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発表項目:佐賀県原子力災害暫定行動計画

 それでは、定例の記者会見を始めます。
 まず最初に、佐賀県原子力災害暫定行動計画を策定したというお知らせからでございます。
 福島第一原子力発電所における事故や災害を踏まえて、万万が一原子力発電所で同じような事故や原子力災害が起きた場合に備えて、今地域防災計画の見直しに取り組んでいるところです。ただ、この地域防災計画の見直しは来年の3月、つまり、平成23年度末ぐらいまでかかる見込みです。現時点でも運転している原子力発電所があるわけでありますので、この23年度末を待つことなく、それまでの間の暫定的な対応計画をつくっておくべきだという考え方のもとに、この初動対応、すなわち1週間程度を考えていますけれども、それに関する暫定的な行動計画、これには広域、つまり市や町の範囲を超える避難計画を含みますけれども、これを市や町、そして、関係機関の協力を得て今回策定したものでございます。
 中心となるのは広域的な避難計画です。今まではEPZは10キロ圏でございましたけれども、私どもは避難計画を作成すべき地域を基本的に20キロ圏としました。そして、20キロを超えて30キロまでの区域についても自主避難を想定して、いずれもとにかく30キロ圏の外、30キロ圏外に避難先を確保するという考え方のもとに調整をしてまいりました。
 そして、その際には、その地域にお住まいの方がばらばらに行かれるのではなく、市や町の地区ごとに集合場所を決め、そして、どういうルートを通って避難していくのかという経路を決め、さらに避難先の避難場所、施設を明示しております。それぞれの地域がばらばらになることがないように、地域のコミュニティーに配慮をした形での避難先の決定にしています。
 具体的に申し上げますと、玄海町には小城市に避難をすることになります。また、唐津市は合併しておりますので、合併前の旧唐津やそれぞれの町、村、そういったところを単位に、例えば、鎮西町であれば江北町と白石町に、呼子であれば多久市にという形で、それぞれ避難先を今回示しております。また、伊万里市については、武雄、鹿島、嬉野、有田、太良町というところでございます。
 そして、玄海町役場については、小城市の小城公民館に、唐津市役所については、メートプラザ佐賀に、そして、伊万里市役所については、武雄市役所の北方の庁舎にということで、移転先を確保することとしておりまして、この移転した後、さらにどういうふうに役所機能を発揮させていくかということについては、それぞれの市や町で定めていただくことになります。
 また、緊急時のモニタリングの方法や、やり方についても、今回の暫定行動計画の中で明らかにいたしました。
 基本的には現有の資機材を活用して行っていくことになりますけれども、県内の全域を対象として、必要がある箇所については、県内全域においてモニタリングを行っていくということを考えております。可搬型のモニタリングポスト、モニタリングカー、サーベイメーター、こうしたものを活用していくことになります。具体的にどこの市や町でどうするのかということについては、実際に発生した災害の状況によって変わってこようかと思っておりますが、今回、この暫定行動計画の中で、こうした方針を決めたということでございます。  また、緊急被ばく医療のイメージについてでございますけれども、それぞれの県内の箇所において、ここでこの救護所を設置いたしますが、その避難経路上の救護所におけるスクリーニングのほか、不安の解消のために、避難所そのものにおいてもスクリーニングや健康相談を実施することにしております。
 県では引き続き、現在、佐賀県地域防災計画の総検証を行っているところでございまして、これについては、先ほども申し上げましたように、来年の3月末に完成をする見込みになっています。それまでの間の暫定的な行動計画ということになりますが、今回こうして市や町、関係機関の了解を得て公表するものでございます。
 これが1点目であります。
 

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