○ＮＨＫ
　国のほうで衆議院の定数削減、０増５減という方向になっていますけれども、その中でどうやら佐賀県は議席が１つ減るという話も出てきておりますけれども、これについて知事の受けとめをちょっとお聞かせいただけないでしょうか。
○知事
　憲法論議を別にすれば極めて残念です。私どもの声を、党派を問わずしっかり受けとめていただいて、それを国政の場で議論をし、実行に移していただける方々というのが国会議員でありますから、その方の数が減るということは、私どもから見れば非常に残念なことだと思っています。他に方法もないのかということもいろいろ思ったりもしておりますが、なかなか難しい、佐賀県だけ減らさないというのは確かになかなか難しいことだなとは思っております。正直に申し上げれば、残念は残念ですよね。
　まず、一つ気になっていますのが、こうした選挙区の再編というのは、特に地方の場合、そのまちに住んでいるということは歴史的に長く住んでおられる方が多いということで、都会のように移動が激しいところとはちょっと違うわけですね。そうすると、自分のところが代々この選挙区で、こういういろんな政治家の方たちのおつき合いのもと、投票してきたという方々に、選挙区を変えるということになると、ある程度の周知のための時間が必要になってくると思います。そこの部分というのは、都会のように数がちょっとでも違えば、例えば、小田急線の北と南で分けて物を考えるとか、そういう数字だけでできるものとは違って、その歴史とか風土とかというものがあるもんですから、一定の時間をかけて周知していく必要が出てくるんではないかなと私は思っているんですが、果たして通常国会に出していって、法案が通ったとして、その周知期間をきちんととった上で衆議院総選挙ということが可能なのかということについても気になっているところでございます。