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質疑応答:【九州電力のメール問題に関する報告】
○佐賀新聞
 そうすると取材を受けたからきょう発表を緊急にやるというふうに判断されたんでしょうか、この内容の件については。
○知事
 きょう、この瞬間をとらえてという意味においてはそうです。
 ただ、先ほども申し上げましたように、もともと8月2日の定例会見において公表をするということを郷原委員長とも話をして決めておりました。それが数日早まったということでございます。
○佐賀新聞
 郷原さんのほうから問い合わせがなかった場合は、その件については公表の意思はなかったんでしょうか。
○知事
 郷原委員長との話の中で出てきたというよりは、私どもとしても、私としても、この案件をいつ、どういう形で出すのかということについて考えておりました。
 委員長からの話がなくても、タイミングを選んでやっていきたいと思っておりました。
 具体的に申し上げますと、この事柄そのものについて、事実関係が非常にあいまいなところがございました。これについて、第三者委員会、アドバイザリーボードを立ち上げて、その中で検討をするということになりましたので、そのタイミングをとらえて公表したいという意思は持ったいたところでございました。
○佐賀新聞
 段上副社長と会われた場所、日時、あとほかにどなたかいらっしゃったかというところを教えてください。
○知事
 6月21日の8時40分ぐらいだったと思います。場所は知事公舎でございます。
 その日、9時ぐらいの予定で県庁にお越しになる予定でございましたけれども、予定より随分早く着く予定だというふうなお話があって、私はまだその日、答弁の勉強などがあって公舎におりましたので、それではということで公舎に来ていただきました。
 ご一緒されたのは、諸岡常務と大坪佐賀支社長であったと思っています。
○佐賀新聞
 どれぐらいの間、会談されたんでしょうか。
○知事
 二、三十分ぐらいだったと思います。
○佐賀新聞
 経済界からそういう声があるということをもっと入れたほうがいいというのを発言、当時、かなりその再稼働で佐賀県の動向が焦点になっていたと思うんですけれども、そのときには、その言葉が九電さん側のほうにどういうふうに影響が出るかというのは余り考えていなかったということでしょうか。
○知事
 当時を含むですけれども、私はこの再稼働の問題について、再稼働を望まない、反対の方ももちろんいらっしゃる。一方で、再稼働を望んでおられる方もいらっしゃる。望んでいらっしゃる声があるとするならば、それは上げていただきたいということを常々申し上げておりました。
 それを先ほど申し上げましたように、今から思えば、当事者である九州電力に対して、経済界からも声を出すべきだと申し上げたことは、確かに軽率のそしりを免れない部分はあると思っております。
 そのときには、九州電力として、こういう社を挙げての対応をお願いしたという気持ちは全くなく、さまざまなお話の中で、この再稼働をめぐる私の考えとして申し上げたということでございました。
○佐賀新聞
 結果的に、その日、その後の多分会食の中で、そのお三方はもっとその再稼働の意見を出す必要があるという認識になられたということが調査でわかっていますけれども、結果として、それが、知事の発言がやらせメールにつながったということに対しては、今、どうその責任を感じていらっしゃるでしょうか。
○知事
 結果的につながったのかどうかということについて、また、私自身の発言を九電側がどう受けとめたかということについては、事実関係が現時点ではまだ整理ができていないと考えています。
 こうしたことを含めて、第三者委員会において、事実関係が整理されるものと期待をしています。
 私自身の考えとしては、私が言ったから、このことが行われたというふうには私は考えておりませんが、それは九州電力側の受けとめがどうであったかということでありましょうから、そこは第三者委員会における事実関係の解明に待ちたいと思っています。
○佐賀新聞
 そうすると、そこの事実関係、九電側がどういうふうに受けとめたかというのがはっきりした後で、ご自身の責任のありようとか、その発言に対しての責任の取り方というのを考えるということでしょうか。
○知事
 これから第三者委員会でいろんなことがわかってくると思います。私は、いろんなことがきちんとわかれば、私が九州電力に対して、そういう依頼をしたことでないということがわかってくると思っています。
 そうしたことがはっきりしてくると考えておりますが、いずれにしても、そこの事実関係の解明を待ちたいと考えています。
○時事通信
 今回のこの事実、一連のやらせ動員の問題、九電第三者委員会の調査結果が出たとしても、本当に改善されているかどうかというのは、その後の問題になってくると思いますけれども、再稼働の判断というのは今後、どういったような、九電の行動だとか、ご自身の関与の話ですとか、どういったふうに判断されるおつもりでしょうか。
○知事
 今の時点においては、再稼働をいつの時期に、どういう形でやっていくのかということについては、具体的に考えられる段階にはないと思っています。
 1つは、このメールの問題もありますが、それ以上に、この耐震関係のデータの入力誤りという問題もあります。このデータ誤りを修正するのにも数カ月ぐらいかかると言われています。さらには、政府からストレステストの実施を求められています。一次評価で足りるのか、二次評価まで行わなければならないのかということについても議論がまだ残っておりますし、そもそも政府として、この再起動に対してどのように取り組むのかという姿勢については、現時点において、なお不透明な部分も残されています。
