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アイコン 記者会見
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質疑応答:九州電力のメール問題 その1
○共同通信
 幹事社から大きく2点伺います。
 きのうの特別委員会でご自身の九電幹部との面談についてお三方が招致されて、ご答弁されました。答弁内容はある程度御存じということを前提にして、その知事の9日の答弁ときのうを受けても、なかなか県民の方には面談の実態というか、それが伝わっていないというような声が上がっております。そういうものの受けとめもお願いします。
○知事
 昨日の特別委員会の内容についての私の受けとめでございますが、担当から報告を受けましたが、九州電力の側の内部的な話が中心であったと思っております。もちろん九州電力の側の人たちに受けとめを聞いたということでございますから、そういったことになったのであろうと思っております。
 このことについて、今県民の方に対してわかりにくいという指摘があったと思っておりますけれども、それらについては、私もかなり長い時間かけて県議会の特別委員会でご説明をさせていただきました。また、昨日には、九州電力の側がらも説明をされたということでございまして、この問題に対する説明としてはかなりされているのではないかと考えているところでございます。
○共同通信
 ということは、今後面談に関する何らかの形の県民への説明というのは考えておられないということでしょうか。
○知事
 これから9月議会が始まります。きょう、こうした会見の場もございます。このメモの問題について何か特別に場をつくって別途説明をしていくということは考えておりませんが、会見の場や議会の場などを通して、私の考え方ないし事実を述べさせていただきたいと考えています。
○NHK
 昨日の大坪佐賀支社長の答弁の中で、踏み込んで書き過ぎたという謝罪の言葉があったんですけれども、踏み込んで書き過ぎたというふうにおっしゃっている、これはどんなふうに知事のほうで受けとめられますでしょうか。
○知事
 私がこういう公式の場で大坪元支店長の真意はこうではないかということを推しはかることについては慎重でありたいと思っておりますが、全体の大坪元支店長のご発言の様子から言うと、踏み込み過ぎたというのはご自身の思いがそのメモに反映されていたということなのかなと思いますが、ちょっとそこはあくまでも推測の域を出ませんので、そこはそのままお言葉を受けとめるしかないかなと思っております。
○NHK
 その結果、踏み込み過ぎたメモの結果、これだけの問題が起きてしまったんですけれども、そのことについてはどう思いますか。
○知事
 こうしたメモがつくられ、それがどのように九電の中で処理をされ、また拡散していったのかということについて私はまだ知るところとはなっておりませんし、それは今第三者委員会のほうで事実関係の解明が行われていると思っています。そのことについて、私が現段階で申し上げるべきことではないと思っておりますが、自分の意思とは違った形のメモがとられたことについては大変残念なことだと思っております。
○時事通信
 先日知事が出席された特別委員会のときに、議員の方から、遺憾の意だけではなく法的な名誉毀損なども当たるだろうと。法的に何らかの対処をすべきだという声もありました。昨日の話では、彼らの思いがああいったメモの形になったということは完全に知事は被害者となるわけなので、そうであれば法的に何らかの対処をすべきなのではないでしょうか。
○知事
 そのことについては、今私どものほうでも事実関係についてもう少しはっきりわかるのを待って様子を見てみたいと考えております。というのは、一般的には、名誉毀損というのは相手の名誉を毀損しようと思ってやる行為について行われるということが多いと思います。今回の件について、だれかが名誉を毀損する意図を持ってそういったことが行われたのか、あるいはそうではないのか、そういうことについて第三者委員会の中間報告、あるいは最終報告なども参考にしながら事実関係がある程度明らかになるのを待って、その必要があるのかどうかについて判断をしていきたいと思っています。
○時事通信
 それは法的な措置というものを前向きに検討されているということではないんですか。
○知事
 前向きに検討しているということではございませんが、全くそういったことを考えないということを言っているわけでもございません。いずれにしても、今の段階ではまだきのうの特別委員会のお話でも事実関係が明確でない部分がいろいろあるようにも伺いますので、そうしたことが明らかになった上でどう考えていくのかということになろうと思います。
○西日本新聞
 そういう意味では第三者委員会ですね、今後改めて知事に招集、定例会前ぐらいかなとも思ったりするんですけれども、そういう打診とかはあっておりますか。
○知事
 あっておりません。
○西日本新聞
 まだないですね。
○知事
 はい。
○朝日新聞
 最近一番近いところで九州電力の方々と知事さん、もしくは秘書の方とか後援会の方とか、そういう形でお会いになったのはいつのことで、どういう内容でしたか。
○知事
 それはちょっともう記憶にありません。近くにおいて会ったということはないと思います。
○朝日新聞
 では、一番最近ではいつなんですか。
○知事
 九州電力の秘書の方ですか。

