちゃんと説明をしていただきたいということなのか、どういう形のことになるんでしょうか。
○知事
 昔の県庁の決裁で言えば、海江田大臣の後に官邸に合議が回って、官房長官と細野大臣と内閣総理大臣の判子がつかれている文書で発表をしていただきたいという気持ちですね。
 例えば、きのうの総理の会見の中でも、予備電力というか──予備じゃないですね、今休止している火力を使えば、あるいは自家発電を使えば、結構出てくるんではないかというお話をされていました。ただ、そこは数字的なものはなかったんですよね。かつて経済産業省のほうが報告した数字は非常に低かったというので、もう少し洗い直しの作業が行われていると伺っておりますけれども、こうしたことを聞いても、どれだけ電力が確保できるのかということについては、総理の強いご意志というものを私は感じます。そのことからすると、総理ご自身のお口から、この夏の需要について、秋の需給について語っていただければと思います。

原子力発電 その3 >>

「記者会見」トップに戻る 同日記事トップに戻る トップページに戻る

Copyright 2006-2024 Saga Prefecture. All rights reserved.
このサイト内の文章や画像を無断掲載することを禁じます。