 こうしたことを考えると、現時点において再起動について具体的なスケジュールをイメージすることは大変難しいと考えております。
○時事通信
 あと、このやらせメールの一番最初の社長の会見のときに、知事はまないたの上のコイだったがと、その後、またある種、立場をというか、気持ちがわからないわけでもないというような趣旨の発言をされていたと思うんですけれども、そのときにはもう既に自分の発言が何らかの形で、もしかしたら影響を与えたのかもしれないなというようなことが、脳裏にちらついたりするようなことはあったんでしょうか。
○知事
 ありませんでした。
 そのまないたの上のコイというのも、そもそも九州電力というのをコイというふうに表現をしたつもりでございましたので、九州電力として、自分で何かそういう事を起こすということは、私は全くイメージをしておりませんので、そういったことを申し上げました。
 また、その気持ちがわかるということを申し上げたのは、一日も早くできれば再稼働したい、そういう気持ちを持っている、会社としてそういったものを望む声があるならば、そういったものをできるだけ出してほしいというふうなことを社としても行うということ、それ自体はそれが倫理的にどうかとか、今回のことを別にしてという言い方は変ですけれども、一つの会社として実現したいものがあるときの動きとしては、全くわからないわけではないという意味で申し上げました。
○時事通信
 再稼働の声もたくさんあるということを改めてそこで言われたということは、やはり知事自身の中にも再稼働の気持ちというのが強かったから求めたということでしょうか。
○知事
 もちろん、私の気持ちの中に再稼働のことがなかったわけではありません。と言いますか、私どもは原子力発電所の立地県でございます。いろいろな条件やクリアしなければならないものはありますけれども、こうしたものを積み重ねていくことで、その再稼働につなげていくと、それがそこにたどり着くのか、たどり着かないのかということはあるにせよ、条件が整えば再起動をさせることが必要だという考えは私にございましたし、私自身は今もそういう考えそのものは変わっておりません。
 ただ、もちろん今、それを具体的に、いつまでにやるという考えを持っているわけではございませんが。
○朝日新聞
 私、先日、大坪支社長を取材した折に、こうおっしゃっていました。経済界などに再稼働を求める声があると。そういう声を出すべきではないかと思い、取引先に例文つきで依頼したと。知事のおっしゃったことと全く同じ、九電の意見とそっくりなので、びっくりしたんですけれども。ということは、知事が今おっしゃった、つまりその三者に対しておっしゃったことと同じことを大坪支社長がおっしゃったので、知事の意見イコール九電の意見なのか、全くどこでどう、たまたま似通ったのか、影響を受けたのか知りませんけれども、同じ意見ですね。
○知事
 大坪支社長ご自身がそうやって取引先にお願いをされるとか、そういったことを私がお願いしたということはないということでございます。大坪支社長は、私の話も聞かれ、またほかの人の話も聞かれたのかもしれませんけれども、九州電力の支社長として、こうやるのが社のためというご判断もされてそういったことをされたのではないかと思っております。
○朝日新聞
 たまたま同じだったとおっしゃるんでしょうか。
○知事
 その考え方として、経済界から、経済界には限らないとは思いますけれども、この再稼働が必要だ、再稼働を求めるというところからそういう声が出ていくこと自体は私は否定されるものではないと思います。ただ、そこで今お話があったように問題になるとするならば、それを九州電力の方が直接取引先等を使って、いわば有無を言わせないような格好で行われたというところに問題が、大きな問題があったということではないかと考えております。その意味では、経済界の中などにある再稼働を求める声を出していくことそのものというのは、九州電力の人が行ったということを別にすれば、それはそれであり得ることではないかとも思います。
○朝日新聞
 つまり、たまたま同じだったんでしょうかというご質問に対しては、たまたま同じだったというお答えなんでしょうか。
○知事
 そこは、私の考えと大坪支社長が持っておられたお考えというものが、私の考えにしても、大坪支社長の考えにしても、とてもユニークなものではないと思います。再稼働を望む声があるのであれば、それを公にしていくということ自体は、私は多くの人、多くの人ではないかもしれませんが、一定の人はそう思っておられるのではないかと思っておりまして、それは私が言ったからそのとおりおっしゃったということではないと思います。
○朝日新聞
 先ほど軽率のそしりを免れないとおっしゃいましたが、それはつまり公正さを疑われる要素があるという意味でおっしゃったんですかね。
○知事
 当事者である九州電力に対して、九電として何かをやってほしいという意味ではなかったにせよ、こうしたことを直接発言をしたということは、やはり注意深さを欠いたという指摘は当たっていると今は思っております。
○朝日新聞
 つまり、公正さを疑われるような発言だったということなんでしょうか、イエスかノーかでお答えください。
○知事