○朝日新聞
 いいえ、知事、もしくは知事の秘書の方とか後援会の方とか関係の方と九州電力の方が今回の件でお会いになったのはいつですか。
○知事
 ちょっとそういう形で事実関係を整理しておりませんので、ちょっと今はイメージとして思い出すものはございません。

○朝日新聞
 公舎でお会いになられた以降、特に九電の方とお会いになったことはないですか。
○知事
 ちょっとそこのところは……
○朝日新聞
 知事ご自身でも結構ですけど、それはわかるでしょう。公舎で知事の九電の……
○知事
 いやいや、それはないですよ。
○朝日新聞
 3人の方と会った以降は特にないですか。
○知事
 それはないです。
○朝日新聞
 お電話でお話しされたこととかは。
○知事
 電話はいろいろ事務的なことも含めてやっておりますので、ございます。電話はございます。

○朝日新聞
 電話はあるんですか。
○知事
 はい。
○朝日新聞
 どちらが、どういうこと……
○知事
 そこは、いつだれとどういう話をしたかということについてここで申し上げるという必要はないと思っておりますが、やりとりをするということは必要な場合もありますので、そうしたことについて連絡をとったりはしてございます。

○佐賀新聞
 1点確認したいのが責任の問題の部分なんですけれども、8月9日の特別委員会で知事はそのメモは自分の趣旨とは違う、真意とは違う、ニュアンスは遠いとおっしゃったので、つまり、メモの内容については否定されておられるという部分もありますので、責任問題は生じないというふうに今の段階で考えておられるということでよろしいんでしょうか。
○知事
 はい。私は私の真意とは違うところでメモがつくられ、さらには昨日のお話を聞いていても、そのメモをとった人、あるいはその場にいた人の気持ちともやや違う形でそれが使われたということによって、私自身が責任をとらなければいけないということはないと考えております。
○佐賀新聞
 そして、念のため確認ですけど、もしそのメモに書かれてある内容が実際はそういう趣旨だった、事実だったとするのであるのならば、責任問題というのは生じ得るというふうに考えられますか。
○知事
 それは事実がそうではないということでございますので、もしそれがそうでなければという問いにお答えするのは大変難しいところでございますが、私が申し述べたこと、ご説明申し上げたこと、それが事実でございまして、それに基づいて判断をしていくことになると考えます。

