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発表項目:プレイベント第二弾!“東京国際映画祭”でバリアフリー映画の上映とシンポジウムを開催します

 きょう2つ目が、東京国際映画祭でバリアフリー映画の上映とシンポジウムを開催しますというお知らせでございまして、なお、このイベントは11月23日から25日までの間開かれますバラエティ・アート・フェスタさが、バラフェスのプレイベントの第2弾という位置づけで行うことになります。
 まず、東京国際映画祭ですが、もう皆様よくご存じのように、我が国を代表する最も大きな規模の映画祭でございまして、今年は10月20日土曜日から28日までの合計で9日間行われます。メーン会場は東京の六本木ヒルズ、そのほか幾つかのホールが扱われます。
 こうしたことで行われるわけでございますけれども、昨年もこの東京国際映画祭でバリアフリー映画の上映が行われ、その後、シンポジウムが行われました。私もシンポジウムに参加をさせていただきましたけれども、ということで去年に引き続き2回目の開催ということになります。
 そして、今回はこのバリアフリー映画の上映と、それに引き続くシンポジウムが東京国際映画祭の正式のプログラムといいますか、正式のプログラムのことを自主上映という言い方をするんですけれども、その自主上映に位置づけられておりまして、よりコアなイベントという位置づけをいただいております。
 今回行う佐賀県関連イベントは10月25日木曜日の午後3時半から5時45分まで、COREDO室町・日本橋三井ホール、昔の白木屋というか、東急だったところですけれども、そこで行われます。この日本橋三井ホールそのものが東京国際映画祭の会場の一つと位置づけられておりまして、そこでまず、新藤兼人監督が若いころにお作りになりました「裸の島」をバリアフリー映画として上映いたします。この映画はほとんどセリフがない映画でありまして、セリフがない映画をどのようにしてバリアフリーで表現するのかということについて、ぜひ注目をしていただきたいと思います。
 なお、この映画はバラフェスの一環として行います「バリアフリーさが映画祭2012」でもバリアフリー上映をいたしますので、そのときにご覧になっていただければ、ああ、なるほどと思っていただけようかと思います。
 このバリアフリー映画の上映の後にシンポジウムを開催して、いつもの流れのテーマですけど、バリアフリー映画を特別なものから当たり前のものにしていく、そういったことをテーマにシンポジウムを行います。
 私どもとしては、この東京国際映画祭という国内最大級の映画祭で佐賀県がバリアフリー映画に積極的に取り組んでいるということをしっかりアピールをしたい、あわせて11月23日から開かれるバラフェスさがをこうしたことに関係のある方、関心のある方にきっちりと告知をしていきたいと思っているところでございます。
 これが先ほど申し上げた「裸の島」バリアフリー版でございますけれども、セリフのない作品をバリアフリー化していまして、シーンごとに男女で副音声を交代します。これは今まで日本ではなかったやり方で、今までは1人の人間が大体副音声を担当していました。この男女で副音声を交代するのはフランス方式と呼ばれておりまして、これは日本で初めてこの方式で副音声を実施いたします。
 また、作品にとって重要なセリフ以外の自然の音、環境音、こうした情報などを聴覚に障害のある方用にわかりやすく字幕にしております。こうしたことにもぜひご注目いただければと思います。
 シンポジウムはパネリストとして大河内直之さん、新藤次郎さん、そして私ということで、このバリアフリー映画をどうやって当たり前にしていくのかという観点でシンポジウムを行います。
 そして、11月23日から開かれます「バリアフリーさが映画祭2012」のラインナップが決定をいたしました。これもあわせて皆様にご報告させていただきます。3日間ありますけれども、11月23日、初日が新藤兼人監督の遺作となりました「一枚のハガキ」、それと美ら海水族館をテーマにしました「ドルフィンブルー」という作品、これには山崎努さんが出ておられます。
 11月24日、翌日は先ほどの「裸の島」の後、「毎日がアルツハイマー」という、これは監督のお母様が認知症を患っておられまして、そのことをドキュメンタリータッチで撮った映画でございます。認知症の映画というと、どちらかといえば大変に難しい暗いタッチのものが多い中で、この「毎日がアルツハイマー」というのは、そういう介護の苦しさというものではなく、むしろ、そこの中にある笑いのようなものをテーマにして映画が撮られております。この次の「人生、ここにあり!」はイタリア映画でございますけれども、これはイタリアの精神病院をテーマにしたもので、これもまた難しく暗く描くというよりは、そこの人たちが描くいろんな人生模様をコメディータッチで描いておりまして、これが去年公開されたときには、この障害福祉や精神福祉の関係者の間では非常に評判になった映画でございます。佐賀県内でもCIEMAで去年上映をしておりましたけれども、それを今回はバリアフリー版で上映をいたすことになりました。ぜひ見ていただければと思います。また、「夢売るふたり」は西川美和監督の新作でございます。この監督はもともと従来からバリアフリー映画に非常に理解があって、自分の作品を最近のものは全てバリアフリー版を作っていただいておりまして、先般、麗水のバリアフリーのシンポジウムにもご一緒させていただきました。その新作でございます。
 またこのほか、これは新作ではございませんけれども、「Planet of Snail」という韓国映画、そして、ジブリの最新作の一つ「借りぐらしのアリエッティ」、これをクロージング上映として行うことにしております。いずれも充実したラインナップでございますので、ぜひ足を運んでいただいて、バリアフリー映画とはどういうものなのか体験していただければと思います。
 そして、今回はゲストに「一枚のハガキ」に出られました豊川悦司さんが来られます。そして、「ドルフィンブルー」に出られた山崎努さんもゲストとして来られますので、ぜひそれも楽しみにしていただきたいと思います。
 チケットは10月19日、今週の金曜日からの発売でございます。3日、フリーパスが2,500円、ほかいろんなジャンルを準備しておりますので、多くの方々にお買い求めいただければと思います。
 ということで、詳しくはこのバラエティ・アート・フェスタで検索いただければと思います。

 

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