 公正さとは違うと思っております。公正さというものではなく、そういう当事者に対して発言をしたというのが、例えば、全然そうでない方に対して、例えば、私が経済関係の団体の方とお会いをした際に、電力の供給が非常に不安だという話があったときに、そういう声があるのであれば、私に対してだけでなく、大きなところで、いろんなところで訴えていく必要があるのではないかということを申し上げても、それはそれで、そこは問題ではないのではないかと思っておりますが、今にして思えば、九州電力の辞めるごあいさつの方とはいえ、その当時の現職の方に対してこうしたことを申し上げたというのは軽率だったということでございます。
○朝日新聞
 つまり疑惑を招きかねないという意味なんでしょうか。
○知事
 疑惑を招く可能性があるからというよりは、もう私自身の気持ちで言えば、やはりそういう発言をあえてそのときにする必要がなかった、言葉が多過ぎたということに対する私の反省でございます。
○読売新聞
 知事自身が今回の発言について、まずかったかもしれないといいますか、軽率だったかもしれないと意識したのはどの時点ですか。
○知事
この時点からいきなり思うようになったということという、そのものすごいタイミングがあるというわけではありませんが、基本的には郷原委員長とやりとりをしていて、もちろん事実関係はこれからということにはなるんですが、その事実関係はこれからになるにせよ、こうした形で相手方が誤解しかねないようなことを発言されたということそのものについても、郷原委員長からはそれはどうだろうかというふうなお話もございました。また、ですから、その意味で言うならば、郷原委員長との面談においてそういう気持ちを持つようになったということになろうかと思います。
 郷原委員長からは、3.11以前と3.11以後ではいろんな意味でルールが変わった、環境が変わったということを考えるべきだということを言われました。そういう現時点における原子力発電所をめぐる環境ということを考えると、それは以前であれば許されたかもしれないけれども、今、この時点でそういう発言をそういう相手にされるというのは、やはり問題があったのではないかといった趣旨のお話がありまして、私も確かにそうかもしれないと思ったところでございます。
○読売新聞
 要請という形をとらなかったにせよ、そういう発言をされることによって、九電側の体質として、上の言ったことをおもんばかってやり過ぎてしまった面があるという反省を今回のメール問題でされていたりして、そういう体質のある会社にそういう言葉をかけてしまうと、こういうことまで広がるというところの想像といいますか、そこは難しかったんでしょうか。
○知事
 そこは思うべきだったのかもしれませんが、そのときの気持ちを正直に申し上げれば、そうなるとは思いませんでした。上がといいますか、そうですね、副社長という意味でいけば上がということなのかもしれませんが、私自身も今回こうして指摘を受けるまでは、私、確かにやりとりをしていけば、いや、そういったことを──そういったことというのは経済界から声を出すべきという話をしたことはもちろん覚えておりましたけれども、そういったことを言ったことがこのように結びつくというのは正直言って思っておりませんでした。
○朝日新聞
 郷原委員長から指摘がなければ、知事は全然そういうふうな思いに至ることはなかったということなんですね。
○知事
 現実に委員長とお話をさせていただき、それが郷原さんでなくても、ほかの方であっても、第三者委員会の中で事実関係の確認があることは十分に予測しておりましたので、そうしたタイミングをとらえて公表したいという思いも持っておりましたので、郷原委員長だったからやった、郷原委員長でなかったらやらなかったということではないと考えています。
○朝日新聞
 という意味じゃなくて、第三者委員会からそういう接触がなければおっしゃることはなかったんでしょうかとお尋ねしているんです。
○知事
 それまでの、九州電力からもこうしたことがあったという話もあるけど、本当ですかという話があって、私は自分なりに、自分として調べた上で、いや、そういうことはないと答えております。そうしたことがないと答えて、九州電力としても、それでは九電としてはそこについては今回の国に対する報告書の中でも、その事実関係の整理が行われなかったわけであります。そして、このことについての事実関係の整理はアドバイザリーボードを設置して行うということが国の報告書に書かれましたので、その中で詳しく調べられることになると私も考えました。そして、そこの中で調査があるなり事実確認が行われたときに公表をしていこうという考えであったわけでございます。
○朝日新聞
 九電の方は、いつ、どなたから、どういう形で接触があったんですか、問い合わせ。
○知事
 7月8日に九電の会長から電話がございました。何か知事が私どもに対して要請したというような事実はありますかというお尋ねでございました。私はそういう覚えが全くございませんでしたので、確かにそのときにはお目にはかかったけれども、そういう九州電力に対する要請はしておりませんということを申し上げました。そして、そういうことであれば、社内的にももう少し調べをしてみますということでございました。私としても、自分の覚えていることが間違いないと思っておりましたけれども、数日後に改めて私はこう考えているということを改めて申し上げて、そういうことであれば、さらに調査をする必要があるということで、結局のところ、それがアドバイザリーボードにゆだねられることになったものと私は理解をしております。
○朝日新聞
 8日から27日って相当日にちもあると思いますし、会見もあったでしょうから、ぶら下がりもあったと思いますけど、そのときに公表しようと思えばできたんじゃないんでしょうか。