○朝日新聞
 すみません、仮に今そういうふうに独り歩きとか誤解の結果だとしても、危機管理という点においては、自分がしゃべったこととか、そういったものが変な形で伝わっていくということについて、管理できなかったということについては責任があるというふうに思えなくもないんですけれども、それと、公舎に呼んだことも含めて不適切な行為、そういったこともあったわけですから、おやめになることも含めて今のところ考えているということはございませんか。
○知事
 まずは、自分の意図しない方向で意図しない内容のものが広がっていったということの結果について、危機管理上問題がなかったのかというお尋ねだったかと思うんですけれども、それを私が意図していたのであればともかく、そうでないものが、しかも、それは書いた人の意図とは違う形で広がったことについて、私自身が責任をとらなければいけないということはないのではないかと考えております。
 また、公舎で会ったことやその時期に副社長と会ったということについては、今となって思えば会うべきではなかったという判断もあったのかなと思っております。とりわけごあいさつでございますので、いろんな方に会わないというわけにはいかないかもしれないにせよ、公舎でお目にかかったということについて、皆様方をはじめいろんな方に疑念を抱かせるようなことになっているのは事実でございまして、そこの部分については見直しをしなければいけないと思っているところでございます。
 すなわち、公舎で会うというのは、夜とか土日とかそういう限定された場合だけに限ることにして、公務における面会の基本は県庁で会うと。しかもそこにだれか入って、どういう内容だったのかについてある程度の確認ができるようにしておくということをこれからは基本にしていきたいと考えています。
○朝日新聞
 でも、ご自身の不用意な発言が引き金になってメール問題が起きて、要するに運転再開が遠のいてしまったんじゃないかと思うんですけど、そういう結果を招いてしまったことについては当然責任があるんではないかと。ご自身が何もおっしゃらなければこういう事態は起きなかったわけですから、それについても責任はないとお考えなんでしょうか。
○知事
 確かに会わなかったらどうだ、また言わなかったらどうだということについての議論はあるかもしれません。ただ、私が実際にお目にかかって申し上げたことというのは、これまで皆様方にもご説明をしてきたとおりでございまして、その自分の言ったことの真意がそのとおりに伝わらずにということ、それと、そのことと今回のメールがどのように結びついたのかということについても、今の時点では明確な整理になっていないと思うのでありますけれども、それがあったからといって私が責任をとらなければならないということにはならないと思います。

○朝日新聞
 関連で、自民党の県議への働きかけについて言及されていらっしゃいますよね、九電三幹部との会談の席で。そのことに関して、この間の9日の特別委員会で知事は立ち上がって謝罪なさいました。やらせや会談のことが発覚して以降、会見の場が何回もあったにもかかわらず、要するに、議会で謝らなければいけないような自民党の県議に対して言及したということに関して、今までずっと口をつぐんでいらっしゃったのはなぜなんでしょうか。
○知事
 会見の場が何度もあったというのがよくわからないんですが……
○朝日新聞
 つまり30日に……
○知事
 私が申し上げたのは、この9日の県議会の場、県議会議員の全員の方がいらっしゃる場において、県議会の方からしっかり謝罪すべきであるということについてお尋ねといいますか、指摘がございました。それを受けて謝罪をしたものでございます。このことについて申し上げる場としては、県議会における場というのはおかしな場ではないと考えています。
○朝日新聞
 謝罪のことを伺っているんではなくて、30日に緊急会見なさいましたし、2日にも会見ありましたね。その席でなぜおっしゃらなかったんですか。
○知事
 そのときには、まだ今回の全体像についてそもそもきちんとした整理ができていなかったわけでございまして、私としては、今回のこの問題について正式に見解が聞かれる場がこの8月9日の県議会の場であるという認識でございましたので、そのメモの全体像について御説明を申し上げる場において私のほうからおわびを申し上げたということでございます。

○朝日新聞
 30日の段階でご自身から発表することがあると、メモというか、会談のことについて触れられたわけでしょう。その場でなぜおっしゃらなかったんですか。そのときはメモのことについてもおっしゃっていませんけれども、やっぱり自民党県議に関することも伏せたかったんでしょうか。
○知事
 いや、そうではなく、そのときはこのメールの問題だけがテーマになっていたからでございます。私が、この全体像を知ることになった、このメモの全体像というものを具体的に見ることになったというのは、九日の県議会での説明に向けて、九州電力のほうから資料提供をいただいた。そこで初めて全文を見ております。その後に申し上げる場としては、この九日の場だったわけでございますから、その場で申し上げたということでございます。