○知事
 今回のこの件の事実関係については、当事者間で話が違っているということもあって、どのように公表するかということについては、逆に九州電力が行っている社内調査との関係もございましたので、九州電力の社内調査が終わった後に、先ほど来申し上げている第三者委員会が事実関係について、さらに話を調査していくということでございましたので、そのタイミングでと考えていたところでございました。
○朝日新聞
 話が食い違っているというご認識だそうですけれども、知事としてはだれとだれの話が食い違っているという認識なんですか。
○知事
 そこのところ、私が九州電力のだれがどうおっしゃっているかということまでは把握をしておりませんが、会長や委員長からも言われたことを総合すると、要するに、ちょっと表現は忘れましたけれども、私が九電に対して、何かそういった声を出せということを九電に対して依頼をしたというふうなことになっているような話だったと思います。
○朝日新聞
 でしたら、なおのこと、私はこう言ったんだけれども、違うように受け取られているとおっしゃったほうがよろしかったんじゃないんでしょうか。その27日に接触があるまでに。
○知事
 ただ、どういうふうに受け取ったかという、そこの事実のところ自体が、私の理解するところ、まだ明確になっていないと考えています。それが現時点においてどれだけ明確になっているのかについては、それはむしろ九州電力や第三者委員会の方にお尋ねをしていただきたいと思いますけれども、現時点においてもなお事実関係が不明確なものについて、私が一方的に発表するわけにはいかないと考えたところでございました。
○朝日新聞
 いや、私が申し上げているのは、知事がこうおっしゃったということだけは動かしがたい事実であるわけでしょう。私はこう言ったということぐらいは明らかにしても何の問題もないんでしょうかというふうに申し上げているんです。
○知事
 そこはそういうふうには思いませんでした。やはり事実関係を一定発表するときというのは、発表される相手方のことも考えるべきだと思います。そうした上で、自分はこう言った、確かに相手方もこう聞いた、そういったことについての一定の合意なり理解というものがないと、私も何か書いたものがすべて紙に残っているわけではありませんので、その意味では、私はこう言ったと、で、向こうはこう聞いたということについて、一定の合意というものが得られなければ、それを世の中に出すことにはならないということについてはご理解をいただきたいと思いますし、それをいつまでもじっと黙っておこうとしたのではなく、先ほど来申し上げておりますように、こうした第三者の委員会が立ち上がったというタイミングをとらえて私としては発表する予定だったということでございます。
○朝日新聞
 7月8日に会ったときに、知事としては、何か、あれ、おかしなお問い合わせだなというふうにお感じになったのでしょうか。  それから、その後に九州電力さんに対して、改めてあのときの発言についてどういう解釈をされたのかということをお問い合わせになったり、調査をお願いされたりしたことはあったんですか。
○知事
 はい、しております。
 まず、7月8日の夜にそういう話があり、私としてはそういったことは言っていないということで、こちらとしても調べるけれども、九州電力としても調べていただきたいということをお願いいたしました。
 そして、私も自分としての発言の内容の自分なりの確認をした上で、7月の12日か13日だったと思いますけれども、会長に対して、やっぱり自分としてはこうだということを申し上げ、その時点では九州電力としても社内で調査をされていて、これは私の理解ですけれども、どうも話がいろいろあるようだというふうなことだったと思っております。
○時事通信
 すみません、問題となっている経済界の声もというところなんですけれども、そのご発言がある前に、当時の段上副社長から何か質問されていてのことなのか、その前後関係というのはどういった会話の流れからなのか、もうちょっと詳しく知りたいんですけれども。
○知事
 はい、いろんな話が出ました。いろんな話といっても、原子力発電の再起動をめぐる話で、IAEAの話ですとか、現在の政権の話ですとか、そういったことをしました。そして、そういう中で、たしか玄海町の話とか、そういったのも出たと思います。そういった話をしていく中で、最近の風潮みたいな話になっていった中で、こうしたこと、この再起動に向けて、私のところにもたくさんの手紙やメールが来るという話になって、その中でこうした話になったのではないかと思っております。
○時事通信
 特に、その説明会のやり方についてだとか、そういう、私たちにできることはないか、アドバイスをいただきたいとか、九電から聞かれたとかということはないんでしょうか。
○知事
 それはありません。むしろ、何かこちらの方が割としゃべっていた、こちらのほうが話をしていました。そして、再起動に向けたというか、再起動をめぐるといいますか、さまざまな意見がある中で、この国主催の県民説明番組の話も出てきたということだと思います。
○STS
 当時の段上副社長と官舎でそういったやりとりがあったと。例えば、九電に対して、原発に対して、佐賀県が重要な判断をする前の段階で、過去にもこういうふうに特別に会ったり面談されたり、あるいはプルサーマル計画のときもそうですけれども、そういうのがあるんでしょうか、確認を。
○知事
 もちろん全く会っていないかというと、会っていないことはございませんが、私の記憶するところ、そういう九州電力の幹部の方が私のところにお見えになるのは、退任か新任のごあいさつだったと思います。それについては、クローズドでありますけれども、それ以外に何か報告書を持ってこられたりとか、そういったときには全部オープンになっていると思います。
 ですから、お答えするとすれば、いわばクローズドな場で会っている場面はどういう場面があるのかというお尋ねだと思っているんですけど、それでいえば、退任あいさつとか新任のあいさつとか、そういったことは会っております。
 ただ、その中で、プルサーマルなり、その他のことについて、何かこちらのほうから依頼をしたりとか、そうしたことがあったかといえば、私はそういったことはしておりません。
○朝日新聞
 個人的に会食をなさったりしたことも一切ないんでしょうか。あるいは会食しないまでも、何か会われたり。
○知事
 九州電力の方が含まれている会合というのは、もちろんございます。そうしたものはございますけれども、九州電力の方だけと会合をしたという記憶は私は少なくとも、過去に一回もないかと言われると、そこは言えませんけれども、はっきりは覚えていませんが、例えば、この数年間あったかと言われたら、私はないと思っています。
○朝日新聞
 週刊新潮か文春に出たのは、じゃ、事実と違うと、そういうことなんですか。
○知事
 私は全く記憶がないんです。それは本当に九州電力の方だったのか、九州電力の方だけが来られていたという話なのか、私は本当に記憶がございません。そもそもあのお店がどういう店だったのかということも私はイメージがわきません。
○毎日新聞
 今回の番組について、古川さんは前から出演者についても、一般の余り詳しくない人がいいということをおっしゃっていたし、番組のあり方についても、ネットとかで公開しているので、閉じられたものではないという言い方をされていたと思うんですけれども、そこからいくと、今回の声を上げたほうがいいという発言は、ちょっと僕はギャップがあるように感じるんですが、これはどういうことを想定されておっしゃったんでしょうか。
○知事
 とにかくこの県民説明番組があるということをできるだけたくさんの人に知らせてほしい、多くの人に知らせてほしい、そのことについて、当時、私は非常に思いを持っておりました。そして、見ていただいた上で率直な意見を出してほしいという気持ちがありました。
 その中で、九州電力と話をしたときに、経済界に再稼働を求める声があるならば、それを出していただきたいということを言ったというのは、それだけ取り上げてみれば、まるで再起動に賛成の声だけを出せというふうなことを言ったかのように受け取られるというところもあるかもしれませんけれども、私の気持ちとしては、スタジオが狭くて、少しの人間しか番組そのものには出られないけれども、何十万人の人も見れるということで参加ができる番組なので、それはいろんな形で参加をしてほしいと思って、そういったことを申し上げたと思っています。
 もちろん、反対の方は反対の方で、そういった意見を言っていただければいいと思いますし、賛成でもない、反対でもない、ただ今の保安院の説明の仕方はわからないとか、なぜこうなっているのか、もっと詳しく教えてほしいとか、そういった声でもいいから出していただきたいと、この番組については私は思っておりました。
 九州電力の方とお目にかかったときに、そういう言い方でなく、再起動に賛成の人の意見があればという言い方になったのは、確かにその意味で本当軽率の感は免れないと思っておりますけれども、私の気持ちとしては、とにかく国主催で行われる番組に、よりたくさんの人が意見を出すようにしていただきたかったということでございます。
○朝日新聞
 反対する方に会われて、反対の意見を出してくださいとおっしゃったことはあるんですか。
○知事
 いや、反対の方ともよく、時間を決めて会っているわけではございませんけれども、まちの中で会ったり、映画館で会ったり、いろんなところでお目にかかっています。そして、そのときはいろんなことを言われます。そのときには私のところだけで言うだけじゃなくて、いろんなところで、いや、私がこういうことを言っても忘れるでしょうみたいなことも言われますから、そういったことがあれば、メールなりなんなりでもきちんとおっしゃってくださいと。今はたくさん本数が来ているので、返事は書けていないけれども、私はいただいたメールは見ていますからということは申し上げています。
○西日本新聞
 知事は、九電のやらせメール問題が発覚した、九電さんが発表されたときに、反対の人は反対の人で意見をみんなで出そうやと募るだろうと、賛成の人は賛成の人でそうすることはおかしいことではないと思うというふうにおっしゃったんですね。そこで、ただ判断を仰ぐ立場の九電さんがやられたことが今回問題になっているんじゃないかということをおっしゃったと思うんですけれども、九電の幹部の方に、そういう経済界からのそういう声があるんであれば、もっと上げていただきたいというような話をされれば、当然そういう声が知事が呼びかけた形になるというふうに思うのが普通だと、普通の感覚だと思うんですけど、全くそういうのは想定されなかったんですか。
○知事
 九州電力が九州電力として、こうした形で動くようになるとは私は思いませんでした。確かに今思えば、何か具体的に動いてほしかったというよりは、こういうことがあって、私自身もいろんな取り組みというか、対応をしているということを申し上げたかったというような気もいたしますけれども、これは事実関係がまだわかりませんので、そこはぜひ事実関係の解明を待っていただきたいと私は思いますけれども。でも、今から思えば、この九州電力の幹部、私自身の気持ちの中に、段上さんはもうやめられて九州電力の人ではなくなるという気持ちがあったにせよ、現職としての副社長の方が来られたときに経済界からも声を出すべきということを言ったというのは、今から思えば軽率だったと言わざるを得ないと今は思っています。
○朝日新聞
 どういう点が軽率だったんでしょうか。
○知事
 ですから、そういう人を相手に言葉が過ぎたということだと思っています。この九州電力の方に対しては、やはりそもそも本来、こういう時期でございましたので、無理してでも会うべきではなかったんではないかという反省もございますし、仮にお目にかかったとしても、そこは本当にごあいさつ程度ということで、儀礼的なものにとどめておけばよかったというふうに思っております。
○朝日新聞
 2007年1月の県議会で、プルサーマルについて──臨時県議会ですね。県主催の公開討論会に九電の関係会社社員と見られる人が大勢参加していたのではないかという質問があって、知事は何か住所と性別しか把握していないと。これについて調査なさらなかったというふうに聞いているんですけれども、何か今までいろんなことを重ね合わせると、何か遠慮なさっている部分があるのかなという気もしないでもないんですけれども、九電に対して。
○知事
 プルサーマルの県民説明会のときに、恐らくその質問というのは、住所が出ていて、私の記憶によれば、例えば、唐津市内とか玄海町の中とかで非常に何かムラがあるような話があったんではなかったかと思います。
 いずれにしても、九電に遠慮をして調べなかったということではなくて、プルサーマルの県民説明会に来られた方の住所や氏、素性といいますか、そういったものを調べるという必要はないと、それは県として判断をしたということでございます。私が一人で判断をしたというわけではございません。
○STS
 このように、県と九電さんの関係というのは、これまで比較的良好であったと思うんですね。知事ご自身の関係もそうだったろうと。しかし、今の話のように、やっぱり誤解を招くようなことも出てくるわけですよね。今後、九電とのこういったやらせメールとか、あるいは動員問題が発覚しましたけれども、どのようにおつき合いをしていくのかという、九電に対してどう向き合っていくか、どうお考えですか。
○知事
 やはり今回の反省に立てば、いわばより透明度が高いといいますか、そういったことに心がけていかなければいけないと思います。私自身の周りのことについても、やはりそういう疑いを持たれないようにしていくということにこれまで以上に心がけていかなければいけないと強く感じています。
 具体的にどうしていくのかについては、これから考えていきたいと思っておりますが、こうした今回のようなことが起きないようにしていくために、きちんと、いわば距離をとっていくというか、距離をとっていき、透明度を高くしていくということが求められると考えています。
○STS
 もう1点、済みません、今、九電のやらせ、動員問題が注目が集まっていますけれども、例えば、プルサーマルの計画のときに、県が主催して説明会を開いていますよね。そのときに県職員の動員とかはなかったんでしょうか。過去にもそういった、あるいは九電さんから相談を受けたとかですね、事後にしろ、事前にしろ、そういったものを含めて、県の関与の度合いなんですけれども、いかがですか。
○知事
 県がプルサーマルのときに何かしたことはありません。それはそういったことをやるのであれば、ちょっと事務的にできるようなこととも思いませんので、そうした判断については、当然私のところに上がってきていると思いますが、そのことについて、例えば、県職員が動員をすれば、恐らくその時点でもわかっていたのではないかと思います。そうしたことは私はなかったと考えています。
○佐賀新聞
 プルサーマルの話が出たので、関連なんですけれども、きのう九電の報告で県主催の公開討論会、参加者の半分が九電の動員だったということがわかったわけですけれども、発言も促していたということだったんですが、そのときの討論会の後に知事は、安全性について理解が深まったような印象を受けたと、判断材料の一つになるというふうにおっしゃっていたんですけれども、その考え方は、この実態を聞かれても変わらないのか、プルサーマルの同意判断への影響というのは今もなかったと思われていますか。
○知事
 あの数字を見たときに、確かに多いなという印象は持ちました。あのときは、特に県主催のときには、唐津と玄海の人は全員オーケーという形にしたもんですから、特に玄海町などは電力の関係者の方が大変多い地域でございますので、そういったこともあって、非常に高い数字になったのかなと思っております。
 そこがなかなか難しいと思うのは、来た人たちが、私は動員ということは、強制的に数を割り当てて引っ張ってくるのが動員という言葉だと思っておりますけれども、動員で来て、思ってもいないことを言わされたという人たちや、思ってもいないけど丸をつけさせられたとか、そういった人たちと、例えば、来るのは自分たちの意思では必ずしもなかった、おつき合いで来たという人も、聞いてみたらそこそこわかったという人もいらっしゃれば、本当は動員で来たんだけれども、おれはわからなかったから無記名だし、わからなかったと書いたという人もいらっしゃったかもしれないと思っています。この動員で来た人たちの気持ちや発言の内容すべてを純粋なものとして受けとめることもできないと思いますし、一方で、それらのすべてをこれは動員だからなかったというわけにもいかないと思っております。