○朝日新聞
 私がお尋ねしているのは、6月21日の段階でおっしゃっているわけですね、自民党県議に関する言及を。メモを見なくたって、おっしゃったということはわかるわけでしょう。なぜおっしゃらなかったんですか、会見の場で。
○知事
 ですから、そこは、それを会見の場で何か全く別のところで、しかも、そうでないことを言ったことを会見の場でいきなり謝罪をするということにはならないと私は思います。

○朝日新聞
 謝罪のことを伺っているのではなくて、自民党県議に関する言及をしたということをなぜおっしゃらなかったかと伺っているんです。ごまかすのはやめてください、そういうことを。
○知事
 今までお答えした内容の答えでございます。

○朝日新聞
 答えになっていません、それは。
○西日本新聞
 ちょっと最初の質問とかぶる部分が若干あるんですが、きのう九電側のお三方のご答弁は、知事が九日に県議会の特別委で言われたことと、ほぼそれをなぞるような形での知事のおっしゃっていることを否定されている内容を、そのとおりだというふうにほぼ認められた内容だったんですけれども、それについて、改めて、知事は、自分のご記憶のほうが正しかったんだというような感想なりですね、自分ご自身がおっしゃったことを九電のお三方がほとんど認められているということについて、どういうふうにお感じになられているのかをお聞かせください。
○知事
 なかなか答えにくい部分もあるんですが、お三方は、メモを作成された方も、あるいはそのメモをご覧になったというか、方も、こうした形で使われるということを予定されていなかったのではないかという印象を私は持ちました。今回のお三方のご発言というのは、結果的に見たら、私が申し上げていたことと内容的にかぶるところが多かったと思いますけれども、つまり、そのことが私はメモそのものについて違和感を感じると申し上げていたわけでありますけれども、違和感を感じると言っていたところが、そうした、必ずしも私が言ったのとは違う形でまとめたということと、おっしゃったことと符合するなということを自分としては感じました。ちょっとわかりにくかったかもしれませんが。

○共同通信
 面談の件で、随行の秘書の方がお一人おられて、恐らくその事実関係を確認をされていると思うんですけれども、で、知事のおっしゃったとおりだというあれだったんですが、もし、その調書の内容が文書等で残っているのであれば、開示していただきたいなというふうに思うんですけど、ご存じないかもわからないですが、まず、残っておられるかどうかですね。
○知事
 いや、そこは残っておりません。

○共同通信
 じゃ、もう口頭で聞かれたということ。
○知事
 口頭で確認をしたと伺っています。

○共同通信
 返答に関しては、知事がおっしゃったとおりですというようなことを、以前にちょっとおっしゃったような気がするんですけれども、そういうような一緒の方のご回答だったんでしょうか。
○知事
 私が言ったとおりということではなく、秘書には、私ではない、別の者がもちろん聞き取りをしておりまして、その聞き取りをした内容と私が言っていた内容が大体同じようなものであったということでございます。

○共同通信
 ただ、その文書は残っていないということですか。
○知事
 はい、ええ。

○朝日新聞
 第三者委員会に出された回答の中で、6月21日の会談の段階で、もう何か再開の動きに向けてステップを踏む段階に来ていたと。つまり、前向きな姿勢を示していらっしゃったという趣旨のことを書いていらっしゃいますが、先日の県議会の答弁では、慎重に判断したいと、非常に迷っていることをおっしゃっていたのが、1日でころっと変わったんでしょうか。それとも既に思っていたにもかかわらず、県議会では違うことを、全然思いと違う、虚偽の答弁をなさったと、思いと違う答弁をなさったということですか。
○知事
 いや、虚偽の答弁はしておりません。県議会においては、県議会において申し述べたことはそのとおりでございまして、8月9日に口頭で説明申し上げたことは、当時、これはもう議会でも申し上げておりますけれども、保安院の判断に一定の理解を示しておりましたので、その意味でステップが上がっていっていたということでございます。



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