 確かにあのときのあり方については、問題がなかったとは言えないと副知事も申しておりましたように、私も全く同じように考えます。ですが、プルサーマルそのものについては、判断を経て導入され、今日に至っているところでございまして、それについては、これはこれとして、一つの反省すべき材料としてとらえるべきではないかと思っておりますが、そういう位置づけをし、これからはこうした公開討論会なりなんなりをやるときには、そうした疑いの入らないようなやり方をしていくことが求められると考えています。
○佐賀新聞
 あの判断そのものは、今も変わらず、プルサーマルについてもう一回考え直すというのは今のところ考えていないということですか。
○知事
 そうですね、もうプルサーマルについては、こうして実行に移され、安全のうちに運転が行われております。こうした動員があったことをもって直ちにプルサーマルの理解を取り消さなければならないということにはなっていないと考えています。
○西日本新聞
 ちょっと松尾会長から電話で事実確認があったというところなんですけれども、8日の夜にそういうお電話があって、その後、自分なりにお調べになった、確認されたということなんですけれども、それはどういうふうな確認のされ方をしたんですか。
○知事
 6月21日にお目にかかったのが公舎でございましたので、私はそのとき、県側は1人であったと思っておりました。それで、結局自分の記憶しかないと思っておりましたけれども、そのとき秘書が随行でついていたということがわかりまして、秘書課の職員に上司のほうからどういう話の内容だったかという聞き取りを別途してもらいました。その結果、私が覚えていた内容とほぼ同じ趣旨だったので、これはやはり私の記憶に間違いはないと判断したものでございました。
○西日本新聞
 そしたら、その当時のお会いになった九電側のお三方とは、それ以後、どういう話をしたかということについては、お話しされていないということでよろしいんでしょうか。
○知事
 それはしていないです。
○時事通信
 すみません、説明番組の際に参加されて、パネラーとして出られた方々、またテレビをそのときに見られた方々、今回のことで知事の発言がどれだけ影響しているか、現時点においては、まだ調査が進んでからじゃないとわからないとは思うんですけれども、ある意味こういった疑問が出ることによって台なしにされてしまった部分があると思うんですが、県民の皆さんにはどのようにお話しされるつもりでしょうか。
○知事
 まずは事実関係については解明を待ちたいと思っております。
 それで、テレビ番組の件について申し上げれば、私は国はよくああいうやり方でやっていただいたと思っておりますけれども、反対の方もたくさんいらっしゃる中で、非常な混乱がある中、よく出ていただいたと思っています。そして、その参加された7人の方々は非常に勇気を持って発言をされていましたし、私の理解する限り、その多くはこの原子力発電に対して疑問や厳しい投げかけをされたのが圧倒的に多かったと私は理解をしています。そして、何通かメールやファクスが紹介されましたけれども、その数も私の記憶によれば反対のほうが多かったのではないかと思っています。そういう内容の番組のことについて、今回の私が本日申し上げたようなことがあったとはいえ、だからといって、そのものが全く台なしになるということではないのではないかと現時点では思っております。
○西日本新聞
 経済界のほうに再稼働を賛成するような声もある、そういうのを出してもらいたいというお話の中で、結局、番組の中では実際紹介された声は反対の声のほうが多かったかもしれない。知事は番組自体が賛成、反対の意見の数を競うような番組ではなかったとおっしゃったんですけど、じゃ、知事はどういうことを期待して、そういうご発言をなされたのかというのがちょっといまいちわからないんですけれども。
○知事
 ですから、私自身のもともとの真意というのは、とにかくせっかく行われるこの番組を、より多くの人にとにかく見ていただきたいということが一番の気持ちでありました。それによって、賛成もあれば反対もある、さまざまな声がたくさん寄せられるという番組にできればという気持ちが、せっかく国がやっていただくわけでありますし、新しいやり方でもございましたので、そういう期待をしておりました。そして、九州電力の方が来られた際に、まさか反対の意見をたくさん出してくださいということは申し上げるわけにはいかなかったので、そこは賛成の意見が経済界にあるのであれば、そういったものも出してほしいということを申し上げていますが、私はその意見を出してくれということだけを申し上げたんではなくて、こういった番組があるので、より多くの人に見てほしいということも申し上げています。より多くの人に見てほしいと。そして、賛成の人があれば、そういったことも声に出してほしいということを申し上げたのでございます。
 もちろん賛成、反対の数を競うものではないというふうに私も思っておりますし、事実、今回の件が出るまで、国の方ではいただいた意見の数を賛成、反対として分けてはまとめておりませんでした。こうしたものから見ても、私は何も賛成のものを多くして、それで何か世論形成をしようというふうなことを考えていたわけではございません。国に対してたくさんの声を届けるということが、国としても政策判断の一助になると私も考えておりましたし、そういったことを申し上げたわけでございますが、ちょっと場と相手としては不適切なところがあったと思っております。
○読売新聞
 6月21日の段階で経済界から声を出すべきというご発言があったというのは、その時点で知事として再稼働に対して容認の気持ちがあったからというわけじゃないんでしょうか。
○知事
 再稼働のことを全く思わなかったと言えば、それはうそになると思っています。つまり、私は再稼働を絶対させないという方針は持っておりません。条件が調っていけば、それは稼働をさせていくことになるという気持ちでおりましたし、そのことは、そういう直接的な表現ではないにしても、議会や皆様方にもお伝えはしていると思っております。
 その中で、いろんな判断をしていく中で、今、当時でありますけれども、私のところに届けられている声が極端だという思いはございました。実際にいろんな人に会ってみると、そうではないという人もそこそこいらっしゃる。だけれども、直接私のところに届く声というのは一方的な声が多いということについては、賛成というか、再稼働をしてほしい、あるいはどうせするやろうと思っている人というのは、何もしなくてもそうなると思われている方が結構いらっしゃるというのが私の印象でございました。そうしたことがあったので、こうしたことも申し上げたということもございます。
○読売新聞
 確認なんですけれども、2005年の説明会、3回あったと思うんですが、それに関して九電側に何らかの、参加要請という形ではないにしろ、意見が出たほうがいいというようなお話をされたりというようなことは一切なかったと理解していいですか。
○知事
 それはございません。
 ちなみに今回の件についても、誤解なきように申し上げると、私自身も九電に対して、そういうやらせメールの要請をしたという事実はございませんし、それを県という組織を使って何かやったとか、そういったこともございません。ごあいさつに来られた方に経済界の中に声があるなら出していいんではないかということを申し上げたということでございまして、過去において、県として九電に対して依頼をしたということはございません。
○朝日新聞
 反対のメールが多いのはおかしいとお感じになっていたということなんですよね、そしたら、お手元に来るやつ。
○知事
 反対のメールばかりというのは、佐賀県民の本当に縮小したというか、代表する意見なのかということについては、それは違うのではないかというふうに思っております。
 例えばの話なんですが、これはその当時わかっていたということではありませんが、先日、再稼働に反対される方、団体からの申し入れ書が届きました。私あてでしたので、私ももちろんそれを拝見したんですけれども、その反対される方たちが県民を対象にインターネットで行われたアンケートがございました。それによると、県民の中で再稼働に、積極、消極を合わせて賛成される方の割合は約4割でございました。そして、中立というのが約3割で、反対が約3割であったというふうに記憶をしています。これは再稼働を求める団体が行われたのではなく、反対される団体の方がインターネットで佐賀県内でアンケートの結果としてなされたものでもそういうものが出ているということは、私は今私のところに直接届いている声ばかりが県民の意見ではないというふうには思っております。
○朝日新聞
 最初にお手元に来たときに、その調査は大分後の話なんでしょう。わからなかったのに、なぜ一方的だというふうにお思いになったのかがよくわからないということなんです。
○知事
 それはいろんな方にお目にかかるときに違う意見を随分言われるからです。それは私がいろんな場所でお目にかかります。反対の方に反対ということでお目にかかるということではなく、仕事をしていますと、さまざまな場面でいろんな人にお目にかかります。商売をされている方、そしてまた、例えば、農業関係で働いておられる方、いろんな方のお話を聞くときに、再稼働についてなるべく早くやってほしいとか、電気がないと困るとか、そういったお話をされる方も随分いらっしゃるというのが私の印象でございました。
○朝日新聞
 それはそうかもしれませんけれども、九電に対して、仮にお手元に来るメールが一方的に反対が多いからといって、おっしゃることの免罪符にはならないんじゃないかと思うんですけれども。
○知事
 私は罪を許していただきたいということは、きょうこの場では申し上げていないつもりでございます。先ほどから申し上げているように、あの時期に、あの相手に発した言葉としては、やっぱり軽率だったというふうに思っております。それについては、そのとおりだと思っているところでございます。
○佐賀新聞
 最後、ちょっともう一度確認させてほしいんですけれども、やらせメール問題が国会で取り上げられて大きく世間に知れ渡ったと思うんですけれども、そのときにはご自身の発言、6月21日にされた発言がまずかったなという思いは一切なかったんでしょうか。
○知事
 九州電力に対して、私はそういう発言をしていないということを申しで、そして九州電力としても社内調査をしますということで、それについては、結果的にいろんな意見があるということで、九州電力として採用されずに報告書がつくられたということだと私自身は理解をいたしました。その理解が正しかったのかどうかは、また今後の調査を待たないといけませんけれども、その時点においては、私のこうした発言が引き金になったのではなく、九州電力としてそうしたことをしたかったというふうに私は受けとめておりました